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キトンボの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
キトンボの産卵動画を追加しました。

キトンボの産卵方法は少し変わっているので動画を撮りに。
福岡でも探せばいるのでしょうが、とりあえず手っ取り早くということで大分の産地まで出張してきました。こういう池です。

キトンボ
キトンボのいる池

10:00頃に着いて、ざっと探したところキトンボ♂が2頭とオオキトンボ♂が5頭いました。下は同じ枝で縄張りを張るキトンボとオオキトンボ。

キトンボ
キトンボ(左)とオオキトンボ(右)

なかなか産卵が来ず、時期が少し早かったかな~っと思っていたら12:30頃になり連結態の♂♀が現れ産卵が始まりました。

キトンボ
キトンボの連結産卵

アップロードした動画では一度打水して腹端に水滴を蓄え、それをさらに泥や植物などに打ちつけるという産卵様式が見てとれます。動画を撮っていると、さらにもうワンペアの産卵も現れ、無事♂2頭とも♀をゲットしたようです。

途中でオオキトンボの産卵も2回見られました。

オオキトンボ
オオキトンボの連結態

再びハネビロエゾトンボ

ハネビロエゾトンボの採卵もしたいということで、昨日から大分県の9月29日と同じ場所に再び遠征してます。

今回はエゾトンボ系で同時に見られたのは3頭が最高でした。
10:30頃からエゾトンボ系が出現して占有場所を探してウロウロと飛んでいましたが、11:00頃から9月29日と同じ草地の流れ上でパトロール開始。最初のパトロール♂はエゾトンボでした。

草地の流れ
エゾトンボ系がパトロールする草地の流れ
エゾトンボ
エゾトンボ♂

11:30頃になり違った印象のトンボが出現し入れ替わりました。撮影すると今度はハネビロエゾトンボ♂。

ハネビロエゾトンボ
ハネビロエゾトンボ♂

ハネビロエゾトンボの方が、腹部第7節以降が太めで少し湾曲しています。これが個体差ではなく種の特徴であれば、飛んでいるのを見ただけで鑑別出来そうです。

13:00頃までしつこく流れ周囲の狭い範囲をパトロールしていました。♀がいれば確実に来そうな状況でしたが、残念ながら今日は♀は現れず採卵ならずでした。

ところで、パトロールしながら♂は突然上空に向かって突進していくのですが、複眼の上空視性能は恐るべきものがあります。最終的に飛んでたどりついているのは、時にははるか上の点のようにしか見えないトンボの影なのです。かといって、サイズ感を識別する能力はないようで、明らかに違うでしょっ!という鳥に向かっても突進していきます。

さて、上記の流れの7-8m横には木で影になった浅い流れがあり、ヒトの目で見る限りはこっちの方が産卵に適している感じがします。

草地の流れ
木陰になった草地の浅い流れ

しかし、ハネビロエゾトンボ♂はあまり興味を示さずごくたまに覗きに飛んでいく程度でした。途中で怪しいトンボがこちらの木陰の流れ入っていき、ついに来たか!と思いましたが、オオシオカラトンボ♀ではずれでした。

オオシオカラトンボ
オオシオカラトンボ♀

今日は、何回かこのトンボに惑わさました。

ハネビロエゾトンボ

昨日ハネビロエゾトンボだったかも?というトンボの正体を確かめに同じ場所へ。

10:20頃になり、草地の中の細い流れの上をしつこくパトロールする♂が出現しました。
下図のような流れの上をパトロールしてました。

流れ
明るい草地の中の流れ

近くに寄っても逃げずにグルグル飛んでるので、比較的大きめのショットをゲット。

ハネビロエゾトンボ
ハネビロエゾトンボ♂

ハネビロエゾトンボは上付属器の下面が張り出して太くなる、腹部第2節の耳状突起が大きく黒色である、などが鑑別点なのでこのトンボはハネビロエゾトンボでいいのでは?

これで♂はエゾトンボ、ハネビロエゾトンボとも確認できました。
さて、今度は♀の産卵をということで、昨日の暗めの浅い流れと、今日の草地の流れを行ったり来たり見張りましたが残念ながらタイムアップ。
12:40頃に荷物をまとめて、さて帰ろうと暗い流れの横を歩いていると、ラストのタイミングでエゾ系のトンボが現れました。長年トンボ観察をやっているとこういうラッキーもたまにはあります。昨日は写真を撮る間すらなくいなくなったので、とにかくまず捕獲。エゾトンボの♀でした。

エゾトンボ
エゾトンボ♀

1枚の羽の1/2くらいが欠け、脚も2本の一部が欠けたボロボロの老熟♀でしたが、カップに腹端を浸すと産卵もしてくれました。
羽は欠けているもののリリースすると、それなりにしっかりと飛んで行き一安心です。

とりあえず両種とも確認出来ましたが、数は明らかに減っており、さらに開発が進んでこの湿地までなくなってしまわないことを祈るばかりです。

九州のエゾトンボ

2009年にエゾトンボとハネビロエゾトンボの採卵をした大分県の場所に昨日から滞在してます。主に、湿地に細い流れがあるここを中心に観察。

湿地
湿地の細い流れ

エゾトンボというくらいで北海道が本場のトンボですが、先人の努力により九州にも生息が分かっている場所が少しあります。2009年には、ここには両種とも結構いたのですが、その後開発により湿地がつぶされてしまい激減しています。
湿地の草地上をパトロールするエゾトンボをなんとか2頭見つけることが出来ました。しかし、エゾ系はほとんどそれのみ。

エゾトンボ
エゾトンボ♂

写真の細い流れに現れ、流れの直上でホバリングしてすぐに消えたエゾ系は2回見かけました。行動パターンからハネビロエゾトンボ♂の可能性もありますが確認出来ませんでした。

近くには池や溝川があり、そこにいたベニトンボ。

ベニトンボ
ベニトンボ♂

温暖化で北上中のベニトンボは、大分ではすでに色々な場所で見かけます。ベニトンボはインパクトが強いみたいで、お盆に沖縄に遊びに行っていた息子(虫嫌いでトンボにも興味なし)がピンク色のトンボを見たと言ってて、写真を見せたらやはりベニトンボでした。

ホソミオツネントンボだらけ

ここのところ福岡では見つけるのが難しいオツネントンボを探しに大分に出張してきました。ただ、その池でも2017年2018年と♂1頭を見たのみで、残念ながら今回は全く見つかりませんでした。
その代わりたくさんいたのはホソミオツネントンボ。他は、ホソミイトトンボ数頭、アジアイトトンボの未熟数頭と、羽化したばかりの(おそらく)フタスジサナエ1頭。

ホソミオツネントンボは、とにかくうじゃうじゃといました。
下は3連結で産卵している♂♂♀に、さらにちょっかいを出す♂。

ホソミオツネントンボ
3連結での産卵

次は、3ペアが産卵している光景。

ホソミオツネントンボ
産卵中の3ペア

下の写真にいたっては良~く見てみると、この画角内だけで40ペア近くが産卵しています。

ホソミオツネントンボ
40ペア近くでの産卵

オオギンヤンマ?(写真なし)

今年からトンボの写真にも力を入れようということで、九州ではこの時期、この場所でしかみられないオオキトンボの撮影に10月14日と同じ大分の池へ出張。
天気も終日晴れの予報。しかし、近づくにつれ雲が増えてきました。スマホのWetherNewsでも現時点晴れているはずなのですが、実際は雲で日が遮られてトンボが出てきません。時々日が照る(日が照ると11月目前なのに暑いくらいです)のでそのスキに何とか撮影しました。今回は産卵は1回のみでした。

オオキトンボ
オオキトンボ♂ホバリング
オオキトンボ
オオキトンボ連結産卵
オオキトンボ
オオキトンボ産卵の瞬間

午後になって天気が安定した晴になってきたので、もう1カ所のオオキトンボで有名な池も覗いてきました。
時間も少し遅めで、オオキトンボ3頭、キトンボ1頭しか見つけられず、いずれも活動を終えてお休みモード。

キトンボ
池から離れてお休みモードのキトンボ♂

最初”このトンボ何?”と迷ったトンボ。正解が出るともうそれにしか見えないのですが、やや成熟し始めたショウジョウトンボ♂。

ショウジョウトンボ
やや成熟したショジョウトンボ♂

あと1回だけオオギンヤンマと思われるトンボが現れました。
ギンヤンマ系、しかし、クロスジギンヤンマよりさらに大型、腹部は細く長い、上下動しながら池を猛烈なスピードで周回。
3周だけして離れていったので、私の腕では写真撮影は不可能でしたが、まず間違いないと思います。
飛来種なのでどこに現れても不思議はないのですが、今年はどうなんだろうとネットで検索してみました。室蘭で20年振りに採集という記事は見つかりましたが、そうそう目撃されている訳ではないようです。

オオキトンボの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オオキトンボの産卵動画を追加しました。

昨年10月28日と同じ場所にオオキトンボの採卵に行ってきました。

オオキトンボ
オオキトンボのいる池

10月半ばとはいえ、まだ日光に照らされると暑いくらいで半袖で十分OKな日です。オオキトンボといえばいつも寒い中で見ている印象があり、いるかどうか半信半疑で出かけてきましたが、活発に活動してました。

オオキトンボ
ホバリングするオオキトンボ♂

11:00頃に最初の産卵があり、11:40までに気づいた範囲内で連結産卵が最低6回、単独産卵が1回ありました。ホームページにアップロードした動画は前半が連結産卵、後半が単独産卵です。

オオキトンボ
オオキトンボの連結産卵

採卵も成功しました。

オオキトンボ
オオキトンボ卵

この場所にはマイコアカネも多くいるのですが、まだ暑すぎるせいか少数はいるものの産卵は見かけませんでした。昨年はキトンボの産卵も見ましたが、今日は♂が1頭いるだけでした。

キトンボ
キトンボ♂

10月半ばですが、まだオオヤマトンボ♂のパトロールもあり、タイワンウチワヤンマも♀1頭のみでしたがいました。 温暖化進んでますね。

タイワンウチワヤンマ
摂食中のタイワンウチワヤンマ♀

コバネアオイトトンボの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コバネアオイトトンボの連結産卵動画を追加しました。

大分まで出張してきました。目的はオオキトンボの採卵ですが、どうも天気がいまいちです。朝のネット予報では晴れだったのですが、現地につくとほとんど曇り、時々日が差すという天候でした。

olympus tg-5の顕微鏡モードで撮らせてくれる警戒心が薄い♂はいたものの採卵は不発でした。

オオキトンボ
逃げないオオキトンボ♂

 

マイコアカネは多くいて、産卵もありました。

マイコアカネ
マイコアカネの産卵

 

今回、高速道路をつかわず一般道で大分まで行ったのですが、距離が短くなるのと信号のないバイパス道がかなりあるため、到着までに要する時間はほとんど変わりませんでした。高速料金と高騰中のガソリン代で計5000円は浮くので、これを発見できたのは収穫でした。
あと、超マイナーな趣味なのでフィールドで同好の方に会うことはほとんどないのですが、この日はネットでよくお見かけするNさんにお会いしました。昔からの池の状況もよくご存じで教えていただき、こちらも収穫でした。

さて、いくら高速代が浮いたとはいえ、手ぶらで帰るのはあんまりなので、他の池でコバネアオイトトンボの産卵動画を撮ってきました。

コバネアオイトトンボ
コバネアオイトトンボの連結産卵

 

もう少し仕事から解放されないとホームページのヤゴの種類を増やしていくのは困難なので、地味~に産卵動画や若齢ヤゴの高倍率撮影画像などのコンテンツを充実させていこうと思います

ノシメトンボの尾部付属器役割

昨年11月12日より1カ月早いですが、大分県九重の全く同じコースでトンボ探しをしました。

まず、初日にバーベキュー + 昨年覚えた焚き火でのアヒージョと焼きリンゴを堪能。

焚き火
焚き火でのアヒージョと焼きリンゴ

 

翌日は九重川沿いの田園地帯でトンボ探し。
福岡ではなかなか見られなくなった、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボが普通にいるいい場所です。
アキアカネの交尾態もいましたが、産卵シーズンはこれからがピークみたいで滞在時間内には産卵は見られませんでした。めぼしいイベントは見られなかったのですが、トンボたちの警戒心が薄いので、olympus tg-5の顕微鏡モードで寄りまくっての写真を量産。

ノシメトンボ
ノシメトンボ♂

 

ノシメトンボ
ノシメトンボ♀

 

ナツアカカネ
ナツアカカネ♂

 

アキアカネ
アキアカネ♀

 

下はノシメトンボの交尾態ですが至近距離でも全く逃げないので深度合成撮影。近くの電柱や林までくっきりと写っており、生理的には変な感じがする写真になってしまいました。

ノシメトンボ
ノシメトンボ交尾態

 

更に、♀の羽をつかんでみると容易にキャッチ出来ました。つかまえても交尾態が解けないので、今後は♂の付属器が♀の頭部を挟んでいる様子を拡大撮影。

ノシメトンボ
ノシメトンボ交尾態頭部拡大

 

右上の楕円内は露出を上げた画像ですが、♂尾部付属器の先端のごく一部で♀頭部をつかんでいます。♂腹部第9,10節間には発達した筋肉も見えています。

ノシメトンボ
ノシメトンボ交尾態頭部拡大

 

♂は一瞬で♀をキャッチするので、種ごとに尾部付属器がスルっとキャッチ部に滑り込みやすいように最適化されているんでしょうね。

ミヤマサナエ探し

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
タカネトンボ産卵動画を、産卵様式の特徴がわかる動画と差し替えました。

8月13日~14日はミヤマサナエ探しをしていました。

8月13日は大分県をウロウロ。まず、エゾトンボが見られる湿地に立ち寄りましたが、今年は暑すぎて早くもシーズンオフでしょうか?。全く気配がありません。

次に、以前ミヤマサナエのヤゴがたくさんいた九重高原の川へ移動。ヤゴが生息していた部分はかつては橋があり、その近辺にいい具合に砂泥があったのですが、今は橋もなくなり川の流れも速くなっています。それでも、雰囲気的にはいい感じですがミヤマサナエはいませんね~。さらに上流に移動。いるのは無数のミヤマアカネ。福岡ではこんな川は考えられずグッド。

ミヤマアカネ
暑い中、石上のミヤマアカネ

 

あとは10頭程度のオナガサナエ。

オナガサナエ
オナガサナエ♂

 

ミヤマアカネとオナガサナエはいますが、肝心のミヤマサナエはやはりいません。これで8月13日は終了。

8月14日は、福岡の筑後川に移動しました。筑後川沿いの砂泥中からミヤマサナエヤゴはよく見つかります。2015年8月23日と同じ場所です。下図の部分や近辺の川岸の石上などを探します。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴがいた場所

 

やはりミヤマサナエはいません。いるのは数頭のコフキトンボやアオモンイトトンボのみ。

コフキトンボ
コフキトンボ

 

時期的には川面をナゴヤサナエが飛んでいてもおかしくないのですが、そちらもいません。2016年以後はナゴヤサナエもまともに見ていません。

さて、最後はまたまた背振山頂に移動。葉上になんとかミヤマサナエ♂が1頭いました。

ミヤマサナエ
葉上のミヤマサナエ♂

 

タカネトンボの池で産卵動画を撮り直しました。
タカネトンボは少し変わった産卵様式をとり、今度の動画ではそれがよくわかります。
普通のトンボだと下の画像の打水で産卵ですが、タカネトンボは違います。ここでは産卵弁に水滴をためているだけ。

タカネトンボ
打水するタカネトンボ

 

産卵弁にためた水滴中に排卵します。

タカネトンボ
産卵弁の水滴に排卵

 

こっちが本当の産卵。体を振って水滴といっしょに卵を水際の植物などにふりかけます。

タカネトンボ
タカネトンボの産卵

 

他にいたトンボは、ウスバキトンボ多数、オニヤンマ少々、エサを求めて山頂まで上がってきたコオニヤンマ1頭。

コオニヤンマ
山頂のコオニヤンマ

 

上方に気をつけながら歩くとネキトンボ♀も10頭程度いました。下の画像は5mくらい上の電線上にいたネキトンボ♀。

ネキトンボ
ネキトンボ♀

 

結局、今回もミヤマサナエ探しは不発に終わりました。もはや山頂でしか見つかりません。いったいどこにいるのでしょうか。