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福岡市でオツネントンボ探し

オツネントンボ探しに福岡市の池に行ってきました。
2008年に記録が残っており、2018年11月1日と同じ池です。
あまり期待はしていなかったのですが、♂が1頭いました。すぐに見失ってしまい写真は撮れませんでしたが、福岡では近年なかなか見られないので収穫でした。

他にはアジアイトトンボの♂1と未熟♀1。♂もきっと未熟なんでしょうが、♀は外見ですぐにわかります。下の1枚目が羽化直後の♀で胸部はまだ少し緑色で腹部は少しオレンジ色。すぐに2枚目のように全体的にオレンジ~赤色に変化しますが、成熟すると3枚目のように再度緑色へと戻ります。

アジアイトトンボ
アジアイトトンボ♀羽化直後
アジアイトトンボ
アジアイトトンボ♀未熟
アジアイトトンボ
アジアイトトンボ♀成熟

他には羽化したばかりのシオカラトンボ♂。♀の未熟と区別がつきにくいですが、♀は腹部第8節が横に少し広がります。アジアイトトンボはこの時期に見られても不思議はないのですが、シオカラトンボの羽化もそろそろ始まっているのですね。

シオカラトンボ
シオカラトンボ♂羽化直後

ムカシヤンマヤゴ探し

寒くて長期間引きこもり生活をしていましたが、今日は晴れて暖かくなり出かけてきました。やはりフィールドはリフレッシュ出来ていいです。

目的はムカシヤンマヤゴの動画差し替え。既掲載分はムカシヤンマをツンツンして無理矢理動かしていていかにも不自然。それで、自然な動きの動画を撮りたいな~と(といっても早送りしないと無理でしょうが)。
あと、もう一つの目的は2月5日にチラッと掲載したトンボフィールドレコーダーの実地テストです。

ひとつ目の目的ははずれで、F-4(終齢の4つ前)程度が1頭見つかっただけでした。5-6年前だったら7-8頭は必ずいたのですが・・・。色々な場所で色々なトンボが見られなくなっており、ひとつは農薬の影響なのですが、やはり温暖化も影響しているのでしょうか?

ムカシヤンマは水がしたたる斜面に穴を掘って住んでる変わり者です。上の図の○でかこった部分にいました。下の図の中央にムカシヤンマヤゴが写ってます(左下に切り出した二つの○が複眼です)。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマヤゴが潜んでいた空洞
ムカシヤンマ
ムカシヤンマヤゴ

近くの水が染みた落ち葉の下に空洞を作って潜んでいることも良くあるので、そちらも探してみましたがいませんでした。また、今度別の場所でチャレンジしてみよう。

トンボフィールドレコーダーの方は、フィールドでも使いやすく問題ありませんでした。トンボ観察のメモ代わりとして期待通りでした。ただし、トンボ名は確実に判定出来るという前提のアプリなので、上級者向け(←上級者って何!?)です。
しかし、帰ってから問題が出ました。記録地点をマップで開くとかなり実際の地点からズレていました。町中では問題なかったのですが、電波の状態が悪いと代替えロケーション獲得機能に切り替わるためズレが大きくなったと思われます。編集機能を使って正しい位置に補正は出来るものの面倒ですねー。

下はトンボフィールドレコーダーの記録を、整形オンでメールに送ったものです。

オニヤンマ,Anotogaster sieboldii,福岡県:福岡市:油山[5030-2310],2020/02/24,目撃:ヤゴ:1
コヤマトンボ,Macromia amphigena,福岡県:福岡市:油山[5030-2310],2020/02/24,目撃:ヤゴ:1
ダビドサナエ,Davidius nanus,福岡県:福岡市:油山[5030-2310],2020/02/24,目撃:ヤゴ:2
ムカシヤンマ,Tanypteryx pryeri,福岡県:福岡市:油山[5030-2310],2020/02/24,目撃:ヤゴ:1

福岡のベニトンボ

3週間ほど秋雨で出かけられませんでしたが(本来なら夏真っ盛りのはず)、本日は久しぶりに晴れの休日になりました。ということで、特にあてはありませんが行きつけの池へ。こんな感じの池です。

池
本日の池

最初ショウジョウトンボかと思いましたが少し小型の真っ赤なトンボが。ベニトンボ♂でした。

ベニトンボ
ベニトンボ♂

福岡でも所々で目撃されているようですが、個人的には福岡で見るのは始めてです。九州北部でもいる所にはどっさりいますが、この池では今後どうでしょうか?
下は同じ池にいたショウジョウトンボ♂。

ショウジョウトンボ
ショウジョウトンボ♂

かなり似ていますが、ベニトンボより少し大型で胸部には目立った斑紋はありません。
他には、ホバリングを繰り返すギンヤンマ♂がいたのでその写真を撮ったり。

ギンヤンマ
ギンヤンマ♂

秋雨が終わった途端、またまたの猛暑になってしまい本日は早々と引き上げました。

オオサカサナエ羽化他

フィールド活動は続けているものの、ここの所目立った成果はなく、まとめてアップデートします。

今年からトンボ写真も少し力を入れて撮ろうということで、8月3日に撮影したウチワヤンマの交尾飛翔写真。7月28日と同じ場所です。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの交尾飛翔

♀の腹部の折りたたみ方が独特で、航空力学的にも効率良さげで、大型の連結体が飛び回る姿はなかなかの迫力です。

次は、お盆旅行中に立ち寄った琵琶湖でのオオサカサナエ♂の羽化。

オオサカサナエ
オオサカサナエの羽化

時間は16:30頃です。近くのテトラポッド上で、メガネサナエ属が他にも2頭羽化してました。他に羽化殻も十数ヶ程度。
翌朝、水遊び客が占拠していないわずかな砂浜スペース(夏休みの琵琶湖は水遊びの人でごったがえしており、また周囲の交通渋滞も半端ないです)で、縄張り中のメガネサナエ♂を数頭見ましたが、活動が本格化するのはまだまだこれからって感じでした。

あとは、8月18日のミヤマサナエ採卵チャレンジ(不発)。
ミヤマサナエは採卵自体は困難ではないと思いますが、なにしろ成虫が見つからずいまだに採卵が成功していません。山頂で避暑中のトンボは時々見かけて、下は8月1日撮影の背振山山頂のミヤマサナエ♂。

ミヤマサナエ
背振山山頂のミヤマサナエ♂

キイロヤマトンボの時期に川でお会いしたトンボ撮影のMさんから、昨年N川某所でミヤマサナエの産卵を見たとのことで、まずそこへ。1時間ほど粘ってみましたが、いたのはハグロトンボ数頭、コオニヤンマ数頭のみ。下流に移動して6月29日に報告したミヤマサナエ過剰終齢ヤゴを採集した場所へ(写真の右横あたりで採集)。ここは2014年に縄張り中のミヤマサナエ♂を1回だけ見かけた場所でもあります。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴがいた場所

ここでも、オナガサナエ♂を1頭見たのみで不発。他にいたのは、狩りをしているカワセミ夫婦(?)。

カワセミ
カワセミ

曇りに近い天気で、♂のトンボのやる気をそぐような天候ではあるものの、いったいミヤマサナエ成虫はどこにいるのでしょうか?ヤゴは見つかるので、成虫もどこかにいるはずなのですが・・・。

オオヤマトンボの採卵

九州も梅雨明けし、猛暑の季節がやってきました。
今日は7月7日と同じ池で、再度オオヤマトンボの採卵にチャレンジすることにしました。
夏真っ盛りで色々なトンボの♂がバトルを繰り広げています。

コシアキトンボ
コシアキトンボ♂のバトル
ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♂のバトル

9:00くらいになりオオヤマトンボの産卵♀が現れました。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ♀

他のヤマトンボ科のコヤマトンボやキイロヤマトンボとは異なり、やはりオオヤマトンボでは尾端をカップの水にチョンチョンするだけで簡単に採卵出来ました。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ卵

成虫のオオヤマトンボは、他のヤマトンボよりも大型ですが、卵や1齢幼虫は逆に他のヤマトンボより小さめです。
以前の経験では、オオヤマトンボは孵化までが早く5日程度だったので、8月2~3日には1齢幼虫に孵化すると思います。

さて、ここからは追跡しているミヤマサナエ過剰終齢幼虫の話題。
6月26日に過剰脱皮してから32日後になりますが、本日7月28日に死んでいるのが分かりました。
定期的に撮影していたのですが、下は7月25日に撮影したヤゴの複眼の切り出し画像。成虫の複眼を思わせるような構造が現れてきています。

ミヤマサナエ
7月25日のミヤマサナエ過剰終齢ヤゴの複眼

これは、もしかしたら羽化までいけるかもと思いましたが、本日撮影しようとしたらすでに死んでいました。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ過剰終齢ヤゴ、7月28日に死亡

ミヤマサナエのヤゴはずっと泥の中に潜っているので、十分に採餌して栄養がとれているかどうか分からないところがあります。
単に餌不足でエネルギー切れで死んでしまったのか、それとも過剰脱皮するような個体は遺伝子に異常があり羽化まではいけないのか?
う~ん、どうなのでしょうか?

オオヤマトンボの交尾

採卵困難種キイロヤマトンボへのチャレンジは、今年もどうも失敗に終わりそうです。
1回のみですが、同じヤマトンボ科のオオヤマトンボでは通常の方法(産卵♀の尾端を水入りカップにチョンチョンする方法)で採卵成功しています。
採卵再現性の確認と若齢ヤゴの高解像度画像が欲しいので、本日はオオヤマトンボにアタック。場所はこんな感じでオオヤマトンボが好む大きめの池です。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボの池

1回♀が産卵に来ましたが、岸から少し離れた場所のため捕獲断念。
しばらくするとかなり離れた場所で、オオヤマトンボ♂が♀をつかまえて森の方へと去って行くのが見えました。物欲しげに眺め続けていると、森の方から止まり場所を求めて再びオオヤマトンボの交尾態が現れ、わりと近くの枝に止まるというラッキー。
ということで、運も味方しないと撮れないオオヤマトンボの交尾態。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボの交尾

どれくらいの時間で交尾が解けるかじっと見てましたが何の動きもなく10分くらいでギブアップ。池岸にチェアをセットして座り、交尾態をチラチラ確認しながら♂の飛びモノ写真にチャレンジすることにしました。
交尾態の♂以外に2頭の♂がパトロールしています。面白いもんでトンボにも個性があり、人間にとって分かりやすいのは用心深い個体とそうでない個体。1頭は私のそばに近づくと離れてから通過していきますが、もう1頭は一切おかまいなしにスレスレを通過します。快晴ではないためシャッタースピードはかせげず写真の出来はいまいち。

オオヤマトンボ
パトロール中のオオヤマトンボ♂

1時間30分程度たったところで交尾態をチラ見したところいなくなってました。残念ながら交尾を解いて離れていくところは目撃出来ず。トンボも種によって交尾が一瞬で終わるものと時間単位の長いものがありますが、1時間半はかなり長い方です。
その後、大型の明らかに♀体型(腹部基部がキュッとしまっておらず太い)のトンボが池岸近くで怪しげな動き。黄色すぎるのでオオヤマトンボじゃないだろうと思いつつもキャッチ。ウチワヤンマ♀でした。ウチワヤンマもオオヤマトンボ同様、大きな深めの池が好きな種です。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♀

結局オオヤマトンボの採卵は成功しませんでしたが、今回は運もないと撮れないショットをゲット出来たのでOKです。

キイロヤマトンボの採卵

いまだに採卵が成功しないトンボが2種います。キイロヤマトンボとミヤマサナエ。
ということで、キイロヤマトンボにちょうどいい季節になったので、昨年久しぶりに成虫を見た場所に出動。仕事後の15:30くらいに現場に着きました。
早速パトロールする♂を発見。

キイロヤマトンボ
パトロールするキイロヤマトンボ♂

その後いたりいなくなったりでしたが、16:30頃になると3-4頭の♂が常時いるようになってきました。
17:00過ぎになり産卵♀が出現。撮影と採卵を兼ねて捕獲しました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ♀

2015年8月14日のコヤマトンボの記事にもありますが、やはり採卵は困難で産卵する気配は全くありません。こうなると産卵場所付近の砂を採取して地道に卵をさがすしかありません。産卵で♀がポチャっとやった付近の砂を適当に持ってかえりました。

採取した砂の量が少なく、かつ、卵が砂に付着する性質をもってなければ卵の発見はわりと簡単なのですが、キイロヤマトンボの間欠打水産卵ではこの辺だろうくらいの見当しかつかず砂の量も多くなってしまいます。
そこから0.5mm前後の卵を探すのは気が遠くなるような作業です。そこで、トンボ博物学ー行動と生態の多様性 by フィリップ S. コーベットに書いてある孵化直後のヤゴを探すやり方を試すことにしました。糖を溶かした高濃度の水に採取した砂をいれて、ヤゴをプカプカ浮かそうという方法。
で、家に帰ってまず実験、実験。手元にあるモノサシトンボの卵を使ってみました。1%程度の糖液から段々濃くしていくと5%くらいから少し卵が浮いてきました。そして15%くらいになると常時浮いてくるように。下はちょっと分かりにくいですが、縦に浮いているモノサシトンボ卵。

卵
高濃度糖液に浮くモノサシトンボ卵

結局、採取してきた砂からキイロヤマトンボ卵は見つけられませんでしたが、極小のユスリカ類の幼虫は浮いてきて簡単に見つかりました。うまくいきそうな感じです。
今シーズンは空梅雨気味で、もうしばらくは川で産卵に出会えるチャンスがありそうです。再チャレンジしてみよう

ムカシヤンマ

やっとフィールド活動を開始出来たと思ったら、今度は3回目の痛風発作を発症してしまいました。今回が最悪の発作で、さすがに尿酸下降薬を開始しなきゃーと決心。
さて、禁酒&野菜生活でしばらくおとなしくしてましたが、ようやく痛みがひいてきました。ということで、さっそくフィールド活動を再開。

とくにあてもなく、市街地から車で20分ほどの近場にあるムカシトンボの渓流に行ってきました。渓流入り口のアパートなどが立ち並ぶ場所になにやら大型のトンボが。よくよく見るとムカシヤンマ♂でした。
ここで見るのは始めてですが、山裾なのでどこかに幼虫がいる水がしたたる斜面があるのかもしれません。
場所が場所だけに縄張りではなく、お休みと摂食中の個体。
警戒心がうすい個体でいつも通り寄りまくり撮影し深度合成してみました。ご覧のようにほぼ町中といってもいい場所です。
福岡は市街地からの近場といっても、なかなかあなどれないですね。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ♂

スナアカネの採卵

スナアカネの採卵目的で、2週間前と同じ池を訪問。
今日は、スナアカネ♀も割と簡単に見つかりました。

到着時は少し風が強めでしたが、葦の群生がちょうど風をブロックするようになる草地があり、そこで多めに見つかりました。♀は最低2頭、おそらく3頭はいたと思います。♀もolympus-tg5で寄りまくって撮影。最近この撮影法に凝りすぎです。

スナアカネ
スナアカネ♀

 

スナアカネ交尾態もいました。

スナアカネ
スナアカネ交尾

 

採卵も成功しました。下は何の変哲もありませんが、スナアカネ卵。

スナアカネ
スナアカネ卵

 

同所にいたウスバキトンボ♂も、寄りまくり撮影。

ウスバキトンボ
ウスバキトンボ♂

 

2週間前とは異なるポイントに、オナガアカネ♂が1頭いました。

オナガアカネ
オナガアカネ♂

 

縄張りを張っている雰囲気で、そのそばには♀が産卵しそうな葦がはえる浅い水場もあったので、周辺の草地を含めてオナガアカネ♀がいないか探してみましたが、こちらは見つかりませんでした。飛来種なので、少数しかいない場合は♂しかいないということもありです。

スナアカネとオナガアカネ

スナアカネの採卵をしたいので、10月8日と同じ池に。池はやはり水量が少なく、場所によってはいつもより数メートルは池岸が露出しています。

スナアカネ
スナアカネの池

 

13:00頃に到着したので時間的に産卵は期待薄と思われ、♀が休んでいそうな草地を中心に探しました(♂の縄張り地帯から少し離れた部分です)。
結局♀は見つかりませんでしたが、今年も♂は10頭くらいは余裕でいる感じです。

スナアカネは警戒心が強く中々近寄らせてくれないのですが、Olympus tg-5の顕微鏡モードによる近接撮影をトライしました。20cmくらいまで寄れて、何頭かで撮影が成功しました。

スナアカネ
スナアカネ♂

 

こちらはスナアカネそっくりの行動で池をにらんでいたトンボですが、近づいてみたらナツアカネでした。

ナツアカネ
ナツアカネ♂

 

オナガアカネも1頭いました。こちらもがんばって顕微鏡モードで撮影。

オナガアカネ
オナガアカネ♂