「キイロヤマトンボ」カテゴリーアーカイブ

キイロヤマトンボのヤゴ調査

YAGOPEDIAホームページに、
モノサシトンボタイワンウチワヤンマオニヤンマベニイトトンボミヤマサナエヒメクロサナエリスアカネマユタテアカネのトンボ画像を追加・更新しました。

ひとつ前の投稿にあるように、web上のヤゴやトンボフォルダーを種別に変更して更新作業が楽になったので、何種類かのトンボ画像を追加・更新してみました。

さて、採卵が成功していない2種、キイロヤマトンボとミヤマサナエは、今年も結局駄目でした。ということで、本日は毎年恒例の来年にそなえてのヤゴ調査。

まず近場の川から始めました。昨年の12月18日より少し上流の場所です。12月18日の場所はキイロヤマトンボの復活をかなり期待させたのですが、6月10日に記載したように護岸工事が始まってしまい結局アウトに。そこから直線距離にして800mほど上流です。

川
川1カ所目

 

こういう感じの場所で、10年くらい前はキイロヤマトンボ、アオサナエ、ミヤマサナエのヤゴが割と見つかり、稀にホンサナエもいるという状況でした。しかし、もう過去形になってしまいました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴ若齢

 

それでも、キイロヤマトンボヤゴは何とかいました。若齢が2頭。これは今年に産卵され孵化したヤゴだと思われます。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴ終齢

 

終齢も3頭いました。ここ4年ほど♂のパトロールにすら出会えないのですが、ひっそりと生き残っていて子孫もちゃんと残してますね。ミヤマサナエヤゴは見つかりませんでした。

更に少し上流の支流。

川
川の支流

 

こんな感じで川底の感じはキイロヤマトンボヤゴに最適で、以前からとっても気になっていた場所です。ただ支流で幅も狭く、何段か途中に堰があり、また、これまで見かけた成虫はコオニヤンマとハグロトンボのみ。

特定のヤゴを狙う時は、直感的に一番怪しい場所から網を入れるので1網目から目的のヤゴが入ることも結構あります。1網目。駄目。2網目。駄目。
これは駄目かなー。やっぱり、駄目でした。

ダビドサナエ
ダビドサナエヤゴ亜終齢

 

わずかにダビドサナエの亜終齢が1頭いたのみ。

さらに、本流の上流側に移動。

川
川3カ所目

 

こんな感じで夏はオナガサナエが多く、ここより少し上流側に水が若干よどんで砂・泥がたまる場所があります。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴ終齢

 

キイロヤマトンボヤゴはここにも少しいました。終齢が4頭と若齢が2頭。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴが潜んでいた場所

 

いた場所はこんな感じで、泥もたまって淀み、どちらかというとコヤマトンボヤゴがいそうな環境ですが、コヤマトンボヤゴは今回は見つかりませんでした。ミヤマサナエヤゴも、ここでも見つかりませんでした。

本日の調査結果はイマイチでしたが、キイロヤマトンボヤゴは2カ所で7頭終齢がいましたが、実際はもっといっぱいいると思います。

来年は何とかして♂のパトロールぐらいには出会いたいものです。

今年もキイロヤマトンボ探し

今年もキイロヤマトンボの採卵を狙っての第1ラウンドです。
地元の川の期待していた場所が6月10日に確認するとアウト状態だったので、午後だけですが佐賀まで行ってきました。

まず、昨年6月11日と同じ場所。この林道でヤマトンボ系が摂食したり休んだりするので最初にブラブラと探索。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ探しの場所1

 

これなんか細身で小型だったので、キイロヤマトンボを期待したのですが、写真に撮ってみるとコヤマトンボでした。

コヤマトンボ
休憩中のコヤマトンボ♂

 

他は、コオニヤンマが出始めてました。

コオニヤンマ
コオニヤンマ♂

 

この階段の側面に見えるのは全てオナガサナエの羽化殻です。この傍だけでざっと30くらいの羽化殻がありました。いろんなトンボが減少している中で、全く減っているように見えないオナガサナエ。さすがです!。
対岸には植生もあり、そこの水面に羽化中に落下したっぽい羽化不全の♂も浮いており、ここ1-2日に羽化が始まったのではないかと思います。

オナガサナエ
オナガサナエの羽化殻

 

しばらく居ましたが川面をパトロールするヤマトンボ系の影もないので、次の場所に移動。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ探しの場所2

 

岩の間を下る早い流れに点々と打水産卵するヤマトンボ系♀が1頭いて種類は確認できませんでしたが、これまでの経験ではこういう流れが早い場所に産卵するのはきっとコヤマトンボです。

次の場所。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ探しの場所3

 

10年前はここにはキイロヤマトンボのヤゴがザクザクいたのですが、今はわずかにいる程度です。しかも、最近の晴れ続きで水量も減っており、見るからに駄目駄目な雰囲気・・・でっ、実際駄目でした。

福岡の地元の川は、明らかに2009年のゲリラ豪雨がトンボ減少の原因ですが、佐賀でも激減しているのは一体なぜでしょう?

というわけで、今年も第1ラウンドはあっけなく敗退です。

幸い、梅雨にもかかわらず好天続きで調査はしやすいので、次は地元の川を調べてみようと思います。こうなると、何とか♂のパトロールだけでも確認したいもんです。

ヤゴの生態動画 キイロヤマトンボなど

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アサヒナカワトンボコオニヤンマコヤマトンボキイロヤマトンボヤマサナエヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

ヒメクロサナエヤゴの動画を、終齢ヤゴの動画と差し替えました。

ドボンと水に沈めて撮影できるOlympus tg-4の水中動画撮影が面白いです。今日もヤゴの動画撮影目的で川に行ってきました。

問題点はカメラを水中に沈めると角度によっては液晶が反射で全く見えなくなることです。少し工夫をしてみました。
当初はスマホからカメラをコントロールするアプリOl.shareを使って、スマホ画面を見ながら撮影しようと思っていたのですが、残念ながらアプリにあるのは写真用シャッターのみで動画用シャッターが用意されていません。
そこで百均で買ったコンパクトミラーを写真のように工作。鏡をおおうカバーはアルミ製でハサミで切れるのでカット。他にネットで666円で買ったゴリラポッド風三脚を用意しました。簡易的なクイックシュー仕様となっています。

カメラ
カメラ用ミラー作成

 

クイックシューネジとカメラの間にコンパクトミラーをセット。

カメラ
カメラ用ミラー作成

 

必要な場合は三脚をつけて使うことも出来ます。鏡の角度も液晶が見やすい角度に変えられるので、鏡に映った液晶の映像を見ながら撮影することが出来ます。

カメラ
カメラ用ミラー作成

 

さて向かった先は自然度が高いものの2009年ゲリラ豪雨で、生態系ダメージをこうむってしまった9月25日と同じ川です。
こういう川底で以前はキイロヤマトンボやアオサナエヤゴがそこそこいました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴがいる川底

 

キイロヤマトンボは今年孵化したと思われる若齢ヤゴ1頭しか見つかりませんでしたが、とりあえず今年も産卵はあったようです。
多いのはダビドサナエヤゴですが、7-8頭しか見つかりません。
他は、ヤマサナエヤゴが1頭。

ヤマサナエ
ヤマサナエヤゴ

 

コオニヤンマの終齢ヤゴが2頭。

コオニヤンマ
コオニヤンマヤゴ

 

少し下流に移動しました。川底はこういう感じで泥や枯葉も少し堆積しています。

コヤマトンボ
コヤマトンボヤゴがいる川底

 

以前は、こういう所にはコヤマトンボのヤゴがウジャウジャいる感じでしたが、終齢2頭しか見つかりませんでした。

コヤマトンボ
コヤマトンボヤゴ

 

キイロヤマトンボの終齢ヤゴも2頭潜んでいました。やや砂礫が混じった程度のきれいな砂底で見つかることが多いヤゴですが、こういう所にいる場合もあります。他に若齢ヤゴも周辺に2頭いました。キイロヤマトンボ採卵はまだ成功していませんが、この場所は来年少し期待が出来そうです。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴ

ヤゴの下見第2弾と、お知らせ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アオモンイトトンボと、
マルタンヤンマ
を追加しました。

今日はヤゴの下見第2弾です。
11月23日と同じく佐賀探索で、目的は前回と同様キイロヤマトンボとミヤマサナエヤゴです。

まず1カ所目。7月18日の1カ所目と同じK川のポイントです。

川
佐賀の川1カ所目

 

以前はミヤマサナエのヤゴがたくさんいましたが、全くいません。いたのは、やっぱりねーのダビドサナエ。

ダビドサナエ
ダビドサナエヤゴ

 

少し上流に移動し、7月18日の2カ所目と同じポイントに移動します。

佐賀
佐賀の川2カ所目

 

ここもダビドサナエのみ。川のヤゴは通常ドロ底とか礫底とか砂底の好みがあるものですが、ダビドサナエは全く節操なしです。ドロ底~粗い礫底、コオニヤンマが好む落ち葉の堆積部まで、どこからでも見つかります。これぐらい生活力が強くないと、環境悪化が進んでいるこの頃では、普通種になれないということでしょうね。

ダビドサナエ
ダビドサナエヤゴ

 

石の上にマユタテアカネ♂が2頭いました。さすがに九州北部も寒波がきており全く元気がありません。マクロモードで1cm手前から撮影しても飛ぶ気配なしです。日が照って温度が上がれば飛ぶと思いますが、今日はあいにく曇りです。

マユタテアカネ
マユタテアカネ♂

 

さらに50mほど下流のポイント。

川
佐賀の川3カ所目

 

7月18日にキイロヤマトンボ様の飛び方をするヤマトンボ♂がいたので念のため調べてみました。観察した限りでは、コヤマトンボ♂は草が覆いかぶさる川岸を往復パトロールし、キイロヤマトンボは流れが少し緩くなる川面をグルグルとパトロールします。そして、これは♀が産卵を好む環境と同じです。
残念ながらキイロヤマトンボヤゴはいません。10年くらい前もこのあたりのポイントでは、ミヤマサナエのみでキイロヤマトンボは見ていません。

さらに4Kmほど下流に移動します。ここでもダビドサナエのみ。以前はミヤマサナエがそこそこいました。

川
佐賀の川4カ所目

 

最後に、最初の場所から10Km程度下流部です。ここでは以前、ホンサナエも記録されていますが、4年前に調べた時には見つかりませんでした。その際、キイロヤマトンボとミヤマサナエが少しいました。

川
佐賀の川5カ所目

 

いるにはいましたが、それぞれ1頭ずつでした。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴ
ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴ

 

ミヤマサナエの若齢は、脱皮直前の腹部が伸張した状態ではホンサナエヤゴとかなり似てきますが、このヤゴはミヤマサナエでいいと思います。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴ

 

結局、今日も来年に結びつくようなヤゴ多めのポイントは見つけられませんでした。来年も両種の採卵はきびしそうです。

かなり寒くなってきたので今年のフィールド活動は、これできっと終了です。

ヤゴの下見

11月22日の活動です。
そろそろトンボ成虫シーズンも終わりになってきたので、ヤゴの下見調査です。
今までに採卵が一度も成功していない種があり、キイロヤマトンボとミヤマサナエがその2つにあたります。福岡にもいることはいるのですが、採卵を狙うとなるとかなり厳しく、可能性が高そうな佐賀まで出張調査です。
10年くらい前までは、佐賀の川で両種のヤゴとも簡単に見つけられたのですが、近年は佐賀でも減っています。採卵できそうな、少しでもヤゴが多いポイントを予め探しておくつもりです。

まずJ川の上流に近いポイントです。

 

キイロヤマトンボ
佐賀のAポイント

 

砂底もいい感じで、以前はキイロヤマトンボのヤゴが結構いました。30分ほどしか探していませんが、キイロヤマトンボは全く見つからず、いたのはダビドサナエのみ。

ダビドサナエ
ダビドサナエ

 

少し下流の中流域に移動します。ここでは、以前はキイロヤマトンボそこそこ、アオサナエ少しという状況でした。

キイロヤマトンボ
佐賀ポイントB

 

ここも駄目ですね-。いたのはやはりダビドサナエとコヤマトンボのみ。

ダビドサナエ
ダビドサナエ

 

さらに少し下流に移動。このポイントは以前はキイロヤマトンボ多数、アオサナエは少しおり、ここで見つからなければもうアウトです。

キイロヤマトンボ
佐賀ポイントC

 

ここでは何とかキイロヤマトンボは見つかりましたが、下の写真+4頭のみでした。単純に同じ調査時間で見つけたヤゴ数を比較すると10年前に較べて1/10くらいに減った感じです。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ

 

ミヤマサナエのヤゴも少しいました。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ

 

あとは、やはりどこにでもいるダビドサナエたち。ダビドサナエ強いですね-。

ダビドサナエ
ダビドサナエ

 

今日は別の川も探すつもりでしたが、ヤゴ探しは腰に来る重労働でここでギブアップです。来年採卵が何とかなりそうなのは、最後のポイントのみでした。ヤゴレベルで見ても両種ともやはり確実に減っています。

途中で成虫も少し見ました。やる気満々で縄張りをしているマユタテアカネ♂1、他はウスバキトンボ1、アオモンイトトンボ♂2、最後のポイントではハグロトンボ1も見ました。今年はまだ寒い日がなく12月も迫っているというのにしぶとく生き残っています。