「コフキヒメイトトンボ」カテゴリーアーカイブ

産卵動画デー

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コフキヒメイトトンボタイワンウチワヤンマハネビロトンボヒメトンボの産卵動画を追加しました。
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コフキヒメイトトンボの♂が腹面の白色部を♀に誇示して求愛している様子を納めた動画を掲載しました。

沖縄4日目です。今日は産卵動画デーでした。
1時頃までは10月14日と同じコースでダムから流れる川とダムの人工池を探索。

午前中は天気が悪く一時雨が降る曇りでしたが、川岸沿いの少しだけ草が生えてる所でコフキヒメイトトンボがひっそりと活動していました。小さな小さなこのトンボではありがちですが、存在自体には気づいてましたがよくよく見ると結構いました。♂は20頭以上はいるようです。

その中で腹面の白色部を♀に見せて盛んにアピールしている♂がいるのに気づきました。手元にある参考文献にはこの行動は言及されていませんが、他のトンボの行動と照らし合わせると求愛行動と考えていいでしょう。動画にしてみました。

腹面の白色部を誇示して♀に求愛するコフキヒメイトトンボ♂

時々♀につかみかかっていますが残念ながら完全拒否されていました。「日本のトンボ」によると朝夕に交尾することが多いようで、10時頃の撮影なので時間的な要因で拒否されているのかもしれません。

コフキヒメイトトンボ
♀にアタックするコフキヒメイトトンボ♂

なお、背後で流れているカンカンという音(編集増音してあります)は沖縄に住んでいるセミの鳴き声です。最初聞いた時は鳥の鳴き声かと思っていましたが、いたる所でこの音が聞こえてくるので、なるほどセミの声かと気づきました。

産卵もしていたので、まず本日の産卵動画1番目。

コフキヒメイトトンボの産卵

さらにダムの人工池に移動。こういう池です。

ヒメトンボ
ヒメトンボがいる人工池

相変わらず天気が悪くて、その中でも活動が活発なベニトンボ以外はなりを潜めていましたが、12時くらいになり強烈な日差しが届いてきてトンボたちの様子も一変しました。急に活動が活発化し、産卵行動もこの時間帯に集中しました。撮影する方としては、とってもラッキーな展開です。

産卵動画2番目はハネビロトンボで♀の単独産卵です。♂が♀をキャッチ&リリースするスローモーション動画はホームページに掲載済みでしたが、産卵全体の動画はなかったのでホームページにも追加しました。

ハネビロトンボ♀の単独産卵

3番目はヒメトンボの産卵。このトンボも極小なので、産卵を見落としがちです。動画でも、最初は警護飛翔の♂ばかりが目立ち♀がどこで産卵しているか分からないかもしれないです。

ヒメトンボの産卵

4番目はタイワンウチワヤンマの産卵。これは想定外で急に乱入登場してきました。飛び回るのでなかなか動画にしにくいのですが、幸い池が小さいので何とかビデオに納めることが出来ました。

タイワンウチワヤンマの産卵

同属のウチワヤンマは、枯れ枝などの基質上でホバリングして卵を粘着性のあるクモの糸のような物質といっしょにからめますが、タイワンウチワヤンマはこれと異なり水面上に直接産卵することが多いです。また、移動しながら打水産卵することもあります。8月26日に福岡で撮れなかった動画でしたが予期せず沖縄で撮れました。

なお池の中はこんな感じで魚が多く、成長し生き延びるヤゴがいったいどれだけいるのか疑問ですが、他に適当な水域もないせいかここはトンボたちに大人気の産卵スポットになっています。

ヒメトンボ
トンボたちが産卵している池の中

リュウキュウギンヤンマまで現れ背後に見える枯れ葉に産卵しようしましたが、結局産卵せずに行ってしまいました。

リュウキュウギンヤンマ
産卵に現れたリュウキュウギンヤンマ♀

ひとしきり産卵が落ち着いた後は強烈な日差しの下で、飛翔ショットがクリアに撮影出来ました。ギンヤンマとベニトンボの交尾態。

ギンヤンマ
パトロール飛翔するギンヤンマ♂
ベニトンボ
ベニトンボの交尾

その後は、この勢いのままトビイロヤンマの産卵動画をと、10月14日と同じ場所にも行きましたがこちらは不発。トビイロヤンマ♀が計4回現れましたが、湿地上の着地地点が完全に特定できず、そっと近づくのですが見つける前に逃げられてしまいました。写真すら撮れず完敗でした。

ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボの孵化

5月6日の、ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボの卵が孵化しました。
約2週間で孵化しましたが、孵化までの期間は温度によっても違ってきます。
温度が高いと早めに孵化します。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ孵化直前卵

 

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ1齢幼虫

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ孵化直前卵

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ1齢幼虫

ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボ卵

沖縄で4月30日にヒメイトトンボとコフキヒメイトトンボの交尾・産卵は見られなかったのですが、持ち帰った♀が産卵してくれました。

普通イトトンボは、湿らしたキッチンペーパーを敷いた百均の小容器に入れておくだけで簡単に産卵してくれます。
しかし、モートンイトトンボや本種などの超小型種は失敗することが多く、擬似的な産卵環境を作りました。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ産卵容器

 

玉ジャリと水を入れた小容器に、植物に見立てたキッチンペーパーの棒を立てています。芯には加工しやすいアルミ製の1mm程度の針金が入っています。
植物を植えてもいいのですが、卵を撮影するケースでは植物から卵の分離は至難の業なのです。
これをさらに百均の容器に格納して、内壁にも一部少し湿らせたキッチンペーパーをくっつけて出来上がり。約15分の作業行程です。

内壁と疑似植物キッチンペーパーの両者に産卵してくれました。

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ卵

 

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ卵

 

コフキヒメイトトンボの方が3-4日産卵後日がたっています。

ちなみに撮影セットは下のようになります。

撮影装置
Fee Waker用撮影装置

 

照明にはAmazonで購入した5000ルーメンの超高輝度LEDライトを4灯使用しています。

撮影容器
撮影容器

 

撮影卵を入れる容器は、楽天で購入したグラスアートベベル直径38mm。厚いガラスなので被写体の下に影が出来ない利点があります。その上に水を張らないといけないので、まわりに百均で買ったプラスチックボトルから高さ2~3mmを切り出して貼り付けています。接着はガラスにもくっつくウルトラ多用途ボンドで乾くと透明になるタイプ。

撮影装置
撮影装置

 

撮影カメラとレンズが入るとこんな感じになります。4.5倍率撮影ともなるわずかの動きが影響するので、左右に手を固定する台も置いています。

レンズ
Free Walkerレンズ

 

中一光学の4~4.5倍レンズFree Walkerは、先端が顕微鏡のようになっています。

olympus tg-5の顕微鏡モードで撮影する場合は、レンズから被写体までのワーキングスペースが数mmしかありませんので、さらにもうひと工夫必要です。
横のわずかの隙間からLEDライトで光を入れると同時に、背景を明るくするため下からも照明を入れる必要があります。

撮影装置
背景発光用撮影台

 

下に置く照明台は発泡塩ビ板を加工して作ってあり、中に光反射用のアルミ版を45℃の角度で固定しています。台の上は、透明のプラスチックシートに乳白色のビニールをかぶせたもので光が散乱します。

撮影装置
背景発光用撮影台

 

撮影台の横からライトをあてると、台の上が明るくなります。

撮影装置
撮影装置

 

カメラの隙間の横からライト2灯、下からライト1灯くらいでちょうどいい明暗差が生じ、透明の若齢ヤゴも背景からよく分離されます。

メガネサナエ
メガネサナエ5齢ヤゴ

 

上はこのシステムで顕微鏡モード3.0倍で撮影した、5齢になったメガネサナエヤゴ。

ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
コフキヒメイトトンボのトンボ画像を変更しました。

沖縄滞在3日目です。
飛行機の時間があるので、本日は午前中のみの活動です。コフキヒメイトトンボとヒメイトトンボの情報を検索出来たダムの川へ。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボのいるダム

 

コフキヒメイトトンボはうじゃうじゃと、またヒメイトトンボもたくさんいました。
両者の区別は♂の尾端部、♀の前胸部の違いが基本ですが、小さすぎるので写真に撮って拡大して確認しないとなかなかわかりません。

♂鑑別
ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボ♂の鑑別

 

♀鑑別
ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボ♀の鑑別

 

コフキヒメイトトンボ♂未熟。

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ未熟な♂

 

コフキヒメイトトンボ♂成熟。

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ成熟♂

 

コフキヒメイトトンボ♀未熟

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ未熟な♀

 

コフキヒメイトトンボ♀成熟。

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ成熟♀

 

ヒメイトトンボ♂。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ♂

 

ヒメイトトンボ♀未熟。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ未熟な♀

 

ヒメイトトンボ♀成熟。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ成熟♀

 

これだけうじゃうじゃいるのに、交尾や産卵は全く見られませんでした。超小型のイトトンボは大体朝早く交尾をするので7:30には現地についたのですが、それでも遅かったようです。

さて、これで沖縄探索3日間は終わりです。
ここ3年間の経験では、ベニトンボやハラボソトンボはたくさんいるのですが、それ以外のトンボは意外に探すのが大変という印象です。
将来的には、梅雨明けの時期にまた沖縄を訪れてみたいです。

ベニトンボ、コフキヒメイトトンボ

今日は長崎にいます。目的は、福岡にはほぼいない北上中のトンボです。ひとつはベニトンボ。福岡でも目撃例はありますが、長崎には安定した産地があります。もうひとつはコフキヒメイトトンボ。大牟田にもいるみたいですが、私は見つけることができませんでした。こちらはヤゴは全ステージ撮影済みなので、成虫の撮影です。アオビタイトンボも北上中ですが、福岡でも結構見かけるようになってきました。私が見ただけで少なくとも3カ所にはいます。
まず、コフキヒメイトトンボの場所に行きますが、まだ朝早すぎて入れませんでした。某有名施設に併設されたビオトープなのです。仕方なくベニトンボの方に向かいます。
最初は曇っていたせいもあり、全くいません。

ベニトンボ
ベニトンボ環境

 

いるのは徐々に増え始めて至る所で見かけるウスバキトンボのみ。きっと近くの草地や木で休んでいるんだろうと周辺も探します。しかし、いない。まずい。長崎まで遠征してボウズに終わるのでしょうか。少し日差しが出てきました。
少し高い枝先に小型のトンボが現れました。間違いないでしょう。撮影してみると♀でした。

ベニトンボ
ベニトンボ♀

 

慎重に捕獲し、腹端をカップにつけるとすぐに産卵してくれました。トンボ科の採卵はいつも簡単です。とりあえず遠征の第一目標は達成です。♂も現れないかとしばらく待ってみましたが、1頭しか現れませんでした。この状況で採卵出来たのはラッキーです。

次に近くにある池に向かいます。

ベニトンボ
ベニトンボ池

 

オオヤマトンボの採卵目的ですが、なんとこっちにはベニトンボはいっぱいいました。ちょっと拍子抜けです。

 

ベニトンボ
ベニトンボ♂

 

ベニトンボ
ベニトンボ♂未熟

 

さてオオヤマトンボの方ですが、♂は最低3が岸のそばをパトロールしています。ただ、池があまりに大きすぎ、産卵ポイントが全くしぼれません。今まで観察した範囲内では中央部で産卵する事はなく、岸寄りや岸のすぐそばの浅瀬、木の枝で影になっている場所での産卵を見ています。浅瀬があり、木の枝で影になっているこのポイントで粘る事にしました。

 

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ産卵場所

 

ビンゴで10時頃になり産卵に現れました。しかし、捕獲に手間取っている間に、パトロール中の♂に連れ去られてしまいました。まあ、これは良くある事です。逆に連結した直後に少しスピードが落ちるので、捕獲出来ることもありますので・・・。その後もう一度産卵に現れましたが、少し離れていて捕獲は無理。かなり粘りましたが、結局ギブアップで次の目的地に向かいます。

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボがいるビオトープ

 

小規模なビオトープで、最初はコフキヒメイトトンボは見つかりませんでしたが、目がなれてくると♂7-8頭、♀1頭がいました。右下の草が池に覆いかぶっさっている部分に、ひっそりと隠れています。イトトンボの中でも小型種ですが、さすがは肉食、アップすると捕食中です。

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ♂

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ♀

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ♂捕食中

 

さて撮影も終わり、これで遠征のメインの目的は全て達成です。

 

ベニトンボ
ベニトンボ卵