月別アーカイブ: 2015年10月
オナガアカネの採卵
10月25日の活動です。迷アカネの採卵が目的です。
10月12日の対馬は時間がかかり過ぎて、そうそうは行けないので、今日は近場の島に行ってきました。船で20分くらいの沖合にある島です。行きのフェリーは、朝早め時間でしたが、釣りに行く人がたくさんいてにぎわってました。
島に着き、まず海岸に出てみます。いけませんねー、風が強すぎます。何もいません。

わずかに風が弱まった道路上に、タイリクアカネが1頭いただけでした。

海岸に出る道を逆戻りして、風が入らない草地を探す事にしました。

いましたっ。
オナガアカネの♀です。

♀のオナガアカネを見るのは初めてですが、♂同様少しフワフワした飛び方をします。上の写真ではイメージが伝わりませんが、とても小さく、羽の斑紋も綺麗な可憐なトンボでした。そこそこの数がいれば、トンボ界の人気者になりそうです。
腹端を水につけるとすぐに産卵しました。ちゃんと受精卵で6-7割方の卵は、夜の撮影時には色が濃くなっていました。

タイリクアキアカネも探しましたが、遠目にどうかな?と思うような小型のアカネは全てナツアカネ♀でした。ナツアカネは結構な数がいました。



イソアカネも期待して、少しでも怪しいのは片っ端から捕まえてみましたが、全てタイリクアカネでした。1回実物を見ておかないことには、どうもイメージがわきません。
タイリクアカネも結構な数がいました。
あと、多かったのは、ノシメトンボとマユタテアカネ。
マユタテアカネ♀は、この島では福岡と同じで、翅の先端に斑紋があるノシメ型がほとんどでした。壱岐対馬では透明翅型しか見ませんでした。


ということで、久しぶりに採卵成功の日でした。
カトリヤンマ
10月24日の活動です。
カトリヤンマの産卵ビデオ撮影が目的です。
こんな感じで池岸の土の中によく産卵します。

♂のパトロール、ホバリングは何回か来ましたが、産卵は今日は来ませんでした。一昨年は、11月4日、7日とここでカトリヤンマの産卵を見ているので、もう少し遅い時期の方がいいのかもしれません。

とりあえず、ホームページのカトリヤンマ図鑑に♂のパトロールのビデオと写真を追加しました。
他には、リスアカネ、マユタテアカネ、連結したままウロウロしているオオアオイトトンボがいました。
お知らせ
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コバネアオイトトンボと、
セスジイトトンボ
を追加しました。
スナアカネ、オオキトンボとお知らせ
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
モノサシトンボと、
クロスジギンヤンマ
を追加しました。
アオイトトンボに産卵ビデオを追加しました。
10月18日の活動です。
ホームページ用の産卵ビデオ撮影ですが、オオキトンボ狙いなので大分まで出張する必要があります。
まず寄り道して、飛来種のスナアカネが今年も来ているか見てきました。

すぐに♂1が見つかりましたが、ざっと見た範囲ではこの1頭だけでした。2013年は多数飛来し、2014年は少し減少、今年はもっと減りそうな感じです。

他には、ここではコノシメトンボとタイリクアカネがいっぱい見られます。今日は見ませんでしたが、キトンボとカトリヤンマも少しいます。他には、どこでもよく見るマユタテアカネ、ウスバキトンボ、ギンヤンマなど。




さて、大分の目的地には12時少し前に着きましたが、少し遅かったようです。オオキトンボは結構いましたが、産卵はもう終わりのようです。昨年、昼頃に産卵が集中している印象だったのですが、記録をよく見返してみると11時前後でした。微妙に時間をはずしてしまったか、その時の状況で刻々と変わってしまうかでしょう。

産卵が多かったのは、アオイトトンボ、ノシメトンボ、リスアカネ、マユタテアカネでした。ノシメトンボも空中から連結打空産卵します。
アオイトトンボは2ペア同時の産卵と、潜水産卵をホームページにアップしました。
オオキトンボの産卵ビデオは、またまた来年に持ち越しです。
壱岐対馬の探索と、お知らせ
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ダビドサナエと、
ネキトンボ
を追加しました。
さて、このブログを訪れるような人であれば、タイトルを見てピーンと感じるものがあるのではないかと思います。その通りです。飛来種の採卵が目的です。
スナアカネについては、2013年、2014年と福岡にも多数飛来して産卵活動も見られたので、採卵することが出来ました。ホームページにもすでにアップしてあります。
問題は、タイリクアキアカネとオナガアカネの2種です。
毎年少しは福岡にも飛来するのですが、採卵となると極めて困難です。
ということで、この2種が定着している可能性がある対馬に出かける事にしました。といっても壱岐対馬は初めての訪問ですし、見られる可能性が高いエリア情報もなく、無理矢理家族旅行を企画してそのついでといった形です。
まず、10月10日は壱岐に一泊し、この旅館で海の幸を堪能します。

10月11日は単身で対馬に渡ります。ジェットフォイルの時間まで暇があるので、午前中壱岐にも何かいないか探してみました。こういう場所です。

トンボは極めて少なく、どこにでも飛んでるウスバキトンボが10頭程度、マユタテアカネ数頭、ナツアカネ♂1頭のみでした。

対馬には午後1時頃着きましたが、探索出来るのは実質3時間強くらいのものでしょう。広い対馬の遠方まで出かける時間はないので、google earthであらかじめあたりをつけておきました。港から30分以内くらいで行けそうなダムと、その下流域にある田んぼ or 畑です。こういう場所。


特に、ギクッとさせられるような紛らわしいトンボはいませんでした。
いたのは、おなじみ多数のウスバキトンボと、マユタテアカネ♂♀各10頭程度、ボロボロになったシオカラトンボ♀1、典型的なアキアカネ♀1のみでした。


下は、最初♂かと思ったけれども何か変なので捕まえてみたマユタテアカネ♀。かなり赤化した♂型♀でした。

ほとんど成果がなく、来年再トライとなりました。
ところで、壱岐対馬でも幅をきかしているのはやはりマユタテアカネのようです。あと、福岡では翅の先端に褐色部があるノシメ型♀が多いのですが、今回見た♀は全て透明翅型でした。
お知らせ
マユタテアカネ、リスアカネの産卵
今日も地道にホームページ用の産卵ビデオ撮影です。
9月23日と同じ池です。
アカネの中で一番ブイブイいわせている感のあるマユタテアカネの産卵。
9月23日と同じく、リスアカネの打空産卵ですが、日がうまく当たり冒頭のあたりで落下する卵が写っています。
オオアオイトトンボ産卵とお知らせ
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オオアオイトトンボと、
タカネトンボ
を追加しました。
今日はホームページ用にオオアイイトトンボの産卵ビデオ撮影に行ってきました。
午後の遅めの時間にならないと産卵を始めないので、3時半頃に到着しました。こんな感じの場所で手前の木の枝に産卵します。

産卵中のペア。ここの木には産卵一組、交尾態3組、フリーの♂2頭がいました。この後から本格的な産卵が始まります。
オオアオイトトンボは暗くなってからも産卵を続け、夜通し産卵することもあるようです。

縦に並んでいる小さな穴が産卵痕です。産卵ビデオもホームページにアップしました。本日撮れたてのほやほやビデオです(露出をしくじってソフトで補正したのでいまいちですが)。
