「オニヤンマ」カテゴリーアーカイブ

山口県探索

九州にはいないルリボシヤマを探しに隣県の山口まで出張してきました。
といっても確実な産地は知らないので、ネット検索に頼ります。
明らかにいそうな場所はかなり遠いので、比較的近い宇部市周辺を探索。
宇部近辺でのデータは古く、場所もおおまかなので、あとはgoogle earth上で直感的に怪しそうな場所いくつかピックアップして探索しました。

結局見つかりませんでしたが、ここが一番雰囲気が怪しかった場所。
こういう所でルリボシヤンマが産卵しそうな気がします。

湿地

湿地に隣接する水たまり 

この周辺はハネビロエゾトンボの記録もあり、この細流など怪しげですが・・・

細流

 

隣接する湿地にエゾトンボはいました。

湿地
湿地
エゾトンボ
パトロールするエゾトンボ♂

 

他にそこそこいたのは、今の時期環境のいい湿地でよく見るヒメアカネ。

ヒメアカネ
ヒメアカネ♀

 

他はハチのような虫を捕食しているシーズン最終盤のオニヤンマ♀。

オニヤンマ
捕食中のオニヤンマ♀

 

多産地ならばともかく、1日だけ出撃して探し出すのは無理でした。しかし、いかにもいそうな湿地にエゾ系がちゃんといるのが確認出来たのは収穫でした。

オジロサナエの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オジロサナエの産卵動画とトンボ画像を追加しました。

オジロサナエの産卵動画目的で川に行ってきました。
こういう場所で平地にあり、岩がゴロゴロした何の変哲もない浅い流れです。
普通オジロサナエは渓流のトンボという印象があるのですが、ここにはオジロサナエが生息しています。

オジロサナエ
オジロサナエの場所

 

8時頃に川に着きましたが流れに入るなり、私の腕に止まって産卵しようとするコシボソヤンマ♀の洗礼を受けました。結構痛いということなのであわてて追い払います。

コシボソヤンマ
コシボソヤンマ♀→コシボソヤンマ♂

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2017年8月7日追記

上記画像は腕に産卵にきたのと別のコシボソヤンマですが、よく見ると上付属器の間に下付属器がはっきりと写っており♂の間違いですね。川面の草影から舞い上がって枝に懸垂したので先入観で♀と決めつけていました。

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川を移動するとコオニヤンマが多くざっと10頭くらいはいます。

コオニヤンマ
コオニヤンマ♂

 

コオニヤンマは枝に止まる時は、いつも長い脚をもてあましているように見えます。不格好に長い脚を折り曲げて枝を挟んで止まるのですが、この個体は左前脚がジャマみたいで上によいしょと持ち上げていました。
コオニヤンマは大食漢のトンボとしても有名ですが、チョウやトンボの獲物を、この棘だらけの長い脚で捕獲します。

オニヤンマも1-2頭飛んでいます。枝に止まる時はこんな感じで、サイズ的はコオニヤンマと同じく大型種ですが、こちらが普通のトンボの止まり方です。

オニヤンマ
オニヤンマ♂

 

最近久しぶりに訪れると目的のトンボが激減していることが良くあるのですが、オジロサナエは健在でした。何カ所かに分かれて2-3頭づつ♂が縄張りを張っています。

オジロサナエ
オジロサナエ♂

 

♀の産卵も4回ありました。動画のような感じで、岩に止まって尾端を振るわせて卵塊を作り、それを打水産卵していく方法です。

オジロサナエ
オジロサナエ♀の産卵

 

渓流であれば涼めるのですが、ここは平地の川。
猛暑に参ってしまい、昼には引き上げました。

11月23日のミルンヤンマ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オニヤンマダビドサナエヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

ヤゴの生態動画を撮るために、9月22日と同じ場所に行ってきました。

ミルンヤンマ
ミルンヤンマの場所

 

ヤゴを探しているとこの寒い中、背後から現れ通過していくヤンマがいました。ミルンヤンマに見えましたがすぐに離れていったので断言できませんでした。

さらにヤゴの撮影をしていると、ミルンヤンマでまちがいないトンボが活動しています。計4回見ましたが、羽がきれいなのとボロボロのがいるので最低2頭はいるようです。狭い範囲では動いてくれなかったので残念ながら写真もビデオも撮れませんでした。

「日本のトンボ」ではトンボの活動時期を赤、稀に見られる時期をピンクで図示しています。ミルンヤンマの場合、11月中旬までが赤、12月中旬以後までがピンクになっています(ただし、奄美大島個体群を含む)。
「日本産トンボ幼虫成虫検索図説」では、東海地方で11月中旬、高知では12月初旬となっています。
なかなかこの時期に渓流でトンボ探しをする事もなかったのですが、意外に遅くまで活動するトンボだったんですねー。
明日の午後は、ここの上にある展望台まで登山して紅葉見物+ランチイベントの予定なので、ミルンヤンマの写真撮影を再トライしようと思います。

ムカシヤンマヤゴの生態動画も撮りましたがピントがずれまくっていました。こちらも明日再トライです。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマのヤゴ

 

 

お知らせとオニヤンマの産卵

YAGOPEDIAホームページの、生態→生息環境のページが工事終了しました。

フィールド活動はここの所天候不順が続いているのと、狙っているターゲットが難しいのとで、収穫なく低調です。

小ネタですがフィールドで後方からバサバサ音がし、今の時期このパターンは死にかけのセミがジタバタしているのかな?と振り返ると、細流でのオニヤンマの産卵でした。

オニヤンマ
オニヤンマ♀の産卵

 

オニヤンマは細流に産卵するのが好きですが、湿地横の幅15cmくらいのチョロチョロした流れに、垂れ下がった草との接触もおかまいなしに産卵していました。フィールドではバサッバサッといった感じの音でしたが、音が小さいため音を増幅して編集したらイメージと違った感じになってしまいました。とりあえず、でかい図体の割に、こんな場所に産卵するということでホームページに産卵動画をアップしました。

オニヤンマ孵化、ムカシトンボ5齢幼虫探し

7月25日のオニヤンマ卵が9月4日に孵化しました。産卵後41日目です。オニヤンマは孵化までにかなり時間がかかります。

オニヤンマ
オニヤンマ孵化直前卵

 

オニヤンマ
オニヤンマ1齢幼虫

 

秋雨前線の影響で河川は増水気味なので、影響が少ない源流域に行ってきました。
7月26日のムカシトンボのヤゴが結局4齢までしか育たなかったので、ホームページ素材用にフィールドで5齢幼虫を探そうという魂胆です。飼育していたヤゴが7月下旬に4齢になったので、フィールドではそろそろ5齢が見つかるのではないでしょうか?5齢が見つかれば、ムカシトンボのヤゴ記録もコンプリートです。目安としては体長3mm弱くらい。
場所は、産卵がよく見られる4月23日のポイントの100mほど下流。水が流れ落ちるている地点の下、2m×3m程度の範囲内を調べてみました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの場所

 

石をゆっくり動かし、熱帯魚用ネットで流れてくるものをキャッチします。20分ほどで8頭が見つかりました。

ムカシトンボ
ムカシトンボ色々な齢期

 

ムカシトンボはトンボの中で幼虫期間が最も長く、5-6年かかります。そのため同時に色々な齢期のヤゴが見つかります。一番小さいのは目的の約3mmほどのヤゴ(赤丸内)。大きいのはF-2(終齢の2つ手前)です。この場所でムカシトンボは細々と生きのびている印象ですが、簡単にこれくらい見つかるので、まだ当面は大丈夫でしょう。一番小さいの以外はリリースします。

帰って写真をとってみると、残念ながら6齢ヤゴ(推定)でした。上が4齢で、下が本日フィールドで見つけたヤゴ。飼育下で確実な1~4齢ヤゴの頭幅変化から推定していくと、この間にもうひとつ入るはずなのです。う~ん。もう一度探しに行かねば。

ムカシトンボ
ムカシトンボ4齢幼虫

 

ムカシトンボ
ムカシトンボ推定6齢幼虫

ヤクシマトゲオトンボ

今日も大分にいます。朝方昨日のポイントにいってみますが、朝だからといって特にミヤマサナエがいる訳ではありませんでした。ここの川への小さな流れ込みがあり、そこでオニヤンマ♀が♂にじゃまされずに伸び伸びと産卵していました。もう少しすると♂がパトロールにやってきて、おちおち産卵していられなくなります。

オニヤンマ
オニヤンマ♀産卵

 

別の場所の池に移動します。オオヤマトンボの産卵狙いで♂は最低3がパトロールしています。しばらく待ち1回だけ♀が産卵に来ましたがごく短時間で捕獲は不可能でした。待機場所に日陰がなく水分補給していても熱中症になりそうです。身の危険を感じギブアップ。池の湿地状になった部分でネアカヨシヤンマの記録があり探してみますが、こちらも見つかりませんでした。こんな感じの場所が結構広がっており、いかにもネアカヨシヤンマがいそうな雰囲気はあります。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマ湿地

 

何も収穫がないので、最後に7月26日の場所にヤクシマトゲオトンボの採卵に向かいます。あいかわらず崖崩れの通行止めは続いていますが、大分県側からはアプローチ出来るのです。ヤクシマトゲオトンボはかなり減っていました。最低♂2,♀4はいましたが、♂は後翅が欠けて老化しています。♀は止まっているだけで待っていても産卵開始してくれません。7月5日に訪れた時はまだ産卵には早すぎ、今日は産卵のピークが終わりつつある感じです。♀の尾端には泥がついており、まだ産卵は終わってはないと思うのですが。近くの杉の枯葉と♀を持ち帰り産卵ボックスに入れて採卵を試みる事にします。

ヤクシマトゲオトンボ
後翅が半分とれたヤクシマトゲオトンボ♂
ヤクシマトゲオトンボ
腹端が泥で汚れたヤクシマトゲオトンボ♀

 

ヤクシマトゲオトンボの卵はこんな感じで、先端がサイドに少し片寄ってバナナ型をしています。

ヤクシマトゲオトンボ
ヤクシマトゲオトンボ卵(本日撮った写真ではありません)

 

1齢ですが、尾鰓は特徴的な袋状にはなっておらず普通のイトトンボと同じです。普通のイトトンボと違うのは、水中にいれると死んでしまうことで、適度に水に浸っているような環境で育てる必要があります。今ホームページの飼育法の項を作成中で、もう少しで公開出来そうです。ヤクシマトゲオトンボヤゴの飼育法も記載しています。単純すぎてびっくりな感じですが・・・

ヤクシマトゲオトンボ
ヤクシマトゲオトンボ1齢幼虫(本日撮った写真ではありません)

 

今回の大分への遠征は、ほとんど収穫がなく完全に撃沈でした。

 

 

オニヤンマ採卵

7月18日と同じ池に同じ目的でまず出かけました。やはりネアカヨシヤンマはいません。これで3年連続目撃なしです。ヤブヤンマも以前は頻繁に産卵があり、昨年も何とか産卵があったのですが、今年はまだ見ていません。
下の写真は、池から流れ出る細い流れで、オニヤンマが最低3頭パトロールで行き来しています。流れのさらに先は草地の湿地になっており、昔はエゾトンボでもいたんじゃないかという雰囲気たっぷりの場所です。木陰に、すでに腹部が赤くなり始めたマユタテアカネの♂がいて、次のシーズンの出番を待っています。

オニヤンマ
オニヤンマがパトロールする細流
オニヤンマ
細流の先の湿地
マユタテアカネ
マユタテアカネ♂

 

オニヤンマの産卵は時間の問題だろうと待っているとやはり来ました。写真の部分にしつこく産卵しています。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵

 

オニヤンマは、縦方向に上下しながら長い産卵管を砂や泥にブスッブスッと突き刺しながら産卵します。

 

採卵は、産卵部を泥や砂ごとすくってきて、卵を見つける方法で行います。すくった泥から9卵採卵出来ました。顕微鏡モードでの撮影が終われば、オニヤンマもホームページ用画像撮影全終了となります。実は、福岡県で記録のあるトンボのうち3-4種類以外は、ほぼヤゴの撮影は済んでいるのですが、画像処理に手こずっており、ヤゴ図鑑がなかなか進みません。まあ、少しずつがんばります。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵直後卵

 

次に福岡市近郊の川に、オナガサナエの採卵目的で出かけます。オナガサナエでやっかいなのは、通常夜7時頃にならないと産卵が始まらない事で、少し暗くなるまで川で粘る必要があります。こういう流れの速い部分の岩の上で縄張りをはります。ヤゴも流れの速い岩のそばの砂によくひそんでいます。

オナガサナエ
オナガサナエ環境

 

ここは、たまにミヤマサナエの縄張りもありますが、4頭いた中(小)型サナエはすべてオナガサナエでした。コオニヤンマも1頭いました。

オナガサナエ
オナガサナエ♂縄張り
コオニヤンマ
コオニヤンマ♂縄張り

 

6時頃と7時少し前に、人間の目では全く発見不可能な♀をゲットした♂が、交尾態となって川から上空に飛び去っていきました。7時を過ぎると♂に落ち着きがなくなってきました。頻繁に川面低くをパトロールしたり、少しホバリングして♀の産卵とまぎらわしい行動もします。7時20分頃に交尾態がすぐそばを通過し、♂♀両方キャッチ出来ました。腹端を水につける方法では産卵してくれませんでしたが、水を入れた産卵ボックスに入れておけばきっと産卵してくれるでしょう。持ち帰る事にします。

7月19日のベニトンボが孵化しました。産卵後6日です。孵化には気温が関係してかなり違って来ますが、6日は全種の中でも割と早いほうです。終齢までの成長も含めて、最も早いのはウスバキトンボで3~4日であっという間に孵化します。意外に早かったのはオオヤマトンボで3日で孵化しました(今採卵を試みているのは顕微鏡モード用で、すでに1回採卵は終わっているのです)。

 

ベニトンボ
ベニトンボ孵化直前卵
ベニトンボ
ベニトンボ1齢幼虫