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オオヤマトンボの孵化

7月28日に採卵したオオヤマトンボ卵が孵化しました。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ1齢ヤゴ

採卵後5日目の孵化で以前の経験でも5日でした。卵が孵化するまでの期間は気温に左右(高いと早くなる)されますが、早い方のグループに入ると思います。
極端に早いのが今日本中をフワフワ飛び回ってるトンボ会のフロントランナー、ウスバキトンボ。3日もあれば孵化し、その後短期間で脱皮を重ね(へたをすると1日で次の齢期に脱皮してしまいます)あっという間に成虫になってしまいます。

成虫になるとコヤマトンボやキイロヤマトンボより大型のトンボになりますが、1齢の段階ではコヤマトンボの方が大型です。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ1齢(左)とコヤマトンボ1齢(右)

コバネアオイトトンボ、ミヤマサナエ、タカネトンボの生態動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コバネアオイトトンボミヤマサナエタカネトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

コバネアオイトトンボ
コバネアオイトトンボのヤゴ
タカネトンボ
タカネトンボのヤゴ
ミャマサナエ
ミヤマサナエのヤゴ

このミヤマサナエヤゴは、6月29日にブログに掲載したいわくつきのヤゴで、終齢であるにもかかわらずもう一度脱皮してさらに大型化しました。6月26日に脱皮したので今日で脱皮後20日になります。
羽化して成虫までたどり着けるかどうか興味深い所ですが、下図は左が6月28日撮影、右が本日7月16日撮影の画像です。羽化が近づいてくると複眼のポジションや大きさが変化し、さらに翅芽がふくれてきます。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴ(左が6月28日、右が7月16日)

複眼の拡大。頭部の撮影角度が違うので複眼の大きさの比較は出来ませんが、右の本日撮影画像では複眼と表面の間にスペースが出来てきています。

ミヤマサナエ
複眼の拡大(左が6月28日、右が7月16日)

翅芽の拡大。右はやや膨らんできて垂直方向に立ち上がってきています。

ミヤマサナエ
翅芽の拡大(左が6月28日、右が7月16日)

どうも羽化に向かっての変化がクチクラ内で起こっているようです。

ミヤマサナエの過剰終齢ヤゴ

現在終齢ヤゴの立体画像を少しずつ深度合成画像で置き換えているのですが、その目的で採取していたミヤマサナエヤゴで想定外の現象が起きました。
終齢のはずのミヤマサナエヤゴがさらに脱皮してしまい、巨大サイズのヤゴになってしまったのです。

下図の上が深度合成で撮影した今回のミヤマサナエ終齢ヤゴで令和1年5月12日に撮影したものです。下が従来掲載の終齢ヤゴ。なお、終齢は専門書ではF-0、亜終齢はF-1(終齢マイナス1)と表現します。

ミヤマサナエ
(上)今回のミヤマサナエ終齢ヤゴ5月12日、(下)従来掲載ヤゴ終齢

翅芽の発達具合などから今回採取したヤゴは終齢です。なお立体撮影しかしておらず体長測定はなく、大きさは従来ヤゴに適当に合わせています。

下図は従来掲載ヤゴのF-1(左)、F-0(右)画像。だいたいどのトンボでも腹長に対する翅芽長の比率は似たような感じです。

ミヤマサナエ
(左)ミヤマサエ亜終齢、(右)終齢

6月26日になってミヤマサナエ飼育水槽の中で脱皮殻を見つけました。あれっ?、亜終齢を終齢と勘違いしてた?。画像を再確認しますが間違いなく終齢です。
ということで6月28日に過剰終齢ヤゴ(英語ではoutsizeと表記してあります)の撮影をしてみました。下図の左が従来掲載の終齢ヤゴで、右が今回の過剰終齢ヤゴです。サイズも大きく従来のヤゴの体長が約25mmで今回が約33mm(頭幅は約7mm)。ミヤマサナエの終齢ヤゴは体長26~29mm、頭幅6mm内外といった所です。

ミヤマサナエ
(左)従来終齢ヤゴ、(右)今回の過剰終齢ヤゴ

立体画像です。上が今回のヤゴで下が従来ヤゴ。翅芽の腹節に占める割合も大きくなっています。なお過剰ヤゴになってからは非常にhyperactiveに動き回り、氷冷しても完全に動きを止められず深度合成は出来ませんでした。

ミヤマサナエ
(上)今回の過剰終齢ヤゴ、(下)従来掲載ヤゴ

「トンボ博物学ー行動と生態の多様性」 by フィリップ S. コーベットによると、F-1の段階では色んな要因により脱皮の追加が起こることが知られています。しかし、F-0では観察されていないようです。
また、ヤゴの変態はアラタ体と腹面腺に入力するホルモンで調節されており、実験的に余分なアラタ体を移植されたF-0ヤゴは巨大な過剰F-0ヤゴになったそうです。

最もありそうなのは、このヤゴは変態に関する遺伝子群に何らかの異常を持つヤゴということなのでしょうか?それとも成長ホルモンに問題がある巨大ヤゴで、実は5月12日がF-1で、今回がしっかりF-0とか?
このまま羽化までいって、大型ミヤマサナエ成虫になるのか興味深いところです。

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2019年6月30日追記
この件に関してトンボなどのDNA解析で多くの業績があり、またネイチャーガイド「日本のトンボ」の共著者でもある二橋亮氏にメールで相談させていただきました。
結果として、F-0幼虫の過剰脱皮幼虫の可能性があり、知り得る範囲では報告がない稀な例で、状況により遺伝子解析も試みるかも?とのことです。
二橋亮様、色々とお教えいただき誠にありがとうございました。
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コシボソヤンマヤゴの擬死

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コシボソヤンマヤゴの擬死(不動姿勢)を記録した動画を追加しました。

タイムコード付きで、約7分間を1分間に縮めた7倍速動画です。
”で、どうしたの?” って感じですが、タイムコード付きの動画を作る方法が分からず色々と試行錯誤して作ってみました。
まあ~、単に趣味で作った動画ということです。

コシボソヤンマヤゴの擬死

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
コバネアオイトトンボ卵~3齢、ホソミイトトンボ卵~3齢、ヨツボシトンボ卵~2齢を高倍率撮影画像で差し替えました。

左が従来掲載分で、右が今回の差し替え分です。

コバネアオイトトンボ
コバネアオイトトンボ1齢
ホソミイトトンボ
ホソミイトトンボ1齢
ヨツボシトンボ
ヨツボシトンボ1齢ヤゴ

メガネサナエヤゴ

2017年9月24日に採卵したメガメサナエがようやく終齢になりました。

メガネサナエ
メガネサナエの終齢ヤゴ

泳ぎ続けるヤゴですが、いったん泥に接地すると一瞬で潜り込んでしまい姿を消してしまいます。という訳で撮影は色々と大変です。

泳ぎ続けるメガネサナエ終齢ヤゴ

撮影には冷却が一番効果的で、氷で冷やした水に入れると一時的に動きがにぶくなるので、その隙にすかさず撮影するといった感じです。

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
アオイトトンボ卵~3齢、キトンボ卵~5齢、マユタテアカネ卵~5齢ヤゴを高倍率撮影画像で差し替えました 。

アオイトトンボ
アオイトトンボ1齢ヤゴ

左が従来掲載分で、右が差し替え画像です。

キトンボ
キトンボ1齢ヤゴ
マユタテアカネ
マユタテアカネ1齢ヤゴ

アオイトトンボ、アオハダトンボ、オオイトトンボ、キトンボヤゴの生態動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アオイトトンボアオハダトンボオオイトトンボキトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

アオイトトンボ
アオイトトンボヤゴの生態
アオハダトンボ
アオハダトンボヤゴの生態

アオハダトンボとハグロトンボヤゴはそっくりですが、唯一♀の終齢ヤゴは区別がつきます。アオハダトンボヤゴ♀は、偽縁紋部の気管が下図のように屈曲しています。

アオハダトンボ
アオハダトンボヤゴ♀の偽縁紋部
オオイトトンボ
オオイトトンボヤゴの生態
キトンボ
キトンボヤゴの生態