対馬でタイリクアキアカネ探し2日目

対馬探索2日目。
本日は帰りのフェリーの時間に間に合うためには、12:30頃がタイムリミットになります。産卵は早くても10:30頃からなので実質活動時間は約2時間。ということで、昨日のアキアカネの産卵ペアが集まる湿地を集中攻撃。

7ペアくらい捕獲しましたが、1頭を除いては典型的なアキアカネ。
怪しかったのはこれ。交尾♂も同時に採取出来れば参考になるのですが、交尾を解いた後に単独で捕獲した♀です。翅胸第1側縫線に沿う黒条が小さいです。

アキアカネ
怪しいアキアカネ♀の翅胸

 

全体的に小型で、翅脈は前縁が橙色、しかも、こういう角度で撮ると顔面の凹凸が目立って見えます。フィールドでこういう写真のみをゲットすると、タイリクアキアカネいたっ!、となりそうな個体です。

アキアカネ
上アキアカネの斜め画像。頭部の斑紋が凹凸状に見える。

 

しかし、尾端部を見てみると・・・、うーん、やっぱりアキアカネでしょうね。

アキアカネ
上アキアカネの尾端部

 

あるいは、対馬には中間的な個体もいるとのことなので、こういう個体のことでしょうか?
採卵を試みましたが、本日の産卵分は終わったみたいで採れませんでした。

対馬は3回目ですがタイリクアキアカネが疑わしいのは何頭かいましたが、結局はハズレだったと思います。もう少し長期に滞在して探さないと難しそうです。

さて、ここから先は完全に脱線です。

今回はフェリーの夜行便で、北対馬の比田勝に渡りました。
ネット検索で安眠は期待出来ない旅になるだろうと予想されましたが、情報は十分とはいえず、今後の検索にひっかかってくるように少し詳しく書いてみます。

まずキーワードとしては、対馬、博多、比田勝、フェリー、快適?、眠れる?、寝れる?といったところ。

対馬に渡るには、飛行機、高速船のジェットフォイル(高速船というだけあって、時々不明生物=クジラとぶつかってニュースになります)、フェリーの3手段があります。
対馬の中心地は南にある厳原でこちらに渡るのが一般的です。また、対馬の北端から南端まで移動しようとすると100kmくらいの距離があり、決して侮ってはいけません。
今回は北対馬探索のため、北にある比田勝行きのフェリーを使いました。中心地、厳原行きのフェリーより小型で乗客定員は200名強。トラックと比較しても、そう大きくない船であることが分かると思います。

フェリー
比田勝に渡るフェリーげんかい

 

事前ネット調査で、そうとう揺れそうなのでアイマスク、耳栓(粘土状のシリコンで耳孔の形に合わせて耳に詰め込んでいくタイプ)、酔い止め(=眠くなる成分が主体)を準備しました。

アイマスク
安眠3点セット

 

また、1等客室などはなく、板張りのスペースで皆で雑魚寝です。フェリーに入っていく車はほとんどがトラックでしたが、乗客は対馬在住と思われる方が多かったです。

休憩スペース
板張りの休憩スペース

 

備品はこのマクラのみ。あと50円だか100円だかで毛布を貸し出ししてくれます。

マクラ
備品のマクラ

 

キャンプに良くいくので、所持しているエアーマットも持参しました。500gくらいの超軽量で寝心地・保温性もいいすぐれものですが、値段はかなりの代物です。

エアーマット
持参したエアーマット

 

さて、22:30出航で23:00には消灯。薄暗い明かりはそのまま点灯されており、真っ暗ではなくそこそこ明るいです。
耳栓をしていてもエンジン音はかなりうるさいレベルで揺れも強いのですが、酔い止めとアエーマットのおかげで無事入眠。
4:20に比田勝到着で、その30分くらい前に電気が再点灯され放送が流れます。車やバイクは下船させる必要がありますが、他の乗船客は7:00まで船内に残って寝ることが出来ます。

私の場合はいったんバイクを下ろす必要がありましたが、また船内に戻り7:00まで寝ることが出来ました。
7:00に下船。万全の下準備をしたので割とさわやかな朝を迎えることが出来ました。しかし、準備なしで臨むと睡眠不足の悲惨な朝を迎えることになると思います。最低限、酔い止めは準備した方がいいと思います。

フェリー
対馬比田勝の朝

対馬でタイリクアキアカネ探し1日目

11月3日~4日はタイリクアキアカネを探しに、定着しているらしい対馬に出かけてきました。対馬は2015年10月12日2017年10月8日に続いて3回目となります。

時間を有効に使うため、前日の11月2日の夜にバイクに乗ってフェリーで渡ることにしました。今回は、今までと違って北対馬を探索します。

11月3日の9:00頃に狙ったポイントに到着。こういう感じの湿地っぽい場所が広がっています。

湿地
湿地

 

水が少したまっているポイントもありますが、ほとんどの場所の地面は乾いていました。

湿地
湿地の水たまり

 

まず最初に目に入ったのはマユタテアカネ♂。九州北部では今の時期は、最も普通にいるアカネです。

マユタテアカネ
マユタテアカネ♂

 

小型で胸部の斑紋が目立たず、タイリクアキアカネ♀かっ?とはっとさせられるマユタテアカネ♀(サイズがかなり違うので、今回の探索でようやく惑わされないようになりました)。

マユタテアカネ
マユタテアカネ♀

 

オアナガアカネも定着しているようですが、顔が白いアカネがいて期待したもののマイコアカネ♂。

マイコアカネ
マイコアカネ♂

 

さて、タイリクアキアカネですが最初に怪しかったのはこの♀。

アキアカネ
アキアカネ♀

 

フィールドガイド「日本のトンボ」から引用した図ですが、下記が両者の鑑別点になります。タイリクアキアカネの方が、(1)顔面の黒い斑文の凹凸が目立つ、(2)翅胸第1側縫線に沿う黒条が小さい、(3)腹端背面の形態の違い。

タイリクアキアカネ
タイリクアキアカネの鑑別(日本のトンボより改変・引用)

 

この個体は、(2)はクリアーしていますが、(1)は満たさず。

アキアカネ
翅胸~頭部の拡大

 

また、(3)も満たさずで却下。

アキアカネ
腹端拡大

 

11:00頃になり、アキアカネが産卵に集まっている水たまりを見つけました。

アキアカネ
アキアカネが産卵に来る湿地

 

以後は交尾ペアの捕獲作戦。6-7ペアの産卵♂♀を捕まえて調べましたが、一番怪しかったのがこれ。

アキアカネ
怪しいアキアカネ♀翅胸拡大

 

(2)はクリアーしていますが、(1)を満たさなかったのでリリース。

アキアカネ
尾端部拡大

 

(3)に関してはタイリクアキアカネっぽいですが、正面から撮れてない事を補正すると、やっぱりアキアカネ?
(11月6日追記:尾端部写真を再検討してみましたが、前述の個体の尾端部とは明らかに異なりますし、産卵弁も小さめですし、タイリクアキアカネの可能性の方が高いでしょうか?リリースしてしまったことが悔やまれます。)

13:30くらいになると、産卵はほぼ終了。その後は、他に良さそうな湿地部がないかウロウロと探索。
14:30頃になると、もうお休み体勢になった個体が柵の棒の上で多く見られるようになってきました。

アキアカネ
柵のポール上で休むアキアカネ♀

 

撮影しても逆光になって鑑別出来ない事が多いので、捕まえられるのは捕まえて調べてみました。全て典型的なアキアカネでした。私以外にも、柵の先端にはハンターが待ち構えていました。

カマキリ
トンボを待ち受けるカマキリ

 

11月3日はこれで終わり。ちなみに下は典型的なアキアカネの翅胸です。

アキアカネ
典型的なアキアカネ♀の翅胸

 

こちらは、翅胸第1側縫線に沿う黒条が小さめの個体。

アキアカネ
翅胸の斑紋が小さめのアキアカネ♀

 

明日も同じ場所で産卵ペア捕獲作戦決行予定です。

スナアカネの採卵

スナアカネの採卵目的で、2週間前と同じ池を訪問。
今日は、スナアカネ♀も割と簡単に見つかりました。

到着時は少し風が強めでしたが、葦の群生がちょうど風をブロックするようになる草地があり、そこで多めに見つかりました。♀は最低2頭、おそらく3頭はいたと思います。♀もolympus-tg5で寄りまくって撮影。最近この撮影法に凝りすぎです。

スナアカネ
スナアカネ♀

 

スナアカネ交尾態もいました。

スナアカネ
スナアカネ交尾

 

採卵も成功しました。下は何の変哲もありませんが、スナアカネ卵。

スナアカネ
スナアカネ卵

 

同所にいたウスバキトンボ♂も、寄りまくり撮影。

ウスバキトンボ
ウスバキトンボ♂

 

2週間前とは異なるポイントに、オナガアカネ♂が1頭いました。

オナガアカネ
オナガアカネ♂

 

縄張りを張っている雰囲気で、そのそばには♀が産卵しそうな葦がはえる浅い水場もあったので、周辺の草地を含めてオナガアカネ♀がいないか探してみましたが、こちらは見つかりませんでした。飛来種なので、少数しかいない場合は♂しかいないということもありです。