タイリクアキアカネ

最近遠征がちですが、今日は対馬に来ています。天候はこれ以上ないほどの上天気。
場所は2018年11月3日と同じ湿地で、狙いはタイリクアキアカネで飛来種なのですが、対馬には定着している可能性があります。

タイリクアキアカネ
アキアカネが産卵に来る湿地

アキアカネがこの湿地に産卵にくるので、産卵ペアをつかまえてその中からタイリクアキアカネを見つけられればミッション成功です。
フィールドガイド「日本のトンボ」から引用した図ですが、下記が両者の鑑別点になります。タイリクアキアカネの方が、(1)顔面の黒い斑文の凹凸が目立つ、(2)翅胸第1側縫線に沿う黒条が小さい、(3)腹面腹端の形態の違い。

タイリクアキアカネ
タイリクアキアカネの鑑別(日本のトンボより改変・引用)

11:30頃からアキアカネの産卵が始まり、12:30まで続きました。計7ペアを調べ、最初はずっとアキアカネでしたが、最後の7ペア目になり明らかに違和感がある♀が網に入りました。
顔面の黒い斑文の凹凸は微妙でアキアカネ様。

タイリクアキアカネ
顔面の黒い斑文の凹凸

翅胸第1側縫線に沿う黒条が小さいのは、完全にタイリクアキアカネ。

タイリクアキアカネ
翅胸第1側縫線に沿う黒条

腹面腹端の形態は卵が尾端にたまっていてはっきりしませんがタイリクアキアカネ?

タイリクアキアカネ
腹端背面の形態

リリースした後もしばらく近くにいて、その際に撮ったやらせショット。
つかまえた瞬間に明らかな違和感を感じたのは、小さめだった事に加えて、翅脈の橙色味が強かった点です。これも鑑別ポイントのようです。

タイリクアキアカネ
タイリクアキアカネ?♀のやらせショット

この♀はタイリクアキアカネでいいのではと思います。
残念ながらこの♀に連結していた♂は、翅胸第1側縫線に沿う黒条は小さめなものの、アキアカネと思われました。羽も透明でした。

アキアカネ
タイリクアキアカネ♀と連結していたアキアカネ?♂

とりあえず採卵は行い、来年孵化したヤゴを育てて羽化後にどんなトンボが現れるか確かめようと思います。
何事についても同じですが、タイリクアキアカネも資料からのイメージは出来ていましたが、実物(・・・なのか?)を見ることでぐっと鑑別スキルが上がります。羽の橙色味が強いのはフィールドでタイリクアキアカネ探す際に重要なポイントになりそうです。
その鑑別点を頭に入れながらフィールドを探してみたのですが、この個体はタイリクアキアカネ♂でいいのでは?。翅胸第1側縫線に沿う黒条はこの写真では分かりにくいですがかなり小さいです。羽は橙色味が目立ちます。

タイリクアキアカネ
タイリクアキアカネ?♂