筑後川のナゴヤサナエ

筑後川のナゴヤサナエ。

2015年にはそこそこいて交尾を見かけたり、ヤゴも見つけたりしてました。しかし、翌年行くと全く見つからず。その後は2018年に葉上で怪しいのを1頭見たのみで、もしかしたらいなくなったかも?疑惑を持ってました。
しかし、せいぜい年1~2回見に行くだけで結論を出すのは早すぎでした。

今日行ってみるとちゃんといました。筑後川のこういう場所で観察。

筑後川
筑後川

最低♂3頭がいました。主に川の中央部を飛んでいてなかなか撮影できないのですが、少し近くを横切った時のショット。

ナゴヤサナエ
ナゴヤサナエ♂

スピードはそんなに早くないので置きピンでなくても撮影可能です。前傾姿勢で若干上下動しながら川面の広い範囲をパトロールするのが特徴。
こちらは、おもむろに岸に向かってきてすぐ側の草に止まった時のショット。

ナゴヤサナエ
ナゴヤサナエ♂

尾端腹面のあざやかな黄色が目立ちます。さらに、この後カメラをかまえる右指の上に止まってきたのですが、残念ながら記念ショットを撮る手段はなし。

あと、毎年筑後川の直射日光下での観察は熱中症のリスクをかかえてましたが、本日は空調服のおかげで十分許容範囲内でした。

ウチワヤンマの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ウチワヤンマの産卵動画を追加しました。

8月26日と同じ池に。
ウチワヤンマの交尾態が枝先に止まりました。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの交尾態

このカップルが産卵を始めましたが、池の中央部で遠く、小さくしか写らないのですが一応動画記録を開始。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの産卵とそれにちょっかいを出す♂

遠すぎるのでボツビデオかな~?と思っていましたが、たまたま別の♂が産卵中の♀にちょっかいを出し、警護していた♂に追い払われる様子の一部始終が写りました。
トンボを観察していてなんといっても面白いのは、子孫を残すために♂が費やすエネルギーと努力と執念です。それが垣間見られて面白いのでホームページにもビデオをアップロードすることにしました。
トンボが小さすぎで種類も良く分からないくらいですが、よくみると♀の尾端が糸を引いています。こういう産卵をするのはウチワヤンマか、タイワンウチワヤンマ。
タイワンウチワヤンマはまた少し産卵様式が異なるので、こちらも動画に撮りたかったのですが今日も不発でした。

飛びもの写真

空調服のおかげで炎天下のお出かけが少し気楽になりました。8月19日と同じ池にお出かけ。
実は、昨日と一昨日も同じ池に行ってました。ここにはウチワヤンマの方が多いのですがタイワンウチワヤンマもいます。2日ともタイワンウチワヤンマの産卵が岸間際であり、動画を撮る絶好のチャンスだったのですがカメラの操作を誤ってしまい撮れませんでした。カメラのセッティングも完璧で今日こそのはずだったのですが、残念ながら産卵は現れず不発。

しかし、成果もありました。今まで飛びもの写真はカメラの焦点距離を固定しておいて、右目はファインダー、左目でトンボをとらえつつ適当な距離にきたら連射という方法でやってました。今日は、ファインダーすら見ずに適当~にトンボ方向にカメラを向けて、よさそうな距離で連射という方法を試してみました。なんと、こっちのほうが分だまりがいいですね。トンボの飛びもの写真を撮る人には常識だったのかもしれませんが、下はその方法で撮ったオオヤマトンボ♂とウチワヤンマの交尾です。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ♂
ウチワヤンマ
ウチワヤンマの交尾飛翔

リュウキュウルリモントンボ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
リュウキュウルリモントンボヤゴの卵~8齢を補完しました。

リュウキュウルリモントンボヤゴが順調に脱皮を重ね8齢まで達しました。
これでヤゴ図鑑のリュウキュウルリモントンボヤゴは完全版になりました。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ1齢ヤゴ
リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ4齢ヤゴ
リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ8齢ヤゴ
リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ終齢(=10齢)ヤゴ

実験、空調服

ここのところフィールド活動をすると生命の危険を感じさせる暑さで、対策として空調服を買ってみました。
空調服というのは、服にファンが取り付けられていて服の中に風を流し込むというアイテム。ネットで評価が良かったB社製を購入。Tシャツの上に着ると、デザイン上も違和感は少なめです。

空調服
空調服

製品が届いて家で着てみると、”おお、ちゃんと涼しい”と少しびっくりするレベル。
ファンの音はかなりしますが、騒音の感受性には個人差があるので、慣れる人はすぐに慣れるし、気になる人はずっと気になるかな?という感じ。
これがフィールドでは使い物になるかということで、本日は実験に出かけてきました。
行ったのはこういう池でいかにも暑そう。

池
暑そうな池

多いのはウチワヤンマで10頭以上。交尾態も3-4回見ました。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♂

あと、オオヤマトンボ♂が最低2頭パトロールしてます。

オオヤマトンボ
パトロールするオオヤマトンボ♂

空調服の方は、涼しいとまではいきませんでしたが実用的なレベルでした。風量が切り替えられて家の中では8V出力(スペック上は13時間作動)で十分でしたが、外では10V出力(7時間作動)でないと少し苦しい感じ。
それでも体が熱くなる場合は、日陰で休んで最大出力の12Vに切り替えると、汗から気化熱が奪われる関係もあり、弱めのエアコン程度の効果がありました。
これを着て水分補給に気をつければ、熱中症の危険性はかなり減りそうです。しばらくの間は、Tシャツの上に空調服というスタイルでフィールド活動をすることに決定。
なお、空調服は色々なメーカーから売られてますが、”安いけど使い物にならなかった”という書き込みもありました。
あと、今日初めて気づいたのですが工事現場で空調服を着てる方も結構いますね。

8月のクロスジギンヤンマ

6月24日に掲載したミヤマサナエ卵は、ヤマサナエ卵の誤りとわかり訂正しました。

ミヤマサナエと思っていた卵を孵化させた所、全てヤマサナエヤゴが育ちました。実は採卵したカップで、当日先にヤマサナエの採卵も試みて失敗したかと思っていましたが、しっかりと産卵してたみたいです(産卵直後は卵が透明で見にくいことが良くあります)。引き続き同じカップでミヤマサナエの採卵を試みたのですが、ミヤマサナエは実際には産卵しておらず、その時になり初めて先に産卵されていたヤマサナエ卵に気づき、ミヤマサナエの採卵成功したと勘違いしたみたいです(ヤマサナエ、ミヤマサナエとスペルが似てるのでなんだかややこしいですね)。

最近暑過ぎて全くフィールドに出る気がしませんが、上述の件もあり、ここなら行く気がするだろうということで、ミヤマサナエ探しに標高1000mの背振山山頂へ。
ミヤマサナエは未熟なうちは山頂で過ごすトンボです。7月の方が見つかりやすいのですが、8月でも見られるので出かけてみました。

背振山山頂
背振山山頂

平地より6℃くらいは気温が低くなりますから日なたは暑いものの、日陰に入り風が吹くと何とか涼しいレベル。
結論からいうとミヤマサナエは見つかりませんでしたが、高地ならではの出会いがいくつかありました。

まず下の木立沿いのエピソード(トンボ写真なし)。

木立
ヤマトンボがいた木立

オニヤンマは標高1000mのここでも道路沿いにパトロールする姿を頻繁に見るのですが、同じ様な動きをしているヤマトンボ(おそらくコヤマトンボ)も混ざってました。この木立沿いにも往復する♀体型のヤマトンボがいて摂食中?と思われ、運良くいけば木立に止まった写真が撮れるかも見てました。ところが突然♂がどこからともなく現れ一瞬で♀をキャッチして、いずかへか。この出来事に、ただただポカーン。山頂のこんな場所でも♀をものにする♂には脱帽するのみです。

次は6×3m程度の池というか、水たまり。ここでも何種類かのトンボが活動してますが、池のサイズが小さいので写真を撮りやすいのが最大のメリットです。

山頂の池
山頂の池

ここではクロスジギンヤンマの♀が産卵していて、時に♂がパトロールに現れてました。

クロスジギンヤンマ
産卵するクロスジギンヤンマ♀

平地ではクロスジギンヤンマはもう終わってると思われるので、さすが標高1000mです(ただし、クロスジギンヤンマは年2化の可能性もあります)。

あとタカネトンボの♂が最低2頭いたのですが、途中で割と低い枝に止まり近寄っても逃げません。普通止まっても高めの場所が多く、写真は下から見上げる角度になりがちですが、下はなかなか撮れない斜め上からの♂静止ショット。

タカネトンボ
タカネトンボ♂

あとネキトンボもポチポチといました。下は未熟♂。成熟すると真っ赤になります。

ネキトンボ
ネキトンボ未熟♂

こちらはネキトンボ♀です。

ネキトンボ
ネキトンボ♀

未熟な内は、♂♀似ているトンボも多いですね。

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
アオビタイトンボ卵~2齢、アカナガイトトンボ卵~2齢、ショウジョウトンボ卵~1齢、セスジイトトンボ卵~2齢、ヤマサナエ卵~5齢を高倍率撮影画像で差し替えました。

アオビタイトンボ1齢
アオビタイトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率撮影画像
アカナガイトトンボ1齢
アカナガイトトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率撮影画像
ショウジョウトンボ1齢
ショウジョウトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率撮影画像
セスジイトトンボ
セスジイトトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率撮影画像
ヤマサナエ1齢
ヤマサナエ1齢、左が従来画像、右が高倍率撮影画像

沖縄産ヤゴの脱皮

沖縄産のヤゴが順調に脱皮を重ねています。

アオビタイトンボが、7月11日に孵化し現在6齢で体長約4.3mm。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ6齢ヤゴ

チビサナエは、7月22日(産卵後15日)に孵化し現在2齢で体長約1mm。

チビサナエ
チビサナエ2齢ヤゴ

リュウキュウハグロトンボは、7月23日(産卵後16日)孵化で現在3齢で体長約2.3mm。

リュウキュウハグロトンボ
リュウキュウハグロトンボ3齢ヤゴ

リュウキュウルリモントンボが、7月25日(産卵後16日)孵化で現在4齢で体長約2.4mm。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ4齢ヤゴ

リュウキュウカトリヤンマが、7月27日(産卵後20日)孵化で現在4齢で体長約6.5mm。

リュウキュウカトリヤンマ
リュウキュウカトリヤンマ4齢ヤゴ

ウミアカトンボは現在4齢で、体長約2.1mm。

ウミアカトンボ
ウミアカトンボ4齢ヤゴ

オオキイロトンボは現在5齢で、体長約3.6mm。オオキイロトンボは終齢になると複眼が後側方に突き出しますが少しその片鱗が出てきました。

オオキイロトンボ
オオキイロトンボ5齢ヤゴ

オオハラビロトンボは現在6齢で、体長約4mm。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ6齢ヤゴ

カラスヤンマは現在2齢で、体長約1.4mm。

カラスヤンマ
カラスヤンマ2齢ヤゴ

ヒメハネビロトンボは現在7齢で、体長約5.2mm。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ7齢ヤゴ

ベッコウチョウトンボは現在5齢で、体長約2.8mm。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ5齢ヤゴ

ヤクシマトゲオトンボの採卵

ヤクシマトゲオトンボの採卵目的で、5月17日と同じ場所へ行ってきました。
過去に梅雨明けの時期に行って、目的地直前で土砂による全面交通規制で引き返した経験があり、行く前に色々とネットで調査。交通規制は何カ所かでありますが、たどり着けそうです。

ヤクシマトゲオトンボは最低♂7、♀5頭がいました。

ヤクシマトゲオトンボ
腹部をクリーニング中のヤクシマトゲオトンボ♂
ヤクシマトゲオトンボ
摂食中のヤクシマトゲオトンボ♀

しかし産卵はもう終盤のようで、♂は縄張りを張ってはいますが、♀は♂から離れた場所で摂食しているのみでそこから動こうとしません。たまに♂が♀につかみかかりますが、あっさりと放してしまいます。結局、交尾も産卵もなし。

♂がじっと見ている場所のゼニゴケに産卵痕があったので、採卵は出来ました。ここではほとんどスギの枯れ葉に産卵するので、ゼニゴケに卵が見つかったのはラッキーでした。

ヤクシマトゲオトンボ
ゼニゴケ内のヤクシマトゲオトンボ卵

オジロサナエなど

ようやく梅雨が開けてお出かけしてきました。
まだ川は増水してますが、増水がほぼ関係ない(ダム湖の直下なので放水してない限り増水しないのです)2018年6月10日と同じ場所へ。
特に上流域でも何でもないのですがオジロサナエがいます。♂6頭が縄張りを張ってましたが、もう産卵も終盤みたいで何とか交尾が1回見られたのみでした。

オジロサナエ
オジロサナエの交尾

あとは、コシボソヤンマの産卵も始まってました。

コシボソヤンマ
コシボソヤンマ♀

他にはコオニヤンマ♂4頭、オニヤンマの産卵が1回。あとこんな写真しか撮れませんでしたがベニトンボ♂。

ベニトンボ
ベニトンボ♂

温暖化で北上中のトンボですが、もう福岡でも探せば色々な場所にいそうです。