オニヤンマ採卵

7月18日と同じ池に同じ目的でまず出かけました。やはりネアカヨシヤンマはいません。これで3年連続目撃なしです。ヤブヤンマも以前は頻繁に産卵があり、昨年も何とか産卵があったのですが、今年はまだ見ていません。
下の写真は、池から流れ出る細い流れで、オニヤンマが最低3頭パトロールで行き来しています。流れのさらに先は草地の湿地になっており、昔はエゾトンボでもいたんじゃないかという雰囲気たっぷりの場所です。木陰に、すでに腹部が赤くなり始めたマユタテアカネの♂がいて、次のシーズンの出番を待っています。

オニヤンマ
オニヤンマがパトロールする細流
オニヤンマ
細流の先の湿地
マユタテアカネ
マユタテアカネ♂

 

オニヤンマの産卵は時間の問題だろうと待っているとやはり来ました。写真の部分にしつこく産卵しています。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵

 

オニヤンマは、縦方向に上下しながら長い産卵管を砂や泥にブスッブスッと突き刺しながら産卵します。

 

採卵は、産卵部を泥や砂ごとすくってきて、卵を見つける方法で行います。すくった泥から9卵採卵出来ました。顕微鏡モードでの撮影が終われば、オニヤンマもホームページ用画像撮影全終了となります。実は、福岡県で記録のあるトンボのうち3-4種類以外は、ほぼヤゴの撮影は済んでいるのですが、画像処理に手こずっており、ヤゴ図鑑がなかなか進みません。まあ、少しずつがんばります。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵直後卵

 

次に福岡市近郊の川に、オナガサナエの採卵目的で出かけます。オナガサナエでやっかいなのは、通常夜7時頃にならないと産卵が始まらない事で、少し暗くなるまで川で粘る必要があります。こういう流れの速い部分の岩の上で縄張りをはります。ヤゴも流れの速い岩のそばの砂によくひそんでいます。

オナガサナエ
オナガサナエ環境

 

ここは、たまにミヤマサナエの縄張りもありますが、4頭いた中(小)型サナエはすべてオナガサナエでした。コオニヤンマも1頭いました。

オナガサナエ
オナガサナエ♂縄張り
コオニヤンマ
コオニヤンマ♂縄張り

 

6時頃と7時少し前に、人間の目では全く発見不可能な♀をゲットした♂が、交尾態となって川から上空に飛び去っていきました。7時を過ぎると♂に落ち着きがなくなってきました。頻繁に川面低くをパトロールしたり、少しホバリングして♀の産卵とまぎらわしい行動もします。7時20分頃に交尾態がすぐそばを通過し、♂♀両方キャッチ出来ました。腹端を水につける方法では産卵してくれませんでしたが、水を入れた産卵ボックスに入れておけばきっと産卵してくれるでしょう。持ち帰る事にします。

7月19日のベニトンボが孵化しました。産卵後6日です。孵化には気温が関係してかなり違って来ますが、6日は全種の中でも割と早いほうです。終齢までの成長も含めて、最も早いのはウスバキトンボで3~4日であっという間に孵化します。意外に早かったのはオオヤマトンボで3日で孵化しました(今採卵を試みているのは顕微鏡モード用で、すでに1回採卵は終わっているのです)。

 

ベニトンボ
ベニトンボ孵化直前卵
ベニトンボ
ベニトンボ1齢幼虫