タカネトンボの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
タカネトンボの産卵動画を追加しました。

山で見つけた小さな池にタカネトンボがいました。こういう水たまり程度の小さな池です。

タカネトンボ
タカネトンボがいた池

 

タカネトンボ
タカネトンボ♂

 

♂は2頭いましたが、狭いのでしょっちゅうバトルをしていました。トンボではありがちな、他の♂の下にもぐりこんで押し上げていくというバトル形式です。
しばらく待っていると♀の産卵も来ました。小さな池なので産卵動画を容易に撮ることが出来ました。

タカネトンボ
タカネトンボ♀の産卵

背振山頂のミヤマサナエ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
ミヤマサナエトンボ画像を差し替えました。

昨年8月19日と同じ場所にミヤマサナエ探しに行ってきました。
ミヤマサナエは前生殖期は山頂などの高地で過ごし、成熟すると平地の川へ下って行きます。
ミヤマサナエはキイロヤマトンボと共に採卵が成功していない種ですが、ここの所平地の川ではなかなか見つけられません。
山頂での交尾はちゃんと記録されており、うまくいけば山頂で採卵出来るかもというもくろみです。

背振山山頂から。広角レンズで撮ってみましたが、景色の雄大さは全く表現できず。標高1000mくらいあり平地より6℃は気温が低いと思いますが、やはり暑いです。

背振山
背振山山頂からの景色

 

面白いもので、昨年いたのと同じポイントの道路上に今年もいました。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエがいた道路

 

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ♀

 

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ♂

 

50cm四方くらいの間に3頭集まっているポイントもありました(写ってませんが手間にさらに♀が1頭います)。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ複数

 

♂はのんびりしたもので♀に全く興味を示さず、採卵は時期的に無理そうです。
昨年と違って平日で観光客も少なく車が通らないのでゆっくり撮影出来ました。また、トンボも警戒心が薄く近寄っても逃げません。
下は超広角レンズでトンボの5cmくらい手前まで寄って撮影した♀です。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ♀

 

他にいたのはオニヤンマやウスバキトンボが多め、オオシオカラトンボ2-3頭。ここまで昇ってきて林道沿いを行ったり来たりするコヤマトンボ♂も1頭。枝先にアキアカネ♂も1頭。アキアカネも未熟なうちは高地に避暑に来ます。

アキアカネ
アキアカネ♂

 

ミヤマサナエは最低4~5頭はいましたが、採卵には時期が早すぎたようです。避暑も兼ねて採卵可能か今後もここに訪れてみようと思います。

キイトトンボとヤクシマトゲオトンボの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
キイトトンボヤクシマトゲオトンボの産卵動画を追加しました。

ヤクシマトゲオトンボの採卵に出かけてきました。2015年8月9日と同じ場所です。
ヤマイトトンボ科は接近しても逃げないので、超広角レンズで10cmくらいまで寄って写真を撮ってみました。この撮り方をすると背景がぼやけずに独特の雰囲気になります。

ヤクシマトゲオトンボ
ヤクシマトゲオトンボ♂

 

産卵動画も撮ってみました。一番最後の日が当たっている部分は、やはり超広角レンズで10cmくらいに迫って撮ったものです。背景自体が近くにあるので、この撮り方はあまり意味がないですね。

ヤクシマトゲオトンボ
ヤクシマトゲオトンボの産卵

 

かなり長く産卵していて、産卵したあたりのスギの枯れ葉などの産卵基質を採取してきたので採卵も成功したと思います。

しかし、こんな所に産卵して大丈夫でしょうか?孵化した幼虫が水に流されて留まれそうにありませんが・・・。それとも今は大雨後で流れがありますが、孵化時期にはしたたる程度の流れになると予見しているのでしょうか?
世界のトンボを見回すと乾期のカラカラに干上がった場所で、降雨何日か前に予見して産卵する種もいるみたいです。

この日撮ったものではありませんが、キイトトンボの産卵動画も追加しました。
撮っている段階では、気づきませんでしたがトンボが飛び上がる直前に水中からマツモムシ?の襲撃をうけていました。水中からマツモムシが迫っています。

キイトトンボ
キイトトンボの産卵

 

♂の方が先に反応しています。歩哨姿勢の♂は空中からの襲撃だけでなく、水中からの襲撃にも備えていたんですね。

キイトトンボ
キイトトンボの産卵

 

マツモムシは見当はずれの場所につかみかかってました。この段階で♀はようやく羽を開いています。的確に攻撃されていたら捕まっていたかもしれません。

キイトトンボ
キイトトンボの産卵

 

メガネサナエ

メガネサナエヤゴが10齢になりました。

メガネサナエ
メガネサナエの10齢幼虫

 

普通終齢が近づいてくると、脱皮の間隔が長くなるのですが、9-10齢の間隔は10日間でかえって短くなりました。
翅芽の発達具合などをナゴヤサナエヤゴと比較すると、おそらくあと3回脱皮して終齢になると思われます。もしかしたら8-9月に羽化までいくかもしれません。
それにしてもメガネサナエのひょろ長さは、日本産ヤゴではNo1ですね。

下は「トンボ博物学」から引用した、サナエ科 Neurogomphus属 F-0齢の羽化殻の図です。世界にはもっと上手がいるもんですね~。

Neurogomphus
Neurogomphus属幼虫 トンボ博物学ー行動と生態の多様性ー 海游社 初版第1版p155より引用

ネカヨシヤンマの産卵

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ネアカヨシヤンマの産卵動画とヤゴの生態動画を追加しました。

何カ所か回ってみたのですが、1カ所だけ成果があり動画を撮影しました。

2017年7月13日の池です。
この時にネアカヨシヤンマらしき産卵がありましたが、木片から取り出した卵からは結局寄生蜂が生まれて何の卵だったか不明でした。
まだ産卵シーズンの始まりなので1回のみですがネカヨシヤンマが昨年とほぼ同じスポットの木片に産卵に来ました。昨年のトンボもやはりネアカヨシヤンマだったと思います。

ネカヨシヤンマ
ネカヨシヤンマの産卵

 

また以前撮っていたネアカヨシヤンマヤゴの動画もあるので、それもアップロードしました。

ネカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマヤゴ

お知らせ:ヤンバルトゲオトンボ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ヤンバルトゲオトンボを追加しました。
総齢期数は、ヤクシマトゲオトンボからの推定値で今後変更される可能性があります。

ヤンバルトゲオトンボは、♂の腹部第9節正中に小さなトゲ状の突起があるヤマイトトンボ科のひとつです。

ヤマイトトンボ科のトンボは森林の源流域の狭い範囲でひっそりと暮らしており移動性は少なく、地域ごとに進化をとげているのか日本には7種もいます。
沖縄島にはヤンバルトゲオトンボとオキナワトゲオトンボの2種がいて、北部のヤンバル地域にヤンバルトゲオトンボ、それより南にオキナワトゲオトンボがいますが、中間部では2種が混在しています。

ヤゴは数少ない陸生の生活様式を持ち、水がしたたる崖面を這って小生物を捕食しながら成長します。
いずれの種のヤゴもそっくりなため、基本的に生息地域で見分けるしかないです。

ヤンバルトゲオトンボ
ヤンバルトゲオトンボの終齢ヤゴ

若齢ヤゴ高倍率撮影

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ベニトンボ卵~3齢、コフキヒメイトトンボ卵~4齢、クロスジギンヤンマ卵~3齢、トラフトンボ卵~6齢ヤゴを、高倍率撮影画像で差し替えました。

キイロヤマトンボのトンボ画像を追加しました。

左が従来の画像で、右が差し替えた画像です。
画像の撮影には、Free Walker 4~4.5倍マクロレンズ、あるいはolympus tg-5 顕微鏡モード+深度合成を用いています。

ベニトンボ
ベニトンボ1齢ヤゴ

 

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ1齢ヤゴ

 

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマ1齢ヤゴ

 

トラフトンボ
トラフトンボ1齢ヤゴ

 

ヤンマ科は1齢でも十分大きく、また掲載画像は縮小、圧縮してあるので差がわかりにくいですが、元画像の複眼部分を切り出して見ると解像度の違いが明瞭です。

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマ1齢ヤゴの複眼

 

この画像はolympus tg-5顕微鏡モード+深度合成で撮影したものですが、コンパクトカメラでこういうのが簡単に撮れてしまうのでテクノロジーの進歩はすごいです。

キイロヤマトンボ

2009年のゲリラ豪雨後、数を減らして最近見ていないキイロヤマトンボですが、ヤゴは毎年確認しています(2017年12月3日)。

6月21日の午後に川の下見に行ってきましたが、「キイロヤマトンボでまず間違いないでしょ!」という飛び方をするトンボがいました。今日は久しぶりに会えるはずと出かけてきました。
ちなみにコヤマトンボ♂は岸沿いの広い範囲をビュンビュンと往復パトロールし、キイロヤマトンボ♂は広く浅い砂底の場所をグルグルとパトロールします。

まず8:00頃にこういう所へ。早速キイロヤマトンボ♂がいました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボの場所

 

飛翔写真を撮る技術がなく、また採卵が最大の目的のため♂がいるとジャマされるので、捕獲してモデルになってもらい追い払いました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ♂

 

他のポイントでも♂が飛んでいるのを確認しましたが産卵♀は現れず、10:00過ぎ頃になると♂も飛ばなくなりました。

他にいたのは、コオニヤンマ、クロイトトンボ、コフキトンボ、オナガサナエなど。
オナガサナエは羽化殻が数個ありました。

オナガサナエ
オナガサナエ羽化殻

 

オナガサナエ♀。羽化に失敗したみたいで、羽が変形しています。

オナガサナエ
羽化不全と思われるオナガサナエ♀

 

すでに縄張りを張っているオナガサナエ♂もいました。梅雨の本格的な雨もまだですが、川のトンボは夏のものに変わりつつあります。

オナガサナエ
オナガサナエ縄張り♂

 

真昼は産卵イベントは起こらないと思われるので、6月10日のキイロサナエの場所に移動しました。
う~ん、今回もキイロサナエは♂の1頭すら見つかりません。毎年そこそこの数がいたのですが、今年は2回来て全く見つかりません。何が原因かわかりませんが、いなくなってしまったのでしょうか?
多かったのコフキトンボ。

コフキトンボ
コフキトンボ♀

 

コフキトンボ♀は縄張り♂と同じように穂先に止まっているので、ちら見では♂との鑑別がやっかいです。

14:30頃に午前中の川に戻ってきました。
今度はポイントを変え、午前中にやはり♂がいたこういう場所で産卵♀を待ち構えることに。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボの場所

 

コヤマトンボの例で考えると、キイロヤマトンボの採卵は難しいと思われます(2015年8月14日参照)。採卵はコヤマトンボと同じで、産卵されたポイントの砂を持って帰って卵を探し出す地道な方法でいこうと思います。
ここのポイントは川幅の範囲は広いのですが、水深は20cm程度しかなく、流れも極めてゆっくりで午前中の場所よりそういう方法での採卵が簡単そうです。

15:17になり♂よりがっしりしていて明らかに黄色みが強い個体が川下から現れました。キイロヤマトンボ♀です。まず産卵ビデオを撮ろうとしましたが、間違って連写シャッターを押したり何だのでバタバタしてしまい、ポチャッと打水した場所もピンポイントで特定出来ませんでした。結局撮影も、採卵も失敗。作戦変更し、写真は諦めて打水地点の特定に集中することに。
15:40頃に2度目の♀が現れました。今回はポチャッとやった場所を覚えて、そのあたり30cm四方程度の砂を採取しました。もう少し採卵を確実にしたいので、17:00まで粘ってみましたが産卵は結局この2回のみでした。

途中、♂の飛翔写真もトライしましたが下の写真程度でお粗末。キイロヤマトンボはこういう感じで砂底の上を飛んでます。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ♂の飛翔

 

こちらはコヤマトンボ♂。こういった感じで岸の植生沿いを飛びます。

コヤマトンボ
コヤマトンボ♂の飛翔

(司令塔である)頭を動かさないのはスポーツの基本ですが、トンボは人間の常識を越えてますね。頭に対する体の向きが変です。

その後家で砂を調べましたが、卵は見つかりませんでした。見落としがあるかもしれないので、孵化してこないかもうしばらく砂は保存してみます。
ちなみに午前中の場所でも適当に砂を採集していたのですが、こちらにはアオサナエの4齢ヤゴがいました。アオサナエもこの川ではなかなか見なくなっていますが、ちゃんとここで産卵していたのですね。

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