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オツネントンボ

暖かくなってきました。フィールド活動再開です。
といっても、この時期成虫は越年する種に限られるので、オツネントンボの採卵を目的としました。福岡では、確実に見られる場所を知りませんので大分まで出張です。

昨年3月19日と同じ場所で、トンボ愛好家にとっては(他の種で)有名な池です。

オツネントンボ
オツネントンボの池

 

10時くらいに着きましたが、ホソミオツネントンボは多数いて産卵も活発です。
写真は、片腕を伸ばしてOlympus-TG5を近づけ、顕微鏡モードで液晶も見ずに適当にシャッターを切ったものです。ピントもばっちりで、♂の尾部付属器が♀の前胸をがっちりとつかんでいるのが写っていました。イトトンボ系は、♂♀の交尾態を捕獲してもなかなか連結が解けませんが、これを見ると納得です。

ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボの連結産卵

 

オツネントンボは残念ながら昨年と同じく、一定の場所で縄張る♂1頭のみでした。細々と生き延びているのか、時期によってはもう少し見られるのか、遠方なので確認しようがありません。オツネントンボ♂の本能を信じて、ここに♀が現れるかもとしばらく粘りましたが来ませんでした。
写真はOlympus-TG5で同様の撮り方をしたものです。

オツネントンボ
オツネントンボ♂

アキアカネの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アキアカネの産卵動画を追加しました。

大分の九重にキャンプ&紅葉観光に行ってきたついでに、アキアカネの産卵動画を撮ってきました。

たき火
キャンプ場でたき火

 

この時期のキャンプの醍醐味、たき火。シナモンシュガーとバターを仕込んで熾火の上で作った焼きリンゴが絶品でした。隣のシェラカップはアヒージョで、こちらもずっとグツグツしているのでおいしいです。

吊り橋
夢の大吊橋

 

夢大吊橋の場所も紅葉がピークでした。ここを訪れた後にアキアカネの産卵を撮りに行ったのですが、帰りに大吊橋を通過した12:00頃は駐車場に止まる車が道路をふさいでいて大渋滞でした。

アキアカネ
アキアカネの産卵

 

さて、狙いのアキアカネ産卵。明け方は寒くて氷も張る九重ですが、アキアカネもナツアカネも元気でした。稲刈り後の田んぼは乾燥気味で滞水部も少なく、大部分のアキアカネは田んぼ傍の川岸の水たまりで打泥産卵していました。

ナツアカネ
ナツアカネの産卵。下に落下中の卵が見える。

 

ナツアカネも多く、こちらは田んぼで打空産卵していました。

オオルリボシヤンマの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オオルリボシヤンマの産卵動画とトンボ画像を追加しました。

オオルリボシヤンマの産卵動画を撮りに大分まで行ってきました。
オオルリボシヤンマは九州での分布はかなり限られており、福岡では記録はなんとかあるといった程度です。
あと宮崎でも記録があり、今年のお盆を過ごした霧島のキャンプサイトの上を朝方摂食飛翔する大型のヤンマがいて、オニヤンマとも飛び方が異なりオオルリボシヤンマだったのかな?と思います。

さて大分には安定した産地があり、こういう高原の池です。

池
オオルリボシヤンマがいる高原の池

 

10時頃に着きましたが、数頭の♂が自分の縄張りをグルグルパトロールし、時々♂同士でバトルしています。

オオルリボシヤンマ
オオルリボシヤンマ♂

 

しばらく待っていると♀が産卵に現れました。池内を低く飛び産卵場所を物色しています。ほとんどのトンボでは♂が産卵♀を見つけると一瞬で連結して連れ去ってしまうのですが、オオルリボシヤンマは♀が強く、交尾は容易には成立せず♂が近づいてきても♀は悠々と飛んでいます。
お気に入りの場所が見つかったようで産卵を始めました。
そこまで敏感ではなく、逃げられずに産卵動画を撮影出来ました。

オオルリボシヤンマ
オオルリボシヤンマ♀の産卵

ヒメサナエの産卵動画追加

お知らせ:YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ヒメサナエの産卵動画を追加しました。

今日は大分からの帰りですが、途中でヒメサナエがいる場所に立ち寄りました。

ヒメサナエ
ヒメサナエの渓流

 

4回産卵がありましたが、動画が撮れたのはこの1回のみ。

ヒメサナエ
ヒメサナエの産卵

 

ヒメサナエはヒメクロサナエ同様石に止まって腹端だけを水に浸して放卵する静止接水産卵も行います。
最初岩に止まっており、10cm四方くらいの狭くて浅いこの場所ではその可能性もありかと思いましたが、普通の打水産卵だけで去って行きました。

コシアキトンボの未熟な♂もいました。

コシアキトンボ
コシアキトンボ未熟♂

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2018年6月10日追記
上記画像はオオシオカラトンボ未熟♂の間違いです。
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コシアキトンボは池の暗い部分が主な活動場所ですが、川でも見ますし、近くに水場がなさそうな町のど真ん中でも見たりします。ここは源流に近い場所なのですが、どこかに水場があるのでしょうか?

さて地元に帰り、7月13日の池でネアカヨシヤンマの産卵動画が撮れないかリベンジ。
こういう湿地状になった池の暗い部分が狙い目です。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマの産卵場所

 

池に踏み込むなり、ヤンマが飛んで枝に懸垂したので期待しましたが、ミルンヤンマ♂でした。

ミルンヤンマ
ミルンヤンマ♂

 

この池は山の麓にあり、以前は渓流が流れこんでいました。かっては流されてきたと思われる流水性のオジロサナエヤゴをこの池で見たことがあります。
しかし、今では年々水量が減っており、渓流からの流れは途中で地面に吸い込まれ消えてしまっています。

こちらの池の明るい部分にはクロスジギンヤンマが1回現れました。

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマのいた部分

 

もう終盤だと思いますががんばってますねー。ただ、近年の温暖化で秋に2化目のクロスジギンヤンマが出現する可能性もあると思います。

今日は、ヤンマはこの2種類だけで結局ミッションならずでした。

ネアカヨシヤンマの採卵

お知らせ:YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ヤマサナエの産卵動画を追加しました。

7月13日に地元の池でもネアカヨシヤンマが残っているかも?だったのですが、産卵動画は撮れなかったので、可能性が高そうな大分の湿地に出張です。
産卵動画と採卵、さらにエゾトンボの産卵動画も目指します。

まず目的の湿地に着いて目に入ったのがボロボロになったヤマサナエの♀。ヤマサナエというと春の川の印象ですが、猛暑の葉上に止まったりもしています。

ヤマサナエ
猛暑の葉上のヤマサナエ♀

 

産卵活動も行っています。ところが産卵場所はなんと幅30cmくらいのコンクリートの側溝。この側溝で終齢まで育つとは思えないので、下流の小川まで流されていくのでしょうか?
TPOに応じてヤマサナエはたくましく生きています。

ヤマサナエ
側溝へのヤマサナエ産卵

 

さて湿地の方ですが、こんな感じでただの草地?
しかし、踏み込むといたる所に浅く水がたまっています。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマのいる湿地

 

多いのはハラビロトンボ。産卵含め活発に活動しています。

ハラビロトンボ
ハラビロトンボ♂
ハラビロトンボ
ハラビロトンボ♀

 

上が未熟な♂で、下が♀。♂は最初の未熟なうちは♀と同じ色調ですが、その後真っ黒になり、さらにシオカラトンボ様の色調に大幅に外観を変化させます。

エゾトンボも飛んでますが数は少なく、見張っていたこの場所では複数の♂が現れることはありませんでした。

エゾトンボ
エゾトンボ♂

 

2時半頃にエゾトンボの♀も現れました。産卵弁がはっきり見えるくらいまで接近したりもし、湿地の水たまりに何回か降りていこうともしますが、その都度ハラビロトンボに邪魔され、最終的に産卵せずに湿地を去って行きました。
結局、エゾトンボの産卵はこの1回だけでした。もし産卵してくれたとしても草がジャマで産卵動画は難しそうです。残念。

さて、その10分後くらいにネアカヨシヤンマの♀も現れました。ゆっくり飛び回りエゾトンボ同様湿地に降下していきますが、やはり他のトンボの邪魔が気にくわないのか落ち着かず、上昇してきます。 途中で草に止まりましたが、どうもクモを捕食しているようにも見えます。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマ♀

 

3-4回林の中に消えたり現れたりしていましたが、一向に産卵しないため採卵に目的を変更し捕獲。湿ったキッチンペーパーを重ねた容器に入れておけば産卵してくれるはずです。
その後は産卵にくるネアカヨシヤンマは見ず、結局大分出張の産卵動画撮影は不発でした。

ホソミオツネントンボの産卵動画など

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ホソミイトトンボホソミオツネントンボの産卵動画とトンボ画像、ショウジョウトンボフタスジサナエベニイトトンボキイトトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

いくつか重なっていた仕事もかたづき、天気も良くなったので大分県まで遠征してきました。
3月19日と同じ池でオツネントンボの採卵が目的だったのですが、全然いません。九州北部でオツネントンボを探すのは大変ですし、減ってるような気もします。

ホソミオツネントンボはたくさんいました。産卵も盛んです。

ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボの産卵

 

ホソミイトトンボも4-5頭いて、産卵もありました。

ホソミイトトンボ
ホソミイトトンボの産卵

 

昼前の時間帯だったのですが、フタスジサナエが岸辺で次々に羽化していました。直立型の羽化で、足の下にヤゴの抜け殻が見えます。

フタスジサナエ
フタスジサナエの羽化

 

フタスジサナエヤゴの動き。家のセットで撮影したものです。

フタスジサナエ
フタスジサナエヤゴの生態

 

あとはショウジョウトンボヤゴも少しいました。側棘がほとんど目立たないヤゴなので慣れると他種と簡単に区別できます。こちらも家のセットで撮影。

ショウジョウトンボ
ショウジョウトンボヤゴの生態

 

あと家で飼育中のベニイトトンンボとキイトトンボヤゴの動画もアップしました。そっくりのヤゴですが、中央鰓上縁鋸歯列の基部からの割合が異なるので、終齢では何となく区別がつきます。

ベニイトトンボ
ベニイトトンボヤゴの生態

 

キイトトンボ
キイトトンボヤゴの生態

 

2017年5月25日追記:

上記のベニイトトンボヤゴの生態動画としてアップしていたものは、実際はキイトトンボヤゴの誤りでした。

上記の2種類のヤゴは、ベニイトトンボ、キイトトンボが共生する池で採取したものです。中央鰓上縁鋸歯列の基部からの割合の違いをざっと見て、ベニイトトンボ、キイトトンボと判定しましたが、羽化させたところ両者ともキイトトンボでした。

キイトトンボ
ベニイトトンボヤゴとしていたが羽化後キイトトンボと判明(羽化中に水面に落下し羽化不全でした)

 

厳密な測定をしなかったために起こったミスですが、両者の鑑別は簡単ではないということですね。

今回、ベニイトトンボしかいない池で採取してきたヤゴを使って、ベニイトトンボヤゴの生態動画を差し替えました。

ベニイトトンボ
ベニイトトンボヤゴ

 

中央鰓はこういう感じです。

ベニイトトンボ
ベニイトトンボヤゴの中央鰓

 

 

 

 

 

ヤゴの生態 オグマサナエなど

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オグマサナエタベサナエヨツボシトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

今日もヤゴの生態撮影です。
スギ花粉の飛散は少し減ってきましたが、フィールドに出ると目真っ赤で痒すぎです。寒さはやわらいできたものの、個人的にフィールドがベストの時期まではもう少しですねー。

さて、場所は北九州の池でオグマサナエがいます。肢芽もだいぶ膨らんでいて羽化まであと2-3週でしょう。

オグマサナエ
オグマサナエヤゴ

 

タベサナエヤゴもいます。

タベサナエ
タベサナエヤゴ

 

その後、あるヤゴを目指して大分県まで南下してみましたが見つかりませんでした。
途中の池では今日の暖かさにつられて出てきたオツネントンボの成虫がいました。
池辺でエサを捕食していた♂1頭しか見つかりませんでしたが、オツネントンボを見るのは2010年以来久しぶりです。

オツネントンボ
オツネントンボ♂

 

こちらは別の池にいたヨツボシトンボヤゴ。

ヨツボシトンボ
ヨツボシトンボヤゴ

ナツアカネの産卵

お知らせ:YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ナツアカネの産卵動画を追加しました。

大分県の九重に紅葉見物に行った帰りに、福岡市近郊ではなかなか見られなくなったナツアカネ、アキアカネの産卵動画を撮りに行ってきました。
紅葉の方はまだまだで、名所の九酔渓では色づいた木は2-3本程度しかありませんでした。

ナツアカネ、アキアカネはシーズン的には少し遅い感じでしたがそこそこの数がいました。正午前後には交尾態のトンボが結構田んぼに出入りしていましたが、近くで産卵してまともに動画が撮れたのはナツアカネの1ペアのみでした。
4K動画から切り出した画像ですが、打空産卵する♀の尾端に落下する卵が写っています。

ナツアカネ
ナツアカネの連結産卵

 

アキアカネは近くでの交尾態の撮影は出来ましたが、撮りやすい場所での産卵はありませんでした。

アキアカネ
アキアカネの交尾

お知らせとオニヤンマの産卵

YAGOPEDIAホームページの、生態→生息環境のページが工事終了しました。

フィールド活動はここの所天候不順が続いているのと、狙っているターゲットが難しいのとで、収穫なく低調です。

小ネタですがフィールドで後方からバサバサ音がし、今の時期このパターンは死にかけのセミがジタバタしているのかな?と振り返ると、細流でのオニヤンマの産卵でした。

オニヤンマ
オニヤンマ♀の産卵

 

オニヤンマは細流に産卵するのが好きですが、湿地横の幅15cmくらいのチョロチョロした流れに、垂れ下がった草との接触もおかまいなしに産卵していました。フィールドではバサッバサッといった感じの音でしたが、音が小さいため音を増幅して編集したらイメージと違った感じになってしまいました。とりあえず、でかい図体の割に、こんな場所に産卵するということでホームページに産卵動画をアップしました。

グンバイトンボ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
グンバイトンボのトンボ画像と、産卵動画を追加しました。

2週連続で、大分へ遠出してきました。先週同様、オオヤマトンボとネアカヨシヤンマの採卵が目的だったのですが、またまたうまくいきませんでした。

とりあえず、グンバイトンボの産卵動画を撮ってきました。グンバイトンボは福岡でも1件発見報告はあるのですが、普通に生息している大分の方が撮影がずっと簡単です。
こういう感じの場所で、ワンド状の流れが緩やかな場所の植物組織内に産卵しています。写真の向こう側は流れが早い急流です。

グンバイトンボ
グンバイトンボの場所

 

産卵動画をホームページにアップしました。もう1頭の♀も動画内に映り込んでいますが、産卵時に腹部に藻が絡みついたみたいで、落とそうと脚で一生懸命クリーニングしています。

グンバイトンボ
グンバイトンボの産卵
グンバイトンボ
腹部に藻が絡みついた♀

 

名前の由来は軍配状に広がった♂の扁平な白い脚部です。「行司の軍配がかえりました」、というアレですね。♀へのアピールに使うのですが人間の目から見ても、とても目をひきます。

グンバイトンボ
グンバイトンボ♂

 

毎年この時期になると探すミヤマサナエがいないか、流れが早い部分もグルッと見て回りました。しかし、どこにでもいるコオニヤンマとオナガサナエしかいませんでした。この2種は、今の所減っていってる印象はないです。

コオニヤンマ
コオニヤンマ♂

 

2周連続遠出で疲れたので、来週からは近場でミヤマサナエ探しに専念する予定です。分布地域自体は広いはずのトンボですが、なかなか見つかりません。