再度サラサヤンマ

本日は、5月28日にサラサヤンマの産卵ビデオが撮れなかったので再トライです。

その前に、9:00頃アオサナエの産卵が撮れないか川に行ってみました。天候も曇りっぽく結局何もいませんでした。以前ここは、河川中流域のサナエは全て、アオサナエ、ホンサナエも少しはいる、という感じでしたが、豪雨で川の様子が一変してしまい、すっかりトンボが減ってしまいました。

アオサナエ
アオサナエのいる(いた?)川

 

寄り道した他の川にはミヤマカワトンボがうじゃうじゃいました。ニホンカワトンボ、アサヒナカワトンボはすっかり減っていました。10:30頃に目的のサラサヤンマの池に着きました。今日は♂が3頭縄張りしています。かなり粘って、何とか途中で♀が1頭現れましたが、ヒトがいるのが気にくわなかったみたいで、しばらく飛んだ後林に消えてしまいました。その後は♀は訪れず、結局ギブアップでした。

ここには、サラサヤンマ♂3、♀1,ヨツボシトンボ10頭くらい、シオヤトンボ数頭、ハネビロトンボ2頭、モノサシトンボ3頭、クロスジギンヤンマ♂3-4頭、キイトトンボ1頭、がいました。

昨年採卵してから育てているヤクシマトゲオトンボです。特殊な環境に住むヤゴで、飼育困難かと思いましたが、特別な工夫なく終齢の2つ手前(F-2)まで来ました。色々なヤゴの飼育法については、HPが完成したら解説します。

ヤクシマトゲオトンボ
ヤクシマトゲオトンボF-2

サラサヤンマ採卵

前回のクロサナエは、結局100卵ほど産卵してくれました。
無事終わったので、今回のターゲットはサラサヤンマの採卵です。

場所は福岡市で、サラサヤンマの報告も既にあり、湿地の面積も広く、どう考えてもいるとしか思えない所です。まずサヤサヤンマの♂を探します。下の写真は、最もいそうと感じた場所。

サラサヤンマ
サラサヤンマの湿地

 

しばらく探しますが見あたりません。♂が見つからないことには、♀の産卵場所も特定出来ません。どうにもなりません。ここにいたのはアオイトトンボ系(アオイトトンボ、オオアオイトトンボ両方います)多数で、羽化直後のテネラル、林間にいる未熟な個体、少し色があせてきた個体といっぱいいます。他に採餌しているコシアキトンボ2,オオシオカラトンボ数頭、ハラビロトンボ数頭、クロスジギンヤンマ1でした。

別の場所に向かいます。これまで最高♂1のみで、複数頭を同時に見た事がないのですが、毎年必ずいます。ここは池も小さく、産卵できそうなポイントは2カ所しかないので、まず特に怪しい方に行きます。すぐに縄張りしている♂1が見つかりました。少し水がある場所で、写真のほぼ中央(少し左上)に飛んでいるサラサヤンマも写っています。

サラサヤンマ
サラサヤンマ♂

 

サラサヤンマ
サラサヤンマ♂縄張り場所

 

しばらく写真を撮っていましたが♀が現れないので、3m程隣の完全な乾燥部分に目をやると、♀が♂にも気付かれずにちゃんと産卵していました。こんな場所です。梅雨になると水が出てくると思いますが現時点ではカラカラです。

サラサヤンマ
サラサヤンマの産卵場所

 

産卵ビデオを撮ってから、産卵部分から卵を採取しようとしましたが、♀は少しずつ場所を変え、そのまま逃げてしまいました。♂のいる場所から、聞き慣れた大きな羽音がします。案の定♂♀が連結し、グルグルと飛んでいます。今度は捕獲を試みますが、やっぱり逃げられ着地場所も見つけられませんでした。落胆していると、さっきの場所にすぐに♀が現れました。慎重に捕獲し、いつもの通り、湿らせたキッチンペーパー入りの容器に移します。採卵成功です。産卵ビデオも撮りたいので、その後もしばらく粘りましたが今日は駄目でした。
ここでは、サラサヤンマ♂1,♀2、ヨツボシトンボ20頭程度、シオヤトンボ数頭、ハラビロトンボ数頭、クロスジギンヤンマ1、カワトンボ数頭、モノサシトンボ1でした。

サラサヤンマ
サラサヤンマ産卵直後卵

クロサナエ産卵

昨日のクロサナエが産卵しました。今日の所は、得られたのは6卵のみです。ダビドサナエもクロサナエも縦にストライプ模様を持つのが特徴です。

クロサナエ
クロサナエ卵

 

こちらは非受精卵です。最初卵は透明である場合が大部分で、受精卵はそれぞれが持つ色へ1日以内に濃い目に変化していきます。非受精卵は白く濁ってしまいます。

クロサナエ
クロサナエ非受精卵

 

ホンサナエの卵は例外で、産卵直後から非受精卵と勘違いさせるような濁った色調をしています。

ホンサナエ
ホンサナエ卵(本日撮った写真ではありません)

 

流水性トンボの卵は、エアレーションしないと孵化がうまくいかない事がよくあります。すぐにエアレーション開始です。

エアレーション
卵のエアレーション

ついにクロサナエの採卵成功(っか?)

相変わらず今日もターゲットはクロサナエの採卵です。福岡市のいつもの場所です。そろそろ、クロサナエの産卵も始まっているはずです。

10:00頃になると、今日もダビドサナエ、クロサナエの♂が現れます。確認したのは最低3頭で、もう少しいるかもしれませんがやはり少ないです。

ダビドサナエ
ダビドサナエ♂
クロサナエ
クロサナエ♂

 

アナヒナカワトンボの動きや、一度はシオヤトンボ♀のホバリングにかなりギクッとさせられましたが、他には何も起こらずどんどん時間が過ぎていきます。12:00近くになりました。いつも陣取っている場所は日差しも強く産卵は期待できそうにないので、日陰がある30mほど上流に移動します。ここは通常ダビドサナエが縄張りし、クロサナエは時々いるという程度です。12:10頃になりついにダビド系の♀が産卵に現れました。中央より少し右下の葉上です。

産卵場所
ダビド系産卵場所

しかし、捕獲をミスってしまい、大ショック!でも、この辺に産卵に来るのははっきりしたのでさらに粘る事にしました。そのうち、近くの葉上にサナエが止まります。ヒメサナエの未熟♂です。おそらくいるだろうなとは思っていましたが、やはりいました。

ヒメサナエ
ヒメサナエ未熟♂

 

大型のサナエも現れます。ヤマサナエ♂です。ヤマサナエも渓流から中流までテリトリーが広いですが、このあたりの渓流にいるのは未熟なうちだけかもしれません。

ヤマサナエ
ヤマサナエ未熟♂

14:00少し前になり、岩のコケの上にようやく産卵に現れます。

産卵場所
産卵岩上

 

今回は捕獲出来ました。しかし、ダビドサナエです。残念・・・。

ダビドサナエ
産卵に現れたダビドサナエ♀

 

ところが2-3分後に同じ岩の上にすぐに現れます。今度も、ダビドサナエ・・。やはりね・・、ここはダビドサナエのテリトリーなんだと思いつつ離した途端に、同じ岩にまたまた出現。いい加減しろダビドサナエと、今回は産卵ビデオ撮影に切り替えようかと考えます。しかし、気を取り直してゲット。何と、ついにクロサナエです!それにしても、この岩のコケは人気スポットで10分以内に3回も産卵に現れました。

クロサナエ
産卵に来たクロサナエ♀

 

採卵しようと腹端をカップの水につけますが、ダビドサナエの時の経験と同じで全く産卵しません。プランBに変更です。プランB(というほどのものでもないです)は、しばらく時間をあけてから、なるべく産卵環境をトンボの目に入れながら、腹端を水につけるという方法です。割と成功します。待っている間は、このスポットでダビド系の葉上産卵ビデオ撮影にすることにしました。しかし、今度はなかなか現れません。30分後くらいにようやく撮影に成功しました。まわりが暗く、4K動画(フォト切り出しモード)で取ったのでかなり見にくいビデオですが、前胸部の黄斑がはっきり確認できるシーンがあり、ダビドサナエです。

 

この後プランBを実行してみましたが、クロサナエではやっぱり成功しません。今度はプランCです。プランCは基本的にトンボが死んでしまいます。なるべく避けたい方法ですが・・・。

右下が最初に産卵に現れたスポット、中央のコケのある岩が3回産卵に来たスポット、左の木の葉の下あたりがビデオを撮影した場所です。産卵場所を丁寧に探して葉上やコケ上の卵を持ってかえる方法もありますが、ここはダビドサナエも産卵するので使えないオプションです。

産卵
産卵場所

 

今日は、ダビドサナエ+クロサナエで♂最低3、ダビドサナエ産卵4回、クロサナエ産卵1回、アサヒナカワトンボ7-8頭、クロスジギンヤンマ1、ヒメサナエ♂1,ヤマサナエ♂1、シオヤトンボ♀1でした。

家に帰り、プランCを実行です。産卵環境っぽいボックスにトンボを入れて放置しておきます。中に草と水が入れてあります。この方法はかなり成功しますが、たいてい死にかけた頃になってようやく産卵してくれます。比較的早めに産卵した場合でも、採取した場所に戻ってトンボを逃がしてやるのは日程的に無理で、そのまま飼い殺しになってしまいます。出来るだけ現場で採卵したいのですが、しょうがないです。

産卵箱
産卵箱の内部
産卵箱
産卵箱

しつこくクロサナエ採卵

今日のターゲットはサラサヤンマと、またまたクロサナエの採卵です。場所は福岡市です。

サラサヤンマ探しは、4月25日の1番目の池と同じです。湿地状になっている部分が少しあり、2010年には最低5-6頭をみかけました。その時に採卵も終わっているのですが、ホームページ用にOlympus TG2顕微鏡モードで再撮影するためです。作成中のホームページも枠組みはだいぶ出来てきましたので、近日中にプロトタイプは公開出来そうです。

湿地
サラサヤンマが以前いた湿地状部分

サラサヤンマは昨年はいませんでしたが、今年もやっぱりいませんでした。さらに、オツネントンボも探してみましたが駄目、ざっとみた範囲ではオオシオカラトンボ♂1のみで、イトトンボ系すらいませんでした。この池は、もうアウトな感じです。サラサヤンマは別の場所にしましょう。

サラサヤンマ
サラサヤンマ♂(2010年に撮った写真です)

15:00頃になり、こりもせず5月17日と同じ場所に行きます。相変わらず、♂のクロサナエは1頭縄張りしています。

クロサナエ
クロサナエ♂

こういう湿地状の部分もあり、ヒメクロサナエが産卵にこないかと期待させます。

湿地
渓流の湿地部

渓流の途中で、ムカシトンボ♂がクモの糸にかかっていました。捕まえると羽が綺麗で、羽化後あまり日にちがたってない感じです。離してやると弱々しいながら飛んでいきました。クモに捕まって弱ったというより、未熟すぎて飛び方がまだヘタという印象です。

ムカシトンボ
クモの糸にひっかかったムカシトンボ♂

ここで見たのは、クロサナエ♂1、シオヤトンボ♀2、アサヒナカワトンボ10程度、クロスジギンヤンマ1(上空で捕食中、ここの山頂に生息出来る環境があります)、でした。

再びクロサナエの産卵を求めて

昨日の夕方から左足首が痛かったのですが、今日の朝になると赤く腫れてきました。久しぶりの痛風の発作です。そういえば3日前にごちそうを食べて、オマールエビをミソまでおいしくいただいてしまったな~・・・。しかし、狙っているトンボの活動は時期が限られています。がんばって、薬を飲んで出かけることにしました。

今回もターゲットはクロサナエの産卵です。場所は、5月10日と同じです。9:30頃に到着しましたが、すぐに葉上のサナエ♀が目に飛び込んできました。ヒメクロサナエの♀でした(写真は誤って消してしまいました)。羽はまだ新しく、まだまだ未熟な感じです。ここは標高が高いので、平地より羽化が遅れ気味なのでしょう。ここには、5月10日の場所2のようなポイントや、川が分かれてチョロチョロと湿地状に流れている場所もあり、運がよければヒメクロサナエの産卵も記録できそうです。
5月10日と同じ場所で待っていると、10:00過ぎになりクロサナエの♂が現れました。

クロサナエ
クロサナエ♂

 

さらに20mほど上流にいくと、今日はダビドサナエ♂も縄張りしていました。昨年も、両サナエ♂は同じような場所で棲み分けしていました。世代を越えても、全く同じような行動をとるのが人間にとっては本当に不思議です。しかし、単純な行動パターンの組み合わせが積み重なって、こういう現象になっていくんでしょうね~。

ダビドサナエ
ダビドサナエ♂

 

小型サナエの交尾態が横切っていきましたが、すごいスピードで飛び去り残念ながら着地点も確認できませんでした。そうこうする内に、すぐ目の前に♀体型のトンボがゆっくり現れました。今日見た中では少し大きめです。フキの茂みの中に入っていきましたがやっぱりあのトンボでした。ムカシトンボのフキに対するの産卵は良く知られていますが、私は見るのは初めてです。相変わらず人がいるのに気にもせず産卵していました。

まだ羽が綺麗な未熟なサナエ♀がいました。クロサナエです。川岸の草地で過ごしているようで、成熟して産卵するまではもう少し時間がかかりそうです。

クロサナエ
クロサナエ♀

 

昼になり太陽も高くなり産卵は期待出来ないので、いったん移動して山頂に近い湿地状の場所を探索しました。サラサヤンマを少し期待したのですが、何もいませんでした。

2:30頃に元の場所に戻ってくるとすぐにサナエ♀が横切って葉上に止まりました。とりあえず捕獲すると、ダビドサナエ♀でした。すでに成熟しています。これまで産卵行動をしているダビドサナエを捕まえて、産卵させようとしても一筋縄ではうまくいきませんでした。しかし、この♀はすぐに卵塊を作り出しました。少なくとも、ダビドサナエの産卵は、ここでももう始まっていると確認出来ました。

ダビドサナエ
ダビドサナエ♀

その後さらに粘りましたが、今日も結局クロサナエの産卵には出会えませんでした。少しずつターゲットに迫りつつはあるのですが、もう1~2週後になりそうな感じです。また来ないといけません。

今日見たのは、クロサナエ・ダビドサナエ♂♀各1,小型サナエ交尾態1、アナヒナカワトンボ10程度(ここにはアサヒナカワトンボしかいません)、ムカシトンボ♀1,シオヤトンボ♀1、でした。

ムカシトンボの孵化

4月23日に採卵したムカシトンボが孵化しました。
ムカシトンボの孵化は同期性が高く、採取した卵はいっせいに孵化し始め、24時間でほぼ孵化し終わります。種によってはだらだら孵化する場合もあり、ウチワヤンマは最初から1カ月くらいたってもまだ孵化する場合がありました。

孵化後は飼育ケースに移します。エアレーションを強めにし、ケース内で水流が起こるようにしています。
夏場の暑さ対策で、大きめプラボトルに水をはった中に入れています。暑くなってきたら右の水中ポンプも動かし、泡立たせてさらに気化熱冷却します。

ムカシトンボ
ムカシトンボの飼育ケース

ムカシトンボ1齢幼虫と、冒頭部で下方で動いているのは餌のマダラカゲロウ?の幼虫です。

クロスジギンヤンマ孵化

4月29日に採卵したクロスジギンヤンマが孵化しました。産卵後14日です。作成中ホームページ用のクロスジギンヤンマヤゴの撮影は、既に終了していますが、1・2齢についてはOlympus tg-2の顕微鏡モードの写真も掲載しようと思います。その分がまだですので再撮影です。孵化間近の卵と、1齢幼虫です。

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマ1齢幼虫

 

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマ孵化直前卵

クロサナエ産卵を求めて

5月10日の活動です。場所は福岡市です。

クロサナエの採卵がまだ終わっておらず、この時期の最優先ターゲットです。ただ、成虫でクロサナエがいる場所は1カ所しか知らず、しかも少数しかいないため採卵難航中です。

まず、朝方は4月29日と同じ池に行き、ホームページの材料用としてヨツボシトンボとクロスジギンヤンマの産卵ビデオ撮影です。これは、30分くらいで無事終了。
ここでは、ヨツボシトンボ多数、クロスジギンヤンマ♂max3パトロール・♀産卵2回、シオヤトンボ♂2、ハラビロトンボ未熟♀1でした。

次にクロサナエの場所に向かいます。結構標高が高く、昨年の同日付の頃は♀の未熟がいたのみで空振りに終わるかもしれません。貴重な晴れなので、とにかく出かけます。渓流の堰の手前で流れが少しゆるやかになる場所です。下の写真もすぐ側の同じような環境です。

クロサナエの場所1
クロサナエの場所1
クロサナエの場所2
クロサナエの場所2

クロサナエを見つける上でやっかいなのが、ダビドサナエです。中流域~源流域まで生息域が広く、こんな所にまで進出しています。遠目では見分けがつきません。しばらく探していると、下の写真の葉上でサナエ♂が2頭縄張りしていました。今回は、2頭ともクロサナエでした。相当鈍感で、すぐ側まで寄っても逃げず、写真は撮り放題です。ここに陣取り産卵が来ないか待機します。しかし、待てども待てども現れません。今日はギブアップ、後日また出直しになりました。

ここでは、クロサナエ♂2頭、アサヒナカワトンボ10頭程度でした。

クロサナエ
クロサナエ♂斜め
クロサナエ
クロサナエ♂側面

気になる産卵痕

5月9日の活動です。場所は福岡市です。

本日のターゲットは、昨年秋に気になる産卵痕(中に卵はすでにありませんでした。ただし、その年に孵化したとは限りません)を見つけたので、この時期に産卵がないかと確認です。他にクロサナエもいる可能性がある場所です。

渓流の岸に横たわった3mくらいの木です。表面は湿っていて爪で簡単に表面が剥がれるくらいになっていますが、絶えず水しぶきがかかる状態ではないです。拡大すると産卵痕があります。

 

産卵痕
謎の産卵痕

 

産卵痕
産卵痕拡大

可能性としてムカシトンボ、カワトンボ、ミルンヤンマ、コシボソヤンマですが、ヤンマの産卵痕にしては小さすぎるし、こんなにハデに産卵痕が目立つことはないでしょう。カワトンボは、水中や水しぶきがかかる木への産卵イメージしかなく、どうかな~と。ムカシトンボは、ゼニゴケへの産卵は平行に卵が並びますが、この産卵痕は放射状が基本です。ムカシトンボを少し期待したのですが、産卵どころか♂のパトロールも全く見ませんでした。カワトンボの産卵痕の可能性が一番高いでしょうか。

ここは、私の知る限りヤゴレベルではムカシトンボがかなり多く、昨年秋にはこの近辺の2時間くらいの探索で30頭くらいは確認出来ました。何も来ないので若齢のムカシトンボヤゴを探すことにしました。別の事をやっていると本命が来ることもよくありますので・・・。ムカシトンボは4齢までしか飼育に成功しておらず、フィールドで見つけたのは6齢(推定)が最若齢で、5齢が欠けています。弱齢は、やや流れが速い場所の10cm以下の小さめの石の下の隠れている事多いです。石の下流にアミを構え、揺すってアミに落とします。今日は、ヤゴ探しもうまくいかず、亜終齢の1頭しか確認出来ませんでした。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴ亜終齢

もうひとつのターゲットのクロサナエです。ここの下流で4-5年前にクロサナエの特徴をもったヤゴを複数見つけ、羽化させクロサナエであることを確認しました。2年前にその場所のトンボを調べたのですが、ダビドサナエしか見つかりませんでした。上流のここなら、もしかしたらと期待しましたが♂の縄張りすら全くありませんでした。元々、この場所はダビドサナエ系のヤゴは全くいないのですが・・・。

何も成果がないので、帰りにダビドサナエとヒメクロサナエの産卵の可能性がある場所に寄りました。トンボの産卵は、1日の内時刻にあまり関係なく行われるタイプが最も多いのですが、時間帯が決まっている種もあります。ダビドサナエの産卵は、私の経験では9-10:00頃と15:00頃が多い印象です。今日は、既に16:00頃であまり期待出来ないとは思いましたが、やはり駄目でした。典型的はパターンは、川沿いに猛スピードで飛んできてストップし、ホバリングを始め写真中央の草の上やコケの上に、1粒ずつ卵をばらまくというものです。

ダビドサナエ
ダビドサナエ産卵場所
ダビドサナエ
葉上のダビドサナエ卵(4粒)

ヒメクロサナエは、源流域などで腹部先端をチョロチョロ流れる水につけて、卵を塊状に産み落とします(静止接水産卵)。写真の場所は、砂状の4mくらいの壁でわずかに水がしみ落ちる程度です。ここの2mくらいの高さに、ヒメクロサナエが舞い降りて来てペタッと張り付き、産卵を始めたのを見た事があります。しかし、今日はやっぱり駄目でした。

ヒメクロサナエ
ヒメクロサナエ産卵場所

今日見たトンボは、アサヒナカワトンボ10頭程度でした。