「ウチワヤンマ」カテゴリーアーカイブ

オオサカサナエ羽化他

フィールド活動は続けているものの、ここの所目立った成果はなく、まとめてアップデートします。

今年からトンボ写真も少し力を入れて撮ろうということで、8月3日に撮影したウチワヤンマの交尾飛翔写真。7月28日と同じ場所です。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの交尾飛翔

♀の腹部の折りたたみ方が独特で、航空力学的にも効率良さげで、大型の連結体が飛び回る姿はなかなかの迫力です。

次は、お盆旅行中に立ち寄った琵琶湖でのオオサカサナエ♂の羽化。

オオサカサナエ
オオサカサナエの羽化

時間は16:30頃です。近くのテトラポッド上で、メガネサナエ属が他にも2頭羽化してました。他に羽化殻も十数ヶ程度。
翌朝、水遊び客が占拠していないわずかな砂浜スペース(夏休みの琵琶湖は水遊びの人でごったがえしており、また周囲の交通渋滞も半端ないです)で、縄張り中のメガネサナエ♂を数頭見ましたが、活動が本格化するのはまだまだこれからって感じでした。

あとは、8月18日のミヤマサナエ採卵チャレンジ(不発)。
ミヤマサナエは採卵自体は困難ではないと思いますが、なにしろ成虫が見つからずいまだに採卵が成功していません。山頂で避暑中のトンボは時々見かけて、下は8月1日撮影の背振山山頂のミヤマサナエ♂。

ミヤマサナエ
背振山山頂のミヤマサナエ♂

キイロヤマトンボの時期に川でお会いしたトンボ撮影のMさんから、昨年N川某所でミヤマサナエの産卵を見たとのことで、まずそこへ。1時間ほど粘ってみましたが、いたのはハグロトンボ数頭、コオニヤンマ数頭のみ。下流に移動して6月29日に報告したミヤマサナエ過剰終齢ヤゴを採集した場所へ(写真の右横あたりで採集)。ここは2014年に縄張り中のミヤマサナエ♂を1回だけ見かけた場所でもあります。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエヤゴがいた場所

ここでも、オナガサナエ♂を1頭見たのみで不発。他にいたのは、狩りをしているカワセミ夫婦(?)。

カワセミ
カワセミ

曇りに近い天気で、♂のトンボのやる気をそぐような天候ではあるものの、いったいミヤマサナエ成虫はどこにいるのでしょうか?ヤゴは見つかるので、成虫もどこかにいるはずなのですが・・・。

オオヤマトンボの採卵

九州も梅雨明けし、猛暑の季節がやってきました。
今日は7月7日と同じ池で、再度オオヤマトンボの採卵にチャレンジすることにしました。
夏真っ盛りで色々なトンボの♂がバトルを繰り広げています。

コシアキトンボ
コシアキトンボ♂のバトル
ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♂のバトル

9:00くらいになりオオヤマトンボの産卵♀が現れました。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ♀

他のヤマトンボ科のコヤマトンボやキイロヤマトンボとは異なり、やはりオオヤマトンボでは尾端をカップの水にチョンチョンするだけで簡単に採卵出来ました。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ卵

成虫のオオヤマトンボは、他のヤマトンボよりも大型ですが、卵や1齢幼虫は逆に他のヤマトンボより小さめです。
以前の経験では、オオヤマトンボは孵化までが早く5日程度だったので、8月2~3日には1齢幼虫に孵化すると思います。

さて、ここからは追跡しているミヤマサナエ過剰終齢幼虫の話題。
6月26日に過剰脱皮してから32日後になりますが、本日7月28日に死んでいるのが分かりました。
定期的に撮影していたのですが、下は7月25日に撮影したヤゴの複眼の切り出し画像。成虫の複眼を思わせるような構造が現れてきています。

ミヤマサナエ
7月25日のミヤマサナエ過剰終齢ヤゴの複眼

これは、もしかしたら羽化までいけるかもと思いましたが、本日撮影しようとしたらすでに死んでいました。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ過剰終齢ヤゴ、7月28日に死亡

ミヤマサナエのヤゴはずっと泥の中に潜っているので、十分に採餌して栄養がとれているかどうか分からないところがあります。
単に餌不足でエネルギー切れで死んでしまったのか、それとも過剰脱皮するような個体は遺伝子に異常があり羽化まではいけないのか?
う~ん、どうなのでしょうか?

オオヤマトンボの交尾

採卵困難種キイロヤマトンボへのチャレンジは、今年もどうも失敗に終わりそうです。
1回のみですが、同じヤマトンボ科のオオヤマトンボでは通常の方法(産卵♀の尾端を水入りカップにチョンチョンする方法)で採卵成功しています。
採卵再現性の確認と若齢ヤゴの高解像度画像が欲しいので、本日はオオヤマトンボにアタック。場所はこんな感じでオオヤマトンボが好む大きめの池です。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボの池

1回♀が産卵に来ましたが、岸から少し離れた場所のため捕獲断念。
しばらくするとかなり離れた場所で、オオヤマトンボ♂が♀をつかまえて森の方へと去って行くのが見えました。物欲しげに眺め続けていると、森の方から止まり場所を求めて再びオオヤマトンボの交尾態が現れ、わりと近くの枝に止まるというラッキー。
ということで、運も味方しないと撮れないオオヤマトンボの交尾態。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボの交尾

どれくらいの時間で交尾が解けるかじっと見てましたが何の動きもなく10分くらいでギブアップ。池岸にチェアをセットして座り、交尾態をチラチラ確認しながら♂の飛びモノ写真にチャレンジすることにしました。
交尾態の♂以外に2頭の♂がパトロールしています。面白いもんでトンボにも個性があり、人間にとって分かりやすいのは用心深い個体とそうでない個体。1頭は私のそばに近づくと離れてから通過していきますが、もう1頭は一切おかまいなしにスレスレを通過します。快晴ではないためシャッタースピードはかせげず写真の出来はいまいち。

オオヤマトンボ
パトロール中のオオヤマトンボ♂

1時間30分程度たったところで交尾態をチラ見したところいなくなってました。残念ながら交尾を解いて離れていくところは目撃出来ず。トンボも種によって交尾が一瞬で終わるものと時間単位の長いものがありますが、1時間半はかなり長い方です。
その後、大型の明らかに♀体型(腹部基部がキュッとしまっておらず太い)のトンボが池岸近くで怪しげな動き。黄色すぎるのでオオヤマトンボじゃないだろうと思いつつもキャッチ。ウチワヤンマ♀でした。ウチワヤンマもオオヤマトンボ同様、大きな深めの池が好きな種です。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♀

結局オオヤマトンボの採卵は成功しませんでしたが、今回は運もないと撮れないショットをゲット出来たのでOKです。

若齢ヤゴ高倍率撮影

ウチワヤンマ卵~3齢、タイワンウチワヤンマ卵~2齢、コオニヤンマ卵~3齢、コヤマトンボ卵~2齢を高解像度画像で差し替えました。
オオヤマトンボの5齢画像が欠落していたので補充し、3~6齢画像を同一個体の画像で差し替えました。

今の所キイロヤマトンボとミヤマサナエの2種は採卵が出来ていません。
ミヤマサナエについては、今年はかろうじて2カ所の山頂で避暑中の個体は見ることが出来ました。
ここの所ミヤマサナエの採卵のため、いくつかの川を探しまくっていましたが今年もやはり駄目なようです。う~ん、難しい。

さて、中一光学の4.5倍マクロレンズで撮影しなおした卵~若齢ヤゴが4種ほど出来上がりましたのでホームページの画像を差し替えました。

左が従来画像で右が差し替えた1齢画像です。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの1齢画像

 

タイワンウチワヤンマ
タイワンウチワヤンマの1齢画像

 

コオニヤンマ
コオニヤンマの1齢画像

 

コヤマトンボ
コヤマトンボの1齢画像

 

オオヤマトンボも5齢画像の撮影に失敗していて、今までその画像が欠落していましたが、フィールドのドロから3齢ヤゴを見つけましたので、6齢まで育てて画像を補充しました。

ウチワヤンマの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ウチワヤンマの産卵動画とトンボ画像を追加しました。

2015年6月21日の池にウチワヤンマの産卵動画を撮りに行ってきました。
到着した時に小雨が降り始め、その後本降りになり20分ほどの滞在でしたが、運良く産卵動画をとれました。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの産卵

 

♂が警護する様子や、卵から展開された糸状の粘着物質が尾端にくっついている様子などが記録されています。

クロスジギンヤンマの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
クロスジギンヤンマの産卵動画を追加しました。
エゾトンボネアカヨシヤンマのトンボ画像を追加・変更しました。

ネアカヨシヤンマとヤブヤンマの産卵動画を撮るため、7月17日の池にまたまた行ってきました。

池に入るとシオカラトンボ色の小型のトンボが飛んでいます。時期的にハラビロトンボかと思いましたが更に小型に見え、もしかしたらあれかな~と思い撮ってみるとやはりあれでした。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ♂

 

温暖化に伴い北上中のアオビタイトンボ。
個人的には福岡県内で見るのは5カ所目ですが、バラバラに散らばった池で見ているので、探せばもう色々な池にいると思います。

次にヤンマが現れ、池面で産卵を始めました。まだまだしぶとい、クロスジギンヤンマでした。動画を撮れたのでホームページにアップしました。動画の後半は同じ池で5月13日に撮影したもので、まだ羽も透明でフレッシュな♀ですが今回の♀はかなり老熟化しています。

クロスジギンヤンマ
クロスジギンヤンマの産卵

 

結局狙いのネアカヨシヤンマは現れずじまいでした。腹部が長くヤブヤンマ?というヤンマは2-3回池に来ましたが、パトロールすることもなくすぐに出て行きました。

池の明るい部分で大型のトンボが時々飛ぶのに気付いていましたが、何か分からないので近づいてみると、草の先端に止まっているトンボが見えます。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♀

 

ウチワヤンマの♀でした。ここは植生の多い小さな浅い池でウチワヤンマが繁殖するような場所ではないので、未熟な♀が単に摂食に訪れただけでしょう。

狙いのトンボには出会えませんでしたが、今日は想定外の発見もあり良しとしましょう。

お知らせ ヤゴの生態動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
チョウトンボウチワヤンマカラスヤンマヒメクロサナエムカシトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

Olympus tg4を使うと、気楽に水中のマクロ撮影動画が撮れます。
とうことで、ヤゴの水中生態をとりあえず上の5種で記録してみました。
チョウトンボウチワヤンマカラスヤンマの3種は飼育個体です。

お知らせと川のウチワヤンマ

お知らせ:最近本ブログの写真の一部がMicrosoft Edgeで閲覧すると縦にギュッと圧縮されて表示されますが、クリックすれば普通に画像が見られます。
また、Internet ExplorerとChromeでは問題なく表示されているようです。

さて、本日も特に成果ありませんでしたので日記代わりです。

まずミヤマサナエ探しで筑後川の支流です。10年くらい前には、ミヤマサナエのヤゴが結構見つかりましたが、10年前に較べると色んなトンボが減ってます。
堰や橋げたのそばを中心に見て回ります。

ミヤマサナエ
筑後川支流

ミヤマサナエ
筑後川支流

 

いませんねー。どういう基準でどんな所で♂が縄張っているか、いまひとつ分かりません。1回♂を見たのは、もう少し急流がある環境で、オナガサナエに混ざって縄張りをしていました。もう少し、早い流れがある環境を探すべきでしょうか?
ここは平地の流れの遅い川で、今の時期どこでも見る感じのオナガサナエも全くいません。ミヤマサナエ探しは、今年既に3連敗です。

いたのは例によって無数に飛びかっているウスバキトンボと、そこそこの数のハグロトンボ。交尾態のアオモンイトトンボも結構いました。
アオモンイトトンボは、とにかく交尾し続けることで他の♂に♀を渡さないという戦略です。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボの交尾

 

何もいないので7月31日と同じ筑後川の本流まで来てみました。ナゴヤサナエ♂のパトロールは、まだ始まっていませんでした。
代わりにいたサナエは、ウチワヤンマ。

ウチワヤンマ
川にいたウチワヤンマ

 

じっと見つめている視線の先は、あくまで川面です。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマが見つめる川面

 

オオヤマトンボのパトロールは相変わらずあるし、浅瀬でシオカラトンボは産卵してるしで、どっちかというと池にいる雰囲気です。

シオカラトンボ
シオカラトンボの産卵

 

こちらその後に向かった池。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマの池

 

以前はオオヤマトンボの産卵がアチコチで見られていた池ですが、水中に水草が大繁殖してからトンボが減少し、昨年7月5日に行った時は何も見つかりませんでした。しかし、昨年は水中の水草がなくなっており、トンボが回復しているか偵察です。以前ほどの賑やかさはありませんでしたが、少し回復していました。オオヤマトンボ2-3頭がパトロールし、ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマもそこそこの数がいました。もう何年かしたら、以前の状態に戻るかもしれないです。

一応、何とか前額の2本の黄条がわかるボケボケのオオヤマトンボ。

オオヤマトンボ
パトロールするオオヤマトンボ♂

 

暑すぎて少しでも日光を避けるため、オベリスク姿勢のウチワヤンマ。

ウチワヤンマ
オベリスク姿勢のウチワヤンマ

 

こちらはタイワンウチワヤンマ。

タイワンウチワヤンマ
縄張りを張るタイワンウチワヤンマ

 

ハッチョウトンボ

本日のメインターゲットはオオヤマトンボの採卵でしたが、あっさりはずれでした。その後は福岡市内を色々と回ってきました。

まず、最初はオオヤマトンボねらいの池です。当然のようにこういう大きな池です。

オオヤマトンボ
オオヤマトンボ池

 

全くいません。ウチワヤンマは♂3頭がいて、まだ朝方なので池をグルグル回っています。産卵の痕跡はありました。浮遊物にごちゃごちゃと小物がまとわりつき、持ち上げると頑丈な糸でグルグル巻き状態になっているので、慣れればすぐに分かります。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ卵

 

ここではウチワヤンマ♂3、コシアキトンボ♂数頭、羽化直後のアオイトトンボ系数頭のみでした。近くの草むらでたむろしているウチワヤンマです。

ウチワヤンマ
ウチワヤンマ♂

 

次に5月31日の川の別の場所です。はたしてキイロヤマトンボがいるかの確認です。急流から流れが少しゆっくりになる場所で、キイロヤマトンボを含む一部のトンボが産卵を好む状況です。

中流
河川中流域

 

キイロヤマトンボは×で、それどころが普通種のコヤマトンボすら見られません。2013年には♂1と♀の産卵をなんとか見ましたが、ついにいなくなってしまったかもしれません。ここのトンボ減少は、明らかに数年前のゲリラ豪雨の氾濫と、引き続く河川改修が原因ですが、オナガサナエはあまり減ってない印象をうけます。オナガサナエの羽化殻です。縄張り♂はまだいませんでした。

オナガサナエ
オナガサナエ脱皮殻

 

次に、ハッチョウトンボがもう出ているはずなので見に行きました。福岡県にはほとんど産地がなく、2カ所?だと思います。ちゃんと安定していて、♂15くらい、♀は3頭いました。他にはキイトトンボ数頭、ハラビロトンボ数頭といったところでした。

ハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ♂

ハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ♀

 

さらに5月24日の場所に行き、ヒメサナエの産卵がないか見てきました。まず食事中のクロサナエの♀が目に入りました。5月に採卵でさんざん手こずりましたが、期待していない時にばったり出会うのは良くあることです。ヒメサナエは1頭のみ♂の縄張りがありました。近くを探せばもう少しいい場所があるかもしれません。他には、アサヒナカワトンボが数頭いました。

クロサナエ
クロサナエ♀摂食中

 

ヒメサナエ
ヒメサナエ♂縄張り

 

最後の場所では、ミヤマカワトンボの採卵とコヤマトンボの採卵目的です。ミヤマカワトンボはたくさんいて産卵もありました。全て潜水産卵ばかりでした。コヤマトンボは、なんとか♂1のパトロールが見られました。ということで、今日はミヤマカワトンボの卵をゲットしたのみでした。

ミヤマカワトンボ
ミヤマカワトンボ潜水産卵