「ノシメトンボ」カテゴリーアーカイブ

ノシメトンボの尾部付属器役割

昨年11月12日より1カ月早いですが、大分県九重の全く同じコースでトンボ探しをしました。

まず、初日にバーベキュー + 昨年覚えた焚き火でのアヒージョと焼きリンゴを堪能。

焚き火
焚き火でのアヒージョと焼きリンゴ

 

翌日は九重川沿いの田園地帯でトンボ探し。
福岡ではなかなか見られなくなった、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボが普通にいるいい場所です。
アキアカネの交尾態もいましたが、産卵シーズンはこれからがピークみたいで滞在時間内には産卵は見られませんでした。めぼしいイベントは見られなかったのですが、トンボたちの警戒心が薄いので、olympus tg-5の顕微鏡モードで寄りまくっての写真を量産。

ノシメトンボ
ノシメトンボ♂

 

ノシメトンボ
ノシメトンボ♀

 

ナツアカカネ
ナツアカカネ♂

 

アキアカネ
アキアカネ♀

 

下はノシメトンボの交尾態ですが至近距離でも全く逃げないので深度合成撮影。近くの電柱や林までくっきりと写っており、生理的には変な感じがする写真になってしまいました。

ノシメトンボ
ノシメトンボ交尾態

 

更に、♀の羽をつかんでみると容易にキャッチ出来ました。つかまえても交尾態が解けないので、今後は♂の付属器が♀の頭部を挟んでいる様子を拡大撮影。

ノシメトンボ
ノシメトンボ交尾態頭部拡大

 

右上の楕円内は露出を上げた画像ですが、♂尾部付属器の先端のごく一部で♀頭部をつかんでいます。♂腹部第9,10節間には発達した筋肉も見えています。

ノシメトンボ
ノシメトンボ交尾態頭部拡大

 

♂は一瞬で♀をキャッチするので、種ごとに尾部付属器がスルっとキャッチ部に滑り込みやすいように最適化されているんでしょうね。

島探索

お知らせ:YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ノシメトンボナツアカネマユタテアカネのトンボ画像を追加ました。
リスアカネの♀単独打空産卵動画も追加しました。

秋のアカネのトンボ画像を増やそうということで、昨年10月25日と同じ島に出かけてきました。フェリーで20分ほどかかるのですが、短い船旅はなかなか気持ちよく、また、周りのほとんどを占める釣り客達たちの”釣るぞ釣るぞー”という熱気が伝わってきて、こっちまでウキウキしてきてグッドです。

あわよくば、昨年と同じオナガアカネや他の飛来種も期待してたのですがこちらは何も見つかりませんでした。

一番多かったのは、福岡市近郊と同じでマユタテアカネ。福岡市近郊と同じで、♀は翅端が褐色になるノシメ型が基本です。

マユタテアカネ
マユタテアカネ♀

 

あと多かったのは、ノシメトンボ。こちらは福岡市近郊では今やなかなか見つかりません。

ノシメトンボ
ノシメトンボ♀

 

リスアカネの♀が田んぼの上で単独打空産卵をしていたので動画をホームページにアップしました。見にくいですが、尾端から落下する卵が動画でも確認することができます。

リスアカネ
リスアカネ♀の単独打空産卵

 

こちらも福岡市近郊ではなかなか見られないナツアカネ。そこそこの数がいました。

ナツアカネ
ナツアカネ♀

 

他には、ネキトンボ、タイリクアカネ、シオカラトンボがいましたが数は多くありませんでした。カトリヤンマが飛ぶのも何回か見かけました。

珍しい種はいなかったものの、福岡市近郊より自然度はかなり高いです。

 

オナガアカネの採卵

10月25日の活動です。迷アカネの採卵が目的です。

10月12日の対馬は時間がかかり過ぎて、そうそうは行けないので、今日は近場の島に行ってきました。船で20分くらいの沖合にある島です。行きのフェリーは、朝早め時間でしたが、釣りに行く人がたくさんいてにぎわってました。

島に着き、まず海岸に出てみます。いけませんねー、風が強すぎます。何もいません。

オナガアカネ
迷アカネ探索場所海岸

 

わずかに風が弱まった道路上に、タイリクアカネが1頭いただけでした。

 

タイリクアカネ
タイリクアカネ♀

 

海岸に出る道を逆戻りして、風が入らない草地を探す事にしました。

オナガアカネ
迷アカネ探索場所草地

 

いましたっ。
オナガアカネの♀です。

オナガアカネ
オナガアカネ♀

 

♀のオナガアカネを見るのは初めてですが、♂同様少しフワフワした飛び方をします。上の写真ではイメージが伝わりませんが、とても小さく、羽の斑紋も綺麗な可憐なトンボでした。そこそこの数がいれば、トンボ界の人気者になりそうです。
腹端を水につけるとすぐに産卵しました。ちゃんと受精卵で6-7割方の卵は、夜の撮影時には色が濃くなっていました。

オナガアカネ
オナガアカネ卵

 

タイリクアキアカネも探しましたが、遠目にどうかな?と思うような小型のアカネは全てナツアカネ♀でした。ナツアカネは結構な数がいました。

ナツアカネ
ナツアカネ♀
ナツアカネ
ナツアカネ♀腹部が赤化したタイプ
ナツアカネ
ナツアカネ♂

 

イソアカネも期待して、少しでも怪しいのは片っ端から捕まえてみましたが、全てタイリクアカネでした。1回実物を見ておかないことには、どうもイメージがわきません。
タイリクアカネも結構な数がいました。

あと、多かったのは、ノシメトンボとマユタテアカネ。
マユタテアカネ♀は、この島では福岡と同じで、翅の先端に斑紋があるノシメ型がほとんどでした。壱岐対馬では透明翅型しか見ませんでした。

ノシメトンボ
ノシメトンボ♀
マユタテアカネ
マユタテアカネ♀

 

ということで、久しぶりに採卵成功の日でした。

 

スナアカネ、オオキトンボとお知らせ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
モノサシトンボと、
クロスジギンヤンマ
を追加しました。

アオイトトンボに産卵ビデオを追加しました。

10月18日の活動です。
ホームページ用の産卵ビデオ撮影ですが、オオキトンボ狙いなので大分まで出張する必要があります。

まず寄り道して、飛来種のスナアカネが今年も来ているか見てきました。

スナアカネ
スナアカネの場所

 

すぐに♂1が見つかりましたが、ざっと見た範囲ではこの1頭だけでした。2013年は多数飛来し、2014年は少し減少、今年はもっと減りそうな感じです。

スナアカネ
スナアカネ♂

 

他には、ここではコノシメトンボとタイリクアカネがいっぱい見られます。今日は見ませんでしたが、キトンボとカトリヤンマも少しいます。他には、どこでもよく見るマユタテアカネ、ウスバキトンボ、ギンヤンマなど。

 

コノシメトンボ
コノシメトンボ♂
コノシメトンボ
コノシメトンボ♀
タイリクアカネ
タイリクアカネ♂
タイリクアカネ
タイリクアカネ♀

 

さて、大分の目的地には12時少し前に着きましたが、少し遅かったようです。オオキトンボは結構いましたが、産卵はもう終わりのようです。昨年、昼頃に産卵が集中している印象だったのですが、記録をよく見返してみると11時前後でした。微妙に時間をはずしてしまったか、その時の状況で刻々と変わってしまうかでしょう。

オオキトンボ
オオキトンボ♂

 

産卵が多かったのは、アオイトトンボ、ノシメトンボ、リスアカネ、マユタテアカネでした。ノシメトンボも空中から連結打空産卵します。

 

アオイトトンボは2ペア同時の産卵と、潜水産卵をホームページにアップしました。

オオキトンボの産卵ビデオは、またまた来年に持ち越しです。

ミヤマサナエ探索

夏の間の課題、ミヤマサナエ採卵目的で大分県の九重まで出張です。ヤゴはちゃんと見つかるのですが、いまだにミヤマサナエの成虫が確実に縄張りをはる場所が発見できません。九重でもミヤマサナエの成虫は発見出来ていないです。こんな場所で、少なくともヤゴはいるのですが、トンボはいません。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴの場所

 

この場所の前後の川岸も調査してみますが、理想的なポイントは見つからずミヤマサナエも発見できません。理想的なポイントのイメージとしては、早い流れが終わり緩やかな瀬になり、あまり深くなく、両岸が開け、川や岸に岩がゴロゴロと飛び出しているポイントです。特に堰や橋の下なんかで、こういうポイントがあればベストです。川の前後を調べていると、場所によっては牛の臭いがしてきます。川岸で放牧したり洗ったりしているのでしょうか?九重まで来たなーという感じです。

理想的なポイントは見つからず、ここで待つ事にします。ここは自然環境は最高で、福岡ではなかなかお目にかかれなくなった、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボがいたる所にいます。福岡では局地的にしか見られないミヤマアカネもうじゃうじゃ飛んでいます。

アキアカネ
アキアカネ♀
ナツアカネ
ナツアカネ♂
ノシメトンボ
ノシメトンボ♀
ミヤマアカネ
ミヤマアカネ♂

 

今はハグロトンボが全盛ですが、アオハダトンボもまだかなり残っています。

アオハダトンボ
アオハダトンボ♀
アオハダトンボ
アオハダトンボ♀

 

17時頃に川面をすばやく移動しホバリングするサナエがいました。尾端の方に黄色い部分が目立たず、きっと違うだろうと思いながら一応捕獲。オナガサナエの♀でした。記念撮影だけして逃がし、産卵業務に戻ってもらいます。

オナガサナエ
オナガサナエ♀

 

途中で黒い雲が出始め、遠くでカミナリの音もしてあまり長い時間粘れませんでした。結局、ミヤマサナエとは出会えずでした。ウーン、ミヤマサナエはなかなかきびしい。