YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
タカネトンボ 産卵動画を、産卵様式の特徴がわかる動画と差し替えました。
8月13日~14日はミヤマサナエ探しをしていました。
8月13日は大分県をウロウロ。まず、エゾトンボが見られる湿地に立ち寄りましたが、今年は暑すぎて早くもシーズンオフでしょうか?。全く気配がありません。
次に、以前ミヤマサナエのヤゴがたくさんいた九重高原の川へ移動。ヤゴが生息していた部分はかつては橋があり、その近辺にいい具合に砂泥があったのですが、今は橋もなくなり川の流れも速くなっています。それでも、雰囲気的にはいい感じですがミヤマサナエはいませんね~。さらに上流に移動。いるのは無数のミヤマアカネ。福岡ではこんな川は考えられずグッド。
暑い中、石上のミヤマアカネ
あとは10頭程度のオナガサナエ。
オナガサナエ♂
ミヤマアカネとオナガサナエはいますが、肝心のミヤマサナエはやはりいません。これで8月13日は終了。
8月14日は、福岡の筑後川に移動しました。筑後川沿いの砂泥中からミヤマサナエヤゴはよく見つかります。2015年8月23日 と同じ場所です。下図の部分や近辺の川岸の石上などを探します。
ミヤマサナエヤゴがいた場所
やはりミヤマサナエはいません。いるのは数頭のコフキトンボやアオモンイトトンボのみ。
コフキトンボ
時期的には川面をナゴヤサナエが飛んでいてもおかしくないのですが、そちらもいません。2016年以後はナゴヤサナエもまともに見ていません。
さて、最後はまたまた背振山頂に移動。葉上になんとかミヤマサナエ♂が1頭いました。
葉上のミヤマサナエ♂
タカネトンボの池で産卵動画を撮り直しました。
タカネトンボは少し変わった産卵様式をとり、今度の動画ではそれがよくわかります。
普通のトンボだと下の画像の打水で産卵ですが、タカネトンボは違います。ここでは産卵弁に水滴をためているだけ。
打水するタカネトンボ
産卵弁にためた水滴中に排卵します。
産卵弁の水滴に排卵
こっちが本当の産卵。体を振って水滴といっしょに卵を水際の植物などにふりかけます。
タカネトンボの産卵
他にいたトンボは、ウスバキトンボ多数、オニヤンマ少々、エサを求めて山頂まで上がってきたコオニヤンマ1頭。
山頂のコオニヤンマ
上方に気をつけながら歩くとネキトンボ♀も10頭程度いました。下の画像は5mくらい上の電線上にいたネキトンボ♀。
ネキトンボ♀
結局、今回もミヤマサナエ探しは不発に終わりました。もはや山頂でしか見つかりません。いったいどこにいるのでしょうか。