「オナガサナエ」カテゴリーアーカイブ

真夏のサラサヤンマとオナガサナエの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オナガサナエの産卵動画とトンボ画像を追加しました。

まず7月20日の池に。ここでは最近行くたびに、本命はいなくて想定外のトンボがいるのですが、今日もそうでした。

サラサヤンマ
サラサヤンマ♂

 

真夏のサラサヤンマ。
この池にはサラサヤンマは元々いて、撮影が必要な場合はいつもここに来るのですが、7月22日に見るとは思っていませんでした。
フィールドガイド「日本のトンボ」を見ると、成虫の生存期間は8月までになっていますが、おそらく発生が遅い日本北部のデータだと思います。
福岡で7月22日となるとかなり遅い記録ではないでしょうか?

その後川へ。今が盛りのオナガサナエの産卵動画目的ですが、遅い時間にならないと産卵がスタートしないのが難点です。
夕方7時頃になってから、そろそろ撮影準備といった感じです。
6時50分頃に川に入ってきたトンボがいて、遠目にはホバリングを始めたように見え、産卵かと思いましたが違いました。

オナガサナエ
オナガサナエ♂

 

草の先端に止まっていたまぎらわし姿勢のオナガサナエ♂。岩に止まって縄張りすることが多く、オナガサナエとしては珍しい止まり方です。

ちょうど7時になり産卵♀が1頭現れました。

オナガサナエ
オナガサナエの産卵

 

幸い♂に気付かれなかったので、ゆっくり産卵してくれ、無事動画も撮れました。
最後に1回打水して去った途端に、結局♂に捕まっていました。
空中から卵の落ちる様子が良く分かるように、後の方に拡大した動画も挿入してあります。

キイロヤマトンボ・・・やはりいない

今日は6月22日とほぼ同じ目的かつ同じルートで行動。違う点は、天気が良くムチャクチャ暑かったことです。

暑すぎてオベリスク姿勢のヒメサナエ♂。

ヒメサナエ
オベリスク姿勢のヒメサナエ♂

 

一応産卵動画も撮れたのですが、ピントが微妙に動いて出来は今ひとつでした。これは動画から切り出した、ピントがきている瞬間のヒメサナエ♀産卵。

ヒメサナエ
ヒメサナエ♀産卵

 

次にキイロヤマトンボの川へ。6月22日が以前キイロヤマトンボを見かけていた最下流で、6月10日のアオサナエの場所が最上流なので、その中間地点へ。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ狙いの場所

 

両岸が林で囲まれ砂底も広く、雰囲気はいいのですが産卵場所としては水深が深いのが難点です。この付近だけ膝下くらいの水深なので、ここで待つことにします。
ところで今週は梅雨らしい雨天続きで、例年通りであれば増水して川に入るどころではないのですが、これまでの渇水がひどすぎて川面は全くおだやかです。

1回トンボの産卵 or 水浴びの動きがあり、ドキッとしましたが、正体はありがちなウスバキトンボの水浴びでした。それ以外は何もなし。

ウスバキトンボ
水浴び後枝に止まるウスバキトンボ

 

ほんの少し下流で以前はキイロヤマトンボヤゴもいた場所に移動。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ狙いの場所

 

2回ヤマトンボ系を見かけて川岸に沿う飛び方はコヤマトンボ♂だと思いましたが、羽が黒っぽく見えたので♀だったかもしれないです。

他のイベントは起こらず、帰り始めたところで岩の上に少し大きめのトンボを発見。オナガサナエ♀でした。自然の中の♀を撮る機会はなかなかないので、色々な方向からバシャバシャと撮影。全く逃げず、下の写真は20cmぐらい手前からのマクロ撮影です。

オナガサナエ
オナガサナエ♀

ヤゴの生態動画 オナガサナエ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オナガサナエヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

オナガサナエヤゴねらいで12月3日の川の別のポイントに行ってきました。
流水性サナエヤゴの大半は流れが緩む浅い岸沿いの砂中にいますが、オナガサナエは流れの中の岩の影にいることが多いです。こういう岩を動かして砂をすくうと見つかります。

オナガサナエ
オナガサナエヤゴが潜むポイント

 

2頭の終齢ヤゴがみつかり、例によって水中動画を撮影しました。

オナガサナエ
オナガサナエヤゴ

 

かなりの種類のヤゴは擬死(不動反射)をします。逃げても逃げ切れない捕食者(魚など)がいる場所に生息するヤゴたちの生き残り戦略です。おおざっぱに分けて、長時間or短時間、体を反らすor反らさない、脚をぴったり体につけるor脚を開く、に分けることが出来ます。オナガサナエは、脚を開き短時間で体を反らすタイプです。
olympus tg-4で深度合成撮影してみました。

オナガサナエ
オナガサナエヤゴの擬死

 

ゲリラ豪雨のダメージ後も沿岸工事が続き、かなり荒廃してしまった川ですが、久しぶりに行くとかなり以前のイメージに戻っていました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボヤゴのいる川

 

いそうな場所をガサガサしてみると、キイロヤマトンボの若齢ヤゴが20頭近く見つかりました。キイロヤマトンボに関しては、来年、再来年とかなり復活してくるのではないかと思います。

 

オナガサナエ採卵

7月30日のオナガサナエが産卵しました。
オナガサナエとアオサナエはヤゴが似ていますが、卵も砂に付着する粘着部分の形状がよく似ています。

オナガサナエ
オナガサナエ卵

 

アオサナエ
アオサナエ卵

 

こちらは終齢のヤゴです。写真だとかなり違って見えますが、フィールドでは色彩も含め紛らわしい場合があります。触角で鑑別し、オナガサナエが平たいのに対しアオサナエは棍棒状です。

オナガサナエ
オナガサナエ終齢ヤゴ

 

アオサナエ
アオサナエ終齢ヤゴ

アオビタイトンボ、マルタンヤンマ♂

アオビタイトンボの観察と、ハネビロトンボの採卵も出来ないかと福岡市近郊の池に来ました。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボがいる池

 

アオビタイトンボは♂は10頭近くいて、この池にはすでに定着していると思います。午後の暑い時間帯なので、暑さを避けるためみんなオベリスク姿勢をしています。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ♂

 

ハネビロトンボは飛来種ですが、7-8年前は福岡周辺ではごく普通に見られて、越冬ヤゴも確認出来、もう定着したかのようでしたが、その後ほとんど見なくなってしまいました。しかし、ここ2ー3年また見る機会が少し増えてきた印象です。この池では昨年1回だけ産卵を見たので、少し期待したのですが1頭もいませんでした。
アオビタイトンボの♀はいませんが、きっと木陰の枝先に止まっているだろうと探してみたら、やはりいました。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ♀

 

あとは、チョウトンボが全盛期で多数いて産卵も頻繁に見られました。ただでさえ熱を吸収しそうな真っ黒なトンボなのに、猛暑の中一番活動性が高いです。他には、キイトトンボ、ベニイトトンボ多数、ショウジョウトンボ、ネキトンボ中等数、ギンヤンマ、ホソミオツネントンボ数頭といったところでした。暑すぎてチョウトンボ以外はあまり活動していないので、次はもう少し夕方近くに来る事にしましょう。午前中に来るのがベストなのですが、ここは施設内の池で土日は入れないのです。

次にむかったのは、新たなネアカヨシヤンマの産地探しです。7月25日の場所にはもういなさそうなので、6月20日のアオヤンマの池に行ってみました。この池は市街地にあるのですが、回りが木々に囲まれて外から完全にブロックされています。一部湿地状になった部分はサラサランマが飛び、そのあたりにネアカヨシヤンマがいそうな怪しそうなスポットがあります。池に入るとすぐにヤンマが地面近くから枝に飛び上がりました。体型はネアカヨシヤンマと明らかに違っていますが、どうもアレッぽいです。撮影してみると、初めて見るマルタンヤンマの♂でした。♀の産卵はこの池でよく見ていましたが、ようやく♂にも出会えました。ブルーの綺麗な複眼を持つトンボで、トンボ愛好家たちのNo1ターゲットです。蚊の猛攻撃をうけながら、写真を撮りまくりました。

マルタンヤンマ
マルタンヤンマ♂

 

ネアカヨシヤンマは残念ながらいませんでしたが、怪しすぎるのでもう1回くらい来てみよう。池の他の部分も見ていると、ここにもアオビタイトンボの♀がいました。福岡県で私の見た範囲で4カ所目です。もう福岡県にもかなり拡散している感じです。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ♀

 

次は、前回うまくいかなかった、オナガサナエの採卵です。遅めの6時半くらいに川に行ってみました。前回よりかなり増えていて、目に入る範囲内だけで10頭以上の♂が縄張りしており、すでに活発に追っかけあいをしています。シルエットを見る限り、ミヤマサナエ♂はいなさそうです。これだけ♂が多いと、♂より先に産卵♀を見つけるのはほぼ不可能か?

オナガサナエ
オナガサナエ♂

 

しかし、意外な事に7時10分くらいになり、♂にも気づかれずに岸のすぐ近くで♀が悠々と産卵を始めました。6月14日のキイロサナエでもそうでしたが、♂は高速に入ってくる♀は敏感に反応してキャッチしますが、ホバリングしながらゆっくり移動する産卵♀にはどうも鈍感な感じがします。とにかく♂に気付かれる前にということで、あせりながら♀を捕獲します。

この♀もカップの水に腹端をつけるだけでは産卵してくれませんでした。オナガサナエの採卵は簡単だと思っていましたが、どうもそうではないようです。その後もう少し粘ってみましたが、産卵4-5回、交尾態を4回見たあたりで結構暗くなってきたので、川を離れることにしました。採卵のため♀2も持ち帰ります。今回はうまくいくといいのですが。

オニヤンマ採卵

7月18日と同じ池に同じ目的でまず出かけました。やはりネアカヨシヤンマはいません。これで3年連続目撃なしです。ヤブヤンマも以前は頻繁に産卵があり、昨年も何とか産卵があったのですが、今年はまだ見ていません。
下の写真は、池から流れ出る細い流れで、オニヤンマが最低3頭パトロールで行き来しています。流れのさらに先は草地の湿地になっており、昔はエゾトンボでもいたんじゃないかという雰囲気たっぷりの場所です。木陰に、すでに腹部が赤くなり始めたマユタテアカネの♂がいて、次のシーズンの出番を待っています。

オニヤンマ
オニヤンマがパトロールする細流
オニヤンマ
細流の先の湿地
マユタテアカネ
マユタテアカネ♂

 

オニヤンマの産卵は時間の問題だろうと待っているとやはり来ました。写真の部分にしつこく産卵しています。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵

 

オニヤンマは、縦方向に上下しながら長い産卵管を砂や泥にブスッブスッと突き刺しながら産卵します。

 

採卵は、産卵部を泥や砂ごとすくってきて、卵を見つける方法で行います。すくった泥から9卵採卵出来ました。顕微鏡モードでの撮影が終われば、オニヤンマもホームページ用画像撮影全終了となります。実は、福岡県で記録のあるトンボのうち3-4種類以外は、ほぼヤゴの撮影は済んでいるのですが、画像処理に手こずっており、ヤゴ図鑑がなかなか進みません。まあ、少しずつがんばります。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵直後卵

 

次に福岡市近郊の川に、オナガサナエの採卵目的で出かけます。オナガサナエでやっかいなのは、通常夜7時頃にならないと産卵が始まらない事で、少し暗くなるまで川で粘る必要があります。こういう流れの速い部分の岩の上で縄張りをはります。ヤゴも流れの速い岩のそばの砂によくひそんでいます。

オナガサナエ
オナガサナエ環境

 

ここは、たまにミヤマサナエの縄張りもありますが、4頭いた中(小)型サナエはすべてオナガサナエでした。コオニヤンマも1頭いました。

オナガサナエ
オナガサナエ♂縄張り
コオニヤンマ
コオニヤンマ♂縄張り

 

6時頃と7時少し前に、人間の目では全く発見不可能な♀をゲットした♂が、交尾態となって川から上空に飛び去っていきました。7時を過ぎると♂に落ち着きがなくなってきました。頻繁に川面低くをパトロールしたり、少しホバリングして♀の産卵とまぎらわしい行動もします。7時20分頃に交尾態がすぐそばを通過し、♂♀両方キャッチ出来ました。腹端を水につける方法では産卵してくれませんでしたが、水を入れた産卵ボックスに入れておけばきっと産卵してくれるでしょう。持ち帰る事にします。

7月19日のベニトンボが孵化しました。産卵後6日です。孵化には気温が関係してかなり違って来ますが、6日は全種の中でも割と早いほうです。終齢までの成長も含めて、最も早いのはウスバキトンボで3~4日であっという間に孵化します。意外に早かったのはオオヤマトンボで3日で孵化しました(今採卵を試みているのは顕微鏡モード用で、すでに1回採卵は終わっているのです)。

 

ベニトンボ
ベニトンボ孵化直前卵
ベニトンボ
ベニトンボ1齢幼虫

オナガサナエ

海の日に予定していた旅行が急にキャンセルになったため、コースを少しアレンジして相変わらずのヤゴ行脚決行です。
まず4月29日の池に寄ってから、佐賀→長崎と出かけます。この池で可能性があるのは、ネアカヨシヤンマ採卵(顕微鏡モード撮影が未、黒バックの分ですね)、マルタンヤンマ産卵ビデオ、オニヤンマ採卵です。ネアカヨシヤンマは、2012年は産卵があったのですが、昨年、一昨年は見ませんでした。時期的にはちょうどいいはずですが今年もいません。もう少し通ってみよう。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマ終齢

 

マルタンヤンマも今日は産卵を見ませんでした。通常トンボは、産卵場所で縄張りをはる♂は楽に発見でき、産卵の時のみ現れる♀は見るのが難しいです。マルタンヤンマは逆で、産卵に来る♀は羽が黒く目立つ事もありちょくちょく見るのですが、産卵場所に現れない♂は発見困難です。マルタンヤンマ♂は青い色彩が美しいヤンマとして有名ですが、一回も見た事がありません。周辺の下枝にぶらさがって休んでいるはずの♂を探しますが、やはり見つかりません。

マルタンヤンマ
マルタンヤンマ産卵(本日撮った写真ではありません)

 

日本最大種、ご存じオニヤンマは♂のパトロールはありますが産卵は来ませんでした。オニヤンマは大きな体と裏腹に、小さな流れに産卵するのが大好きです。この池へのこんな小さな流れ込みに産卵に来ます。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵場所

 

さて佐賀に移動します。ここから先はこのシーズンの最大の目標、ミヤマサナエの採卵です。ミヤマサナエはやっかいです。ヤゴはそこそこ見かけるのですが、トンボはなかなかお目にかかれません。この場所は7-8年前はヤゴはかなりいました。♂は川堰のそばに縄張りをはるのが好きみたいなので絶好の条件ですがいません。

 

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ生息環境

 

ここの上流方向も少し調べます。この辺は、オナガサナエがいかにも好きそうな流れが速くなる場所で、実際縄張り♂がいますがミヤマサナエはいません。

オナガサナエ
オナガサナエ環境

 

オナガサナエ
オナガサナエ♂縄張り

 

オナガサナエ卵の顕微鏡モードも未撮影ですが、普通にいるので気合いをいれれば何とかなるでしょう。気合いがいるというのは、オナガサナエは産卵が遅目の時間だからです。7時過ぎまで川で粘る必要があります。今日は時間がないので、もうあきらめ長崎方向に向かう事にします。