4月29日、30日と沖縄旅行に行ってきました。30日は美ら海水族館観光なので、トンボ&ヤゴを探索出来るのは29日の1日のみです。
ということで事前に、google検索、google earth、google streetをフル活用して良さそうな場所を調査です。いくつかの情報を得られましたが、特にあるポイントでは沖縄の山中をgoogle streetで歩き回ってピンポイントで特定出来ました。ちょっと感激です。結局、5カ所に絞ってみましたが1日で回るのは無理かもしれません。
まず朝早くに最初のポイントの湿地です。その前にポイント近くの小規模な滝に寄り道。
湿地近辺の滝
沖縄にはヤマイトトンボ科でオキナワトゲオトンボとヤンバルトゲオトンボが分布しており、このあたりはヤンバルトゲオトンボの分布域なのでいないか探索です。朝早く天気が悪いこともありトンボの影は全くありませんでした。川岸の砂をすくってみるとオキナワサナエ(アマミサナエの亜種、沖縄個体群)の亜終齢ヤゴがいました。ヤマサナエ同様岸すぐ近くの砂に潜んでいました。
オキナワサナエが潜んでいた砂床
オキナワサナエ亜終齢
湿地の方に移動しますが、その頃から少しずつ晴れてきました。こういう感じの場所でgoogle earthで見た時には、湿地???という感じでしたが確かに休耕田に水がたまっていい感じの湿地になっています。
沖縄の休耕田と湿地
まず足元にはコフキヒメイトトンボがちらほらと見られます。ヒメイトトンボもいるかもしれませんが、粉を吹いてない♂の交尾態があればヒメイトトンボでしょ!?くらいの認識しかないので鑑別断念。
コフキヒメイトトンボ♂
あと目立つのはショウジョウトンボの原名亜種タイリクショウジョウトンボ。未熟な個体ですが腹部の背面黒条が目立ちます。
タイリクショウジョウトンボ
福岡の近辺では、別府近辺にしかいないハラボソトンボもいくらでもいます。
ハラボソトンボ♂
歩き回っているうちにヒメトンボを見つけました。ヒメサナエよりも小さく、ハッチョウトンボよりは大き目くらいの超小型トンボです。交尾態もいて♀をゲットし腹端を水につけてみますが産卵してくれません。トンボ科は普通簡単にこの方法で産卵してくれますがうまくいきません。コフキトンボみたいに卵を浮遊物に貼り付ける習性がある種は簡単には産卵しませんが、ヒメトンボは打水産卵する種なのでちょっと意外でした。♀を1頭家に持ち帰りし、産卵習性に近い環境で再トライしてみたら何とか産卵してくれました。
ヒメトンボ♂
ヒメトンボ♀
ヒメトンボ卵
2カ所目のダムの下流の川に移動。
ダムの下流の川
狙い通りアカナガイトトンボがいて産卵植物を採集。他はベニトンボがたくさんと、オオシオカラトンボが少しいました。
アカナガイトトンボ連結産卵
ベニトンボ♂
ベニトンボ♀
3カ所目の山の中の渓流。
カラスヤンマ渓流
ここではリュウキュウルリモントンボ狙いでしたがいませんでした。
カラスヤンマはいかにもいそうなので砂をすくってみました。成書に岩の下に潜むという記述もあったので見つけるのは結構難しいかと思いましたが、普通にオニヤンマがいそうな岸辺の砂の中で見つかりました。
カラスヤンマが潜んでいた砂床
カラスヤンマ終齢
他にいたのは、オキナワオジロサナエ(チビサナエの亜種、沖縄個体群)。
オキナワオジロサナエ終齢
山の下りの沢にはオキナワトゲオトンボもいました。ヤゴも探してみましたがこちらは見つかりませんでした。一応ハブにも気をつけながらなので、あまり大胆には探せません。福岡ではよくマムシを見かけますが、基本的にマムシは臆病でむこうからすぐに退散してくれるので気にしないのですが、ハブの習性はどうなんでしょうか?
オキナワトゲオトンボ♂
4カ所目の池に移動しましたが、ここでトラブル発生。レンタカーの前輪を駐車場の縁石に乗り上げてしまい見事にパンク。すぐにJAFを呼んでスペアタイヤと交換し、運転上の支障はないのですが、レンタカー会社の規定で2万円のエキストラの出費です。痛いっ!。でも、JAFのおじさんが沖縄なまりののんびり屋さんで、和んでしまってちょっとした救いでした。
この池では期待した種はいず、ハネビロトンボ、ベニトンボ、タイリクショウジョウトンボくらいでした。
ハネビロトンボ♂
5カ所目も予定していたのですが、パンクのトラブルで時間がなくなってしまい断念。季節的に少し早い事もあり期待どおりにはいきませんでしたが、とりあえずヤゴ3種類、卵2種類をゲットしました。
まあ、急に増えると飼育と写真撮影が大変すぎるのでちょうどいい感じです。データ処理が終わったら、ホームページにもヤゴをアップしていきます。
最後に美ら海水族館の定番、ジンベイザメ。
ジンベイザメ