気になる産卵痕

5月9日の活動です。場所は福岡市です。

本日のターゲットは、昨年秋に気になる産卵痕(中に卵はすでにありませんでした。ただし、その年に孵化したとは限りません)を見つけたので、この時期に産卵がないかと確認です。他にクロサナエもいる可能性がある場所です。

渓流の岸に横たわった3mくらいの木です。表面は湿っていて爪で簡単に表面が剥がれるくらいになっていますが、絶えず水しぶきがかかる状態ではないです。拡大すると産卵痕があります。

 

産卵痕
謎の産卵痕

 

産卵痕
産卵痕拡大

可能性としてムカシトンボ、カワトンボ、ミルンヤンマ、コシボソヤンマですが、ヤンマの産卵痕にしては小さすぎるし、こんなにハデに産卵痕が目立つことはないでしょう。カワトンボは、水中や水しぶきがかかる木への産卵イメージしかなく、どうかな~と。ムカシトンボは、ゼニゴケへの産卵は平行に卵が並びますが、この産卵痕は放射状が基本です。ムカシトンボを少し期待したのですが、産卵どころか♂のパトロールも全く見ませんでした。カワトンボの産卵痕の可能性が一番高いでしょうか。

ここは、私の知る限りヤゴレベルではムカシトンボがかなり多く、昨年秋にはこの近辺の2時間くらいの探索で30頭くらいは確認出来ました。何も来ないので若齢のムカシトンボヤゴを探すことにしました。別の事をやっていると本命が来ることもよくありますので・・・。ムカシトンボは4齢までしか飼育に成功しておらず、フィールドで見つけたのは6齢(推定)が最若齢で、5齢が欠けています。弱齢は、やや流れが速い場所の10cm以下の小さめの石の下の隠れている事多いです。石の下流にアミを構え、揺すってアミに落とします。今日は、ヤゴ探しもうまくいかず、亜終齢の1頭しか確認出来ませんでした。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴ亜終齢

もうひとつのターゲットのクロサナエです。ここの下流で4-5年前にクロサナエの特徴をもったヤゴを複数見つけ、羽化させクロサナエであることを確認しました。2年前にその場所のトンボを調べたのですが、ダビドサナエしか見つかりませんでした。上流のここなら、もしかしたらと期待しましたが♂の縄張りすら全くありませんでした。元々、この場所はダビドサナエ系のヤゴは全くいないのですが・・・。

何も成果がないので、帰りにダビドサナエとヒメクロサナエの産卵の可能性がある場所に寄りました。トンボの産卵は、1日の内時刻にあまり関係なく行われるタイプが最も多いのですが、時間帯が決まっている種もあります。ダビドサナエの産卵は、私の経験では9-10:00頃と15:00頃が多い印象です。今日は、既に16:00頃であまり期待出来ないとは思いましたが、やはり駄目でした。典型的はパターンは、川沿いに猛スピードで飛んできてストップし、ホバリングを始め写真中央の草の上やコケの上に、1粒ずつ卵をばらまくというものです。

ダビドサナエ
ダビドサナエ産卵場所
ダビドサナエ
葉上のダビドサナエ卵(4粒)

ヒメクロサナエは、源流域などで腹部先端をチョロチョロ流れる水につけて、卵を塊状に産み落とします(静止接水産卵)。写真の場所は、砂状の4mくらいの壁でわずかに水がしみ落ちる程度です。ここの2mくらいの高さに、ヒメクロサナエが舞い降りて来てペタッと張り付き、産卵を始めたのを見た事があります。しかし、今日はやっぱり駄目でした。

ヒメクロサナエ
ヒメクロサナエ産卵場所

今日見たトンボは、アサヒナカワトンボ10頭程度でした。

ムカシトンボ孵化準備

4月23日にムカシトンボの卵を採取してから15日がたちました。産卵後は15日+αとなりますので、そろそろ孵化してくるはずです。目玉もかなりはっきりしてきました。

ムカシトンボ
ムカシトンボ産卵痕

下はムカシトンボの孵化ビデオです。

トンボのヤゴは、卵から前幼虫というエビのような形態で出てきて、すぐに脱皮し、普通のヤゴ状形態の1齢幼虫になります(前幼虫を1齢幼虫とする考え方もあります)。ムカシトンボは静止した水面に落ちると、前幼虫から1齢幼虫への脱皮に結構失敗します。震動があると成功するので、エアレーションして水に震動を与えています。前幼虫のジャンプはかなりのもので、フタをしておかないと外にも飛び出してしまいます。

ムカシトンボ
ムカシトンボ孵化準備

ニホンカワトンボ採卵

5月6日の活動です。場所は糸島地区です。

今回のターゲットは、HP公開に備えてのヒメクロサナエ産卵動画撮影です。渓流の下流部で、枝分かれした側流が細々と流れているという環境です。

ヒメクロサナエ
ヒメクロサナエが縄張りをはる場所

昨年はこの時期ヒメクロサナエの♂が数頭縄張りしており、交尾も見られました。9:30-11:00頃まで粘りましたが、今年はヒメクロサナエは全く見られませんでした。特に昨年と環境は変わりなく、今年いない理由が全く分かりません。撮影は失敗に終わりました。

ヒメクロサナエ
ヒメクロサナエ交尾(2014年撮影)

ヤゴはダビドサナエ、クロサナエが豊富にいるのですが、成虫のトンボになるとダビドサナエをそこそこ見るだけで、クロサナエはまだ見たことがありません。いったいどこで縄張りをはっているのだろうか・・・?

結局、ここではアサヒナカワトンボを数頭を見たのみでした。

次の場所では、ニホンカワトンボの採卵です。既に1回産卵植物から採卵しているのですが、アサヒナカワトンボも混生しており確実性に疑問つきです。
実は、♀のカワトンボの鑑別が苦手です。下の♂はニホンカワトンボで間違いないと思います。

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ♂

この♀も羽も茶色っぽいですし、ニホンカワトンボでいいと思うのですが・・・。ちなみに上の♂がこの♀を警護していました。産卵木から無事採卵しました。

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ♀産卵

 

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ産卵0日の卵

 

アサヒナカワトンボの交尾です。交尾が成立した瞬間に、1回羽をパタッとするのがアサヒナカワトンボで、しないのがニホンカワトンボ。かなり確実と、トンボ写真家の尾園暁さんのブログで紹介されています。
♂は見た目もアサヒナカワトンボだと思います。♀は羽が茶色っぽく、いったいどっちだろうと思います。カワトンボの鑑別・・・苦手です。

ここでは、カワトンボ多数、ミヤマカワトンボ10頭程度、ダビドサナエ♂4、シオヤトンボ♀1、を見ました。

ムカシトンボの産卵

5月4日の活動です。

午前中の曇から昼前に晴れとなりました。
ムカシトンボの産卵があるに違いないと思い、4月23日と同じ場所に出かけました。
ムカシトンボが見つからないため、産卵痕を探し始めました。産卵痕も見つからずうろうろしながら、ふと足元を見るとムカシトンボが産卵していました。
ムカシトンボはいったん産卵に入ると少々のことでは動揺しません。産卵場所のすぐ隣も気付かずにかなり行き来したのですが、その間も産卵を続けていたと思われます。
観察時間も短いこともあり♂は全く見ませんでした。ここのムカシトンボは、細々と生きのびている感じです。

今日見たトンボは、アサヒナカワトンボ10頭程度、ムカシトンボ♀1産卵でした

クロスジギンヤンマの卵

4月29日の活動です。場所は福岡市です。

本日のターゲットはクロスジギンヤンマの採卵です。
この池ですが、近年水量が減って湿地化しつつあります。ヤンマ系では、クロスジギンヤンマ、マルタンヤンマ、ヤブヤンマ、サラサヤンマがいます。ネアカヨシヤンマもいるはずですが、ここ2年間は産卵を見ていません。また、渓流からの流れこみがあるため、普通は池にはいないヤゴが見つかることもあります。かって、オジロサナエのヤゴをみたことがありますが、おそらく無事にトンボにはなれないのではないでしょうか?

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマのいる池

クロスジギンヤンマは、入れ替わりで(マックスで♂4が同時)パトロールに来ますがなかなか♀の産卵が現れません。この時期はヨツボシトンボの天下になっており、多数の縄張り・交尾・産卵で視線がジャマされます。結局、午後もだいぶ時間が進んでから♀の産卵が現れました。捕獲して、湿らせたキッチンペーパーを入れた容器に入れておくとすぐに産卵してくれます。本日は、無事ミッション終了です。

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマ産卵0日の卵

本日見たトンボは、ヨツボシトンボ多数・産卵多数、シオヤトンボ7-8頭・産卵多数、クロスジギンヤンマ♂min4パトロール・♀2産卵、アサヒナカワトンボ2でした。

オツネントンボ探し

4月26日の活動です。場所は北九州です。

今日もターゲットはオツネントンボです。まずネットで検索した池に。その途中の湿地状の池も覗いてみましたが、いたのはシオヤトンボのみ。

オツネントンボ
湿地状の池

目的の林間の池です。ここでも見つからず、いたのはシオヤトンボとアサヒナカワトンボのみでした。

オツネントンボ
林間の池

他の林間の池です。ここではアオヤンマやネアカヨシヤンマ、マルタンヤンマのヤゴを以前に採取したことがあります。やはりオツネントンボはいません。シオヤトンボ♀1のみ。

貯水池の池
貯水池の池

最後に有名なビオトープ行ってみました。ベッコウトンボで有名な場所です。

オツネントンボ
ビオトープ
ベッコウトンボ
ベッコウトンボ♂(本日撮った写真ではありません)
ベッコウトンボ
ベッコウトンボ♀(本日撮った写真ではありません)

結局、本日見たトンボは、シオヤトンボ♂1、♀3、アサヒナカワトンボ1、ベッコウトンボ多数、ギンヤンマ連結数回、ハラビロトンボ♀1テネラル、ウスバキトンボ1、アジアイトトンボ♂1でした。

オツネントンボ探し

4月25日の活動です。場所は福岡市です。

今回のターゲットはオツネントンボです。ここでは2010年にオツネントンボ、ホソミイトトンボが多数活動していましたが、翌年以降は全く見られなくなりました。ヤゴが育つ時期に池の干上がりはなかったので、トンボの越冬期間を含めた時期に何か起こったのでしょう。それにしても両種とも全くいなくなったのは不思議です。残念。

オツネントンボ
オツネントンボがいた池

そばにある池です。フタスジサナエが多数出ていて、交尾も見られました。タベサナエも少しいますが、棲み分けをしていて右手に少し見える葦原のあたりに主に住んでいます。

フタスジサナエ
フタスジサナエの生息する池
フタスジサナエ
フタスジサナエ交尾(本日撮った写真ではありません)

今日見たトンボ。
フタスジサナエ多数、タベサナエ数頭、ウスバキトンボ1、シオヤトンボ1、アオモンイトトンボ♂1 。

ムカシトンボの卵

ヤゴに関するマニアックなブログをスタートします。
最終的には、トンボの卵から成虫まで成長過程全てを網羅したホームページを作る予定です。近日中に、「とりあえずホームページプロトタイプ」を公開します。宜しくお願いします。

ということで、4月23日の活動です。場所は福岡市です。

今回のターゲットはムカシトンボの卵探しです。毎年ムカシトンボは卵から飼育を試みていますが、エサの確保が難しく4齢幼虫の飼育までしか成功していません。

ムカシトンボ
ムカシトンボの1齢幼虫と2齢幼虫

ヤゴ初期のエサは、3月下旬に採卵したマダラカゲロウ(?)孵化幼虫を与えています。それを消費してからのエサ確保がなかなか大変で飼育がうまくいきません。今年は新たな作戦を考えたので、またもやトライしてみようと・・・。

渓流に住むトンボですが、渓流でも最上流部あたりが産卵ポイントとなりやすい印象です。この場所は3年連続でゼニゴケへの産卵があり安定してます。

ムカシトンボ
ムカシトンボの産卵場所で渓流最上流域

今年もすでに産卵痕が少しありました。産卵は経験上午前~昼過ぎくらいまでが多いようです。ここを訪ねた午後にはオスの縄張りや、産卵中のメスは全く見られませんでしが、いい時間帯ならムカシトンボの活動がみられると思います。

ムカシトンボ
ムカシトンボの産卵痕(本日撮った写真ではありません)

ゼニゴケごと採卵しますが根の部分も含めて採取します。完全に水につけるとゼニゴケが枯れて中にいる卵も死んでしまうので、少し水に湿る程度で保存します。今頃の室温だとだいたい2週間少しくらいたってから孵化します。孵化時には一工夫しないと孵化率があがりませんので、また後日に。

ムカシトンボ
採取したゼニゴケの保存法

yagopedia blog版(ヤゴペディアブログ)