「ムカシトンボ」カテゴリーアーカイブ

ムカシトンボの上陸ヤゴ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ムカシトンボ上陸ヤゴの動画を追加しました。

今年の寒かった冬もようやく終わりました。
久々に天気のよい日曜で出かけてきました。

目的は、ムカシトンボの上陸ヤゴが潜んでいる環境を動画で撮ることです。動画の方がどういう所にいるか分かりやすいと思うので・・・

昨年3月9日と同じ渓流ですが、今年もわりと簡単にみつかりました。
渓流の流れから始めて、潜んでいる所のアップまでを動画にしてみました。

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページの、
アオハダトンボ卵~1齢、アサヒナカワトンボ卵~2齢、ムカシトンボ卵~2齢、ムカシヤンマ卵~1齢、アオサナエ1~4齢、ホンサナエ1~4齢を高解像度画像で差し替えました。

一部の若齢ヤゴを、中一光学の4.5倍マクロレンズfree walkerで撮り直ししてみました。

明らかに解像度が増している画像と、あまり違いがはっきりしないのがあります。

1齢ヤゴについて比較してみました。左が従来掲載分で右が新たに差し替えた画像です。

アオサナエ1齢ヤゴ
アオサナエ1齢ヤゴ

 

ホンサナエ
ホンサナエ1齢ヤゴ

 

アオハダトンボ
アオハダトンボ1齢ヤゴ

 

アサヒナカワトンボ
アサヒナカワトンボ1齢ヤゴ

 

ムカシトンボ
ムカシトンボ1齢ヤゴ

 

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ1齢ヤゴ

 

ムカシトンボの産卵とモノサシトンボヤゴの生態動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
モノサシトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

3月9日にも書いたように今年はムカシトンボが多く出るのではないかと、勝手に予想しています。ということで、近場の渓流に行ってきました。

産卵痕はすぐに見つかりました。今年は春先が寒く桜も遅れがちでしたが、例年通りムカシトンボの産卵は4月下旬に始まっていました。

ムカシトンボ
ムカシトンボの産卵痕

 

午後の遅い時間でムカシトンボ自体は飛んでいなかったので、また後日再確認です。

飼育中のヤゴですが、モノサシトンボヤゴの動画も撮影しました。

モノサシトンボ
モノサシトンボヤゴの生態

ムカシトンボの上陸ヤゴ

YAGOPEDIAホームページのムカシトンボのページに、上陸ヤゴの写真を追加しました。

ムカシトンボヤゴが数年の水中生活の後、羽化に先立ってしばらく陸上で過ごすというのは有名です。1カ月程度過ごすと言われてますが、写真が手元になく撮りに行ってきました。

場所は、2015年9月13日と同じ所です。
1分程度探しただけですぐに見つかりました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの上陸場所

 

こういった感じの・・・

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの上陸場所

 

ここの・・・

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの上陸場所

 

ここの枝の下に潜んでいました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの上陸場所
ムカシトンボ
ムカシトンボ上陸ヤゴ

 

他の場所も探してみましたが、ここでもすぐに見つかりました。
ここでは左に見える石の下に潜んでいました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの上陸場所
ムカシトンボ
ムカシトンボの上陸ヤゴ

 

昨年も同じ場所を探して見つからなかったのですが、見つかる時には簡単にいくもんですねー。
あるいは、ムカシトンボはヤゴで5-6年過ごしますから、5-6年前がムカシトンボの当たり年だった可能性もあります。そういえば、ここではないのですが福岡県の他の場所で2011~12年にムカシトンボがウジャウジャ飛んでました。

成虫の時期になったら、また確かめたいと思います。

ムカシトンボヤゴの摩擦音

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コオニヤンマと、
ナツアカネ
を追加しました。

9月12日の活動です。曇りのさえない天気でトンボの活動はあまり期待できないので、またまた9月5日のムカシトンボの場所に行ってきました。

ムカシトンボのヤゴは捕まえると、腹部を動かしてシャカシャカと音をたてます。ホームページ素材用に、その撮影です。
終齢に近いヤゴが必要なので、9月5日の場所より100mくらい下流を探します。大きめのヤゴはこの辺の方が探しやすいのです。ムカシトンボは流れ下る渓流で5-6年間ヤゴ時代を過ごすので、なんだかんだで成長中流下してしまうことも多いようです。
すぐに終齢2頭と若齢4頭が見つかりました。終齢1頭だけ撮影用に持ち帰ります。こんなふうに音をたてます。

 

9月13日も色々活動したのですが、全てハズレでした。よくあることですが、King of ハズレの日で写真すらなしです。

ムカシトンボ5齢幼虫

今日は曇りで、いつ雨が降るかもしれない天候です。トンボの活動は期待出来ないので、昨日と同じ場所にムカシトンボ5齢幼虫探しに出かけました。
昨日より50mほど上流の場所を探してみます。

ムカシトンボ
ムカシトンボ色々な齢期と、ミルンヤンマヤゴ

 

最若齢は体長5mm程度で8~9齢相当、昨年孵化したヤゴと思われます。ムカシトンボと同じで石にしがみついた状態で見つかるミルンヤンマのヤゴもいました。他の場所も少し探しますが、計ムカシトンボ14頭、ミルンヤンマ3頭、カワトンボ2頭で、ムカシトンボの5齢幼虫は見つかりません。

途中1回ミルンヤンマが産卵に来てビデオ撮影しようとしましたが、もたもたしているうちに気に入った産卵木もなかったようで行ってしまいました。

ほとんどあきらめかけてましたが、ダメ元で昨日と同じポイントをもう一度チェック。いました。明らかに昨日のヤゴより小さく、また4齢幼虫より複眼が発達していて、おそらく5齢幼虫と思われます。帰って撮影してみると、まちがいなく5齢幼虫でした。

これでようやくムカシトンボもホームページ用の素材が全て揃いました。いずれアップしようと思います。

ムカシトンボ
ムカシトンボ4齢幼虫

 

ムカシトンボ
昨日見つけたムカシトンボ6齢幼虫

 

ムカシトンボ
今日見つけたムカシトンボ5齢幼虫

オニヤンマ孵化、ムカシトンボ5齢幼虫探し

7月25日のオニヤンマ卵が9月4日に孵化しました。産卵後41日目です。オニヤンマは孵化までにかなり時間がかかります。

オニヤンマ
オニヤンマ孵化直前卵

 

オニヤンマ
オニヤンマ1齢幼虫

 

秋雨前線の影響で河川は増水気味なので、影響が少ない源流域に行ってきました。
7月26日のムカシトンボのヤゴが結局4齢までしか育たなかったので、ホームページ素材用にフィールドで5齢幼虫を探そうという魂胆です。飼育していたヤゴが7月下旬に4齢になったので、フィールドではそろそろ5齢が見つかるのではないでしょうか?5齢が見つかれば、ムカシトンボのヤゴ記録もコンプリートです。目安としては体長3mm弱くらい。
場所は、産卵がよく見られる4月23日のポイントの100mほど下流。水が流れ落ちるている地点の下、2m×3m程度の範囲内を調べてみました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの場所

 

石をゆっくり動かし、熱帯魚用ネットで流れてくるものをキャッチします。20分ほどで8頭が見つかりました。

ムカシトンボ
ムカシトンボ色々な齢期

 

ムカシトンボはトンボの中で幼虫期間が最も長く、5-6年かかります。そのため同時に色々な齢期のヤゴが見つかります。一番小さいのは目的の約3mmほどのヤゴ(赤丸内)。大きいのはF-2(終齢の2つ手前)です。この場所でムカシトンボは細々と生きのびている印象ですが、簡単にこれくらい見つかるので、まだ当面は大丈夫でしょう。一番小さいの以外はリリースします。

帰って写真をとってみると、残念ながら6齢ヤゴ(推定)でした。上が4齢で、下が本日フィールドで見つけたヤゴ。飼育下で確実な1~4齢ヤゴの頭幅変化から推定していくと、この間にもうひとつ入るはずなのです。う~ん。もう一度探しに行かねば。

ムカシトンボ
ムカシトンボ4齢幼虫

 

ムカシトンボ
ムカシトンボ推定6齢幼虫

ムカシトンボ4齢幼虫

昨日のオナガサナエが産卵しているかと、朝箱を覗いてみると、なんと死んでいました。普通はないことです。腹部もやや細かったですし、もしかしたらほぼ産卵が終わった寿命の近いトンボだったのでしょうか?そういえば前回の経験では、産卵に来た♀は腹端を水につけただけで、簡単に産卵してくれました。もう1回、川で7時過ぎまで粘る必要ありです。

台風が迫っていますが、天気は何の問題もなく、午前中は7月20日の池にオオヤマトンボの採卵に向かいます。この池でのオオヤマトンボの傾向はだいたい把握しました。9時~10時頃に産卵にくる確率が高い、個体数は多くなく産卵はせいぜい池に滞在している間に1~2回のみ、池の特定部分に産卵にくることが多い、などなど。今日はきっとうまくいくでしょう。

うまくいきませんでした・・・・。9時20分頃に1回産卵に来ましたが、意外と岸から離れた場所で手が出ませんでした。その後も少し粘りましたが、チャンスは少なそうなので次の場所に向かいます。

7月5日の場所でヤクシマトゲオトンボの採卵です。ところが何と目的地のすぐそばまで来た所で、崖崩れで進入禁止になっていました。確かに梅雨の時期は通行止めになることも多いのですが、今年はたいした大雨もなく完全に油断していました。普段はやる交通規制情報もチェックしていませんでした。わざわざ高速を使って来たというのに、ということで別の心当たりのある場所に向かいます。こっちもはずしました。うろ覚えで向かったら、明らかに前回来たときと別の道で、山間の細い大変な道に紛れ込んでしまいました。前から対向車が来ると、すれ違い出来ず即ピンチです。脱輪も可能性十分です。それでもしぶとく怪しそうな場所はチェックします。でも、全部はずれでした。さんざんな日でした。

無事事故らずに帰れたのと、スピードを出せといわんばかりの田舎の一本道で、先に覆面パトに捕まってくれてた人がいたことに感謝、ということで良しとしましょう。

ここ4年間ムカシトンボを卵から育てていますが、適当なエサが見あたらないという問題のため、1頭が4齢までいったのが最高でした。自然界では恐らく岩にくっついている川虫を食べているのでしょうが、川虫の中には肉食の種もおり、へたに入れるとあっという間に大きくなって逆に食べられてしまいます。今年は、これならエサとして何とかなるかもというのを見つけ、現在数頭が4齢になっています。4齢になるまで70日ほどかかっており、5~6年をヤゴで過ごすムカシトンボはやはり成長もスローですね。5齢まで育ってくれれば、6齢以降はフィールドで見つけたヤゴの画像があるため、ムカシトンボも全ステージ記録終了となります。

ムカシトンボ
ムカシトンボ1齢幼虫
ムカシトンボ
ムカシトンボ4齢幼虫

ムカシトンボの孵化

4月23日に採卵したムカシトンボが孵化しました。
ムカシトンボの孵化は同期性が高く、採取した卵はいっせいに孵化し始め、24時間でほぼ孵化し終わります。種によってはだらだら孵化する場合もあり、ウチワヤンマは最初から1カ月くらいたってもまだ孵化する場合がありました。

孵化後は飼育ケースに移します。エアレーションを強めにし、ケース内で水流が起こるようにしています。
夏場の暑さ対策で、大きめプラボトルに水をはった中に入れています。暑くなってきたら右の水中ポンプも動かし、泡立たせてさらに気化熱冷却します。

ムカシトンボ
ムカシトンボの飼育ケース

ムカシトンボ1齢幼虫と、冒頭部で下方で動いているのは餌のマダラカゲロウ?の幼虫です。

気になる産卵痕

5月9日の活動です。場所は福岡市です。

本日のターゲットは、昨年秋に気になる産卵痕(中に卵はすでにありませんでした。ただし、その年に孵化したとは限りません)を見つけたので、この時期に産卵がないかと確認です。他にクロサナエもいる可能性がある場所です。

渓流の岸に横たわった3mくらいの木です。表面は湿っていて爪で簡単に表面が剥がれるくらいになっていますが、絶えず水しぶきがかかる状態ではないです。拡大すると産卵痕があります。

 

産卵痕
謎の産卵痕

 

産卵痕
産卵痕拡大

可能性としてムカシトンボ、カワトンボ、ミルンヤンマ、コシボソヤンマですが、ヤンマの産卵痕にしては小さすぎるし、こんなにハデに産卵痕が目立つことはないでしょう。カワトンボは、水中や水しぶきがかかる木への産卵イメージしかなく、どうかな~と。ムカシトンボは、ゼニゴケへの産卵は平行に卵が並びますが、この産卵痕は放射状が基本です。ムカシトンボを少し期待したのですが、産卵どころか♂のパトロールも全く見ませんでした。カワトンボの産卵痕の可能性が一番高いでしょうか。

ここは、私の知る限りヤゴレベルではムカシトンボがかなり多く、昨年秋にはこの近辺の2時間くらいの探索で30頭くらいは確認出来ました。何も来ないので若齢のムカシトンボヤゴを探すことにしました。別の事をやっていると本命が来ることもよくありますので・・・。ムカシトンボは4齢までしか飼育に成功しておらず、フィールドで見つけたのは6齢(推定)が最若齢で、5齢が欠けています。弱齢は、やや流れが速い場所の10cm以下の小さめの石の下の隠れている事多いです。石の下流にアミを構え、揺すってアミに落とします。今日は、ヤゴ探しもうまくいかず、亜終齢の1頭しか確認出来ませんでした。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴ亜終齢

もうひとつのターゲットのクロサナエです。ここの下流で4-5年前にクロサナエの特徴をもったヤゴを複数見つけ、羽化させクロサナエであることを確認しました。2年前にその場所のトンボを調べたのですが、ダビドサナエしか見つかりませんでした。上流のここなら、もしかしたらと期待しましたが♂の縄張りすら全くありませんでした。元々、この場所はダビドサナエ系のヤゴは全くいないのですが・・・。

何も成果がないので、帰りにダビドサナエとヒメクロサナエの産卵の可能性がある場所に寄りました。トンボの産卵は、1日の内時刻にあまり関係なく行われるタイプが最も多いのですが、時間帯が決まっている種もあります。ダビドサナエの産卵は、私の経験では9-10:00頃と15:00頃が多い印象です。今日は、既に16:00頃であまり期待出来ないとは思いましたが、やはり駄目でした。典型的はパターンは、川沿いに猛スピードで飛んできてストップし、ホバリングを始め写真中央の草の上やコケの上に、1粒ずつ卵をばらまくというものです。

ダビドサナエ
ダビドサナエ産卵場所
ダビドサナエ
葉上のダビドサナエ卵(4粒)

ヒメクロサナエは、源流域などで腹部先端をチョロチョロ流れる水につけて、卵を塊状に産み落とします(静止接水産卵)。写真の場所は、砂状の4mくらいの壁でわずかに水がしみ落ちる程度です。ここの2mくらいの高さに、ヒメクロサナエが舞い降りて来てペタッと張り付き、産卵を始めたのを見た事があります。しかし、今日はやっぱり駄目でした。

ヒメクロサナエ
ヒメクロサナエ産卵場所

今日見たトンボは、アサヒナカワトンボ10頭程度でした。