「ヒメアカネ」カテゴリーアーカイブ

対馬で飛来種探し

2015年10月12日に続き2回目の対馬探索に行ってきました。
狙いはタイリクアキアカネの採卵。対馬には飛来種であるタイリクアキアカネとオナガアカネが定着しているかも?ということなので。

まずググッてヒットしたこの場所へ。

対馬
対馬の岬

 

google mapで見る限り、近くに田んぼや水場もなく期待薄なのですがとりあえず行ってみました。ウスバキトンボがたくさんいるだけで秋に活動するアカネ類は全くいません。ということで早々と第2地点へ。
しかし、後から考えるに「定着している」情報にまどわされていたかも?です。海辺近くを十分に探す飛来種探し姿勢に欠けていました。もっと海辺近くまでアプローチしとけば良かった。

さて第2地点。ここは海辺の近くで田んぼもあります。

対馬
スナアカネがいた草地

 

今や福岡でも毎秋コンスタントに見られ、ありがたみは半減しているのですが、飛来種のスナアカネがいました。♂が10頭くらいで♀が6-7頭。

スナアカネ
スナアカネ♂

 

スナアカネ
スナアカネ♀

 

これだけの数の♀が草に止まっているのを見たのは初めてなので、一応遠征の収穫はありです。動いた♀を♂がキャッチして交尾態が1回見られたのですが、着地地点は特定出来ず残念ながら撮影は出来ませんでした。

ナツアカネ
ナツアカネの田んぼ

 

いかにもナツアカネ、アキアカネの産卵に適した田んぼも近くにあるのですが、ナツアカネとマユタテアカネが少々いる程度でアカネ類は予想を裏切る少なさです。

ナツアカネ
ナツアカネ♂

 

ところで、対馬は幹線道路もすれ違いが大変な狭い道路が多いですねー。運転が結構大変でした。そのせいか、あるいは高速道路がないせいなのか、軽車両が圧倒的に多いです。普通車を見るのが稀といった感じです。

第3地点。最初からあまり期待できそうにない少し内陸に入った川沿いの公園です。枝先に小さめのアカネ♀が何頭かいたのですが、全部ナツアカネの♀でした。

ナツアカネ
ナツアカネ♀

 

その少し先の道路沿いの草地。

対馬
ヒメアカネがいた草地

踏み込んでみると意外に湿地状になっていました。顔が白い小さいアカトンボが何頭かいて、「オナガアカネきたかっ!」と思いましたがヒメアカネ。

ヒメアカネ
ヒメアカネ♂

 

最後の地点です。内陸部の田んぼ。

対馬
対馬内陸部の田んぼ

 

時間の許す限り徹底的に探してみましたが大部分はナツアカネで数も少ないです。
何とか1頭いたアキアカネ♀。

アキアカネ
アキアカネ♀

 

アキアカネの方がナツアカネより大きめという印象を持っており一見した時の区別はサイズを目安にしているのですが、フィールドガイド「日本のトンボ」によると、アキアカネ♀全長33~45mm、ナツアカネ♀35~42mmで一概には言えなさそうです。
ノシメトンボも多いのかな?と思っていましたが、ノシメ斑があるのは全てリスアカネでした。

リスアカネ
リスアカネ♀

 

田んぼの傍の川沿いの草地。

対馬
田んぼそばの川沿いの草地

 

ここのロープ状の柵には小型のアカネ♀がたくさん止まっていました。いちいち撮影して確かめるのは大変なので全部捕獲チェック。計20頭くらいはキャッチ。

ナツアカネ
ナツアカネ♀

 

全てナツアカネの♀でした。時々草地で捕獲する小型♀で、胸部の斑紋が目立たないのがいて「タイリクアキアカネかっ!」とドキッとさせられるのですが、顔に立派な斑紋がありマユタテアカネ♀。

結局飛来種で見つかったのはスナアカネのみでした。

今回の遠征は「定着しているかも?」イメージで探したのが敗因かもしれません。来年以降チャンスがあれば「飛来種探しイメージ」、つまり「海辺の田んぼや湿地を徹底攻撃」でいったほうがいいかも?です。

お知らせとヒメアカネの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ヒメアカネの産卵動画を追加しました。

今日もターゲットは地道で、ヒメアカネの産卵動画です。天気予報は曇り時々雨ですが午前中は少し晴れ間もあり、産卵が始まる昼前頃までは何とか持ちそうです。アカネを含め、かなりの数のトンボは晴れてくれないと産卵してくれないのです。

その前に、季節はずれのミヤマサナエがいないか以前♂の縄張りを見たことがある場所にちょっと寄り道です。昨年7月30日と同じ川です。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴの場所

 

ミヤマサナエはいませんんでしたが、オナガサナエ♂はまだいました。

オナガサナエ
オナガサナエ♂

 

砂の中を少し探してみると、キイロヤマトンボのヤゴも1頭いました。以前はそこそこの数がいましたが、福岡では2009年7月にこの川が氾濫するゲリラ豪雨があり地形も変わってしまい 、以後キイロヤマトンボや他のトンボも激減してしまいました。こうして生き残ってはいるので、段々と回復するのを期待するのみです。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴ

 

さて、目的の場所です。少し上に池が有りいつもチョロチョロとした流れがあって小さい湿地になっています。

ヒメアカネ
ヒメアカネの場所

 

到着した頃には曇りになっていましたが、縄張りをはる♂が3頭います。

ヒメアカネ
ヒメアカネ♂

 

少し待っていると交尾ペアが現れました。このペアが着地点を探し移動するのにつられ、草むらから♂が7-8頭飛び出します。意外に多くの♂が隠れていました。残念ながら産卵は草陰で行われピントもうまく合わず動画はいまひとつですがホームページにアップしました。

ヒメアカネ
ヒメアカネの交尾

 

9月22日のミルンヤンマ産卵動画の出来が残念すぎるので帰り道の渓流に寄りました。

ムカシトンボ
ムカシトンボの場所

 

こちらの方が9月22日の場所より自然度が高く、岩を裏返すとすぐにムカシトンボヤゴが見つかりますが、福岡市街からは少し遠いんですよねー。2014年11月にここでムカシトンボの若齢ヤゴ探しをした時には、40頭近くが見つかりました。ミルンヤンマの産卵は現れませんでした。雨も降り出したので早々に退散となりました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴ