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マダラナニワトンボ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
マダラナニワトンボを追加しました。
(初期の卵画像は無発生卵です。また、生息環境写真は比較的似た環境の写真を代用しています。)

マダラナニワトンボは成熟しても赤くならず黒いアカトンボとして有名なアカネ属のトンボです。
マダラナニワトンボは日本固有種ですが、近年全国的に激減しており、特に西日本では過去の生息地の大半で姿を消してしまったそうです。
今回、「日本のトンボ」の著者である二橋亮氏から、石川県で確認用に捕獲した個体から得られた卵を、幼虫各齢の記録用に分けていただく機会がありました。
飼育した結果、8月12日に最初の卵が孵化し、9月30日には無事最初の1頭が羽化しました。
今回、マダラナニワトンボを新たな1種としてホームページに追加しました。

このマダラナニワトンボは言うに及ばずですが、現在様々なトンボが、生息地の破壊だけでなく、農薬や外来種の影響などで減少しているのは周知の事実です。
今普通に見られているトンボも、いずれなかなか見られない種になってしまうかもしれません。
ホームページの「ヤゴペディア」にヤゴを掲載していくのも、ちょっとした義務感を感じてしまう今日この頃です。

下図はマダラナニワトンボの終齢ヤゴです。

マダラナニワトンボ
マダラナニワトンボ終齢ヤゴ

アカネ属のヤゴは、どれも良く似ていて鑑別が難しい場合が多いのですが、マダラナニワトンボの産地は非常に局地的で、他の場所で見つかったヤゴの鑑別として加える必要性はまずありません。

第8腹節の長さはアカネ属ヤゴの鑑別の際に役立ちます。第8腹節側棘後端が第9腹節の後端を越えるのは本種以外では、ナツアカネ、ナニワトンボ、リスアカネ、ノシメトンボの4種になります。この5種は系統発生的に近い所にあり、産卵形式も全て打空産卵という共通点があります。