YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
エゾトンボ卵~3齢、オジロサナエ1~3齢、ギンヤンマ卵~1齢、サラサヤンマ卵~6齢を高倍率撮影画像で差し替えました。
「サラサヤンマ」カテゴリーアーカイブ
コサナエの採卵
昨年のGWに広島まで遠征したのですが、時期が早すぎてコサナエの羽化が始まったばかりだったのでリベンジに。
まず、少し脱線です。
昨夜は広島県立無料キャンプ場である聖湖キャンプ場に宿泊したのですが、なかなかお勧めだと思います。無料キャンプ場というと放置されて荒廃している所が多い中、トイレや水場もきれいに管理されているし、湖の周囲のさわやかな林間に何カ所かのスペースがきっちり確保されています。シャワー設備がないのがたまにキズでした。
さて本題に戻ります。訪れたのは昨年と同じこういう池。

今年はコサナエも成熟していて産卵も11:00頃を中心に7回見ることが出来ました。
池の周囲全体が産卵ポイントのため、特に♂が集中している場所はないのですが、主に見ていたここでは♂が7-8頭いました。

ずっと産卵ビデオを狙っていたためなかなかピントが合わず、今日は失敗作を量産。明日も再トライの予定です。
とりあえず採卵は成功しました。コサナエは打空産卵で、着地休憩を交えながら、空中から1卵ずつ地面に産卵していきます。この手のコサナエ属は、産卵中の♀を採集してカップの水に尾端をつけても採卵出来ない場合が多いです。今回は産卵♀の下にキャッチ用の網を差し入れて、落下してくる卵を採集しました。
♂♀♂の三連結も見られました。

標高が高いため福岡よりトンボは遅れ気味で、シオヤトンボやアサヒナカワトンボ、ホソミオツネントンボの活動が目立ちました。
周囲に湿地も多いため、サラサヤンマの♂も最低4はいました。

また、福岡にはいないオオイトトンボも多く見られました。

実は本命はヒロシマサナエだったのですが、今日は1頭も見られず。明日もチャレンジです。
サラサヤンマの採卵
5月11日と同じ北九州の池まで遠征。
サラサヤンマが飛んでましたが、見つけることが出来たのは♂最大2,♀最大1~2頭と少しのみでした。ただ、近隣のいつもの場所ではまだ見つけらておらず、今年の初物です。
サラサヤンマは警戒心低めで、けっこう人の側でもホバリングしてくれるので飛びものが撮りやすいトンボのひとつです。

交尾は2回ありましたが1回は運良く近くで、写真も撮ることが出来ました。

採卵も行いました。

ヤゴの生態動画
真夏のサラサヤンマとオナガサナエの産卵
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オナガサナエの産卵動画とトンボ画像を追加しました。
まず7月20日の池に。ここでは最近行くたびに、本命はいなくて想定外のトンボがいるのですが、今日もそうでした。
真夏のサラサヤンマ。
この池にはサラサヤンマは元々いて、撮影が必要な場合はいつもここに来るのですが、7月22日に見るとは思っていませんでした。
フィールドガイド「日本のトンボ」を見ると、成虫の生存期間は8月までになっていますが、おそらく発生が遅い日本北部のデータだと思います。
福岡で7月22日となるとかなり遅い記録ではないでしょうか?
その後川へ。今が盛りのオナガサナエの産卵動画目的ですが、遅い時間にならないと産卵がスタートしないのが難点です。
夕方7時頃になってから、そろそろ撮影準備といった感じです。
6時50分頃に川に入ってきたトンボがいて、遠目にはホバリングを始めたように見え、産卵かと思いましたが違いました。
草の先端に止まっていたまぎらわし姿勢のオナガサナエ♂。岩に止まって縄張りすることが多く、オナガサナエとしては珍しい止まり方です。
ちょうど7時になり産卵♀が1頭現れました。
幸い♂に気付かれなかったので、ゆっくり産卵してくれ、無事動画も撮れました。
最後に1回打水して去った途端に、結局♂に捕まっていました。
空中から卵の落ちる様子が良く分かるように、後の方に拡大した動画も挿入してあります。
サラサヤンマヤゴ脱皮
ヤゴは脱皮しながら大きくなっていきます。
サラサヤンマのヤゴが脱皮していたので、コマ撮り動画にしてみました。
コヤマトンボ卵孵化直前
ヤクシマトゲオトンボ
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ベニイトトンボ
を追加しました。
先週川で左手小指を骨折し、まだ固定中です。とうことで、川は危険すぎるので今日は陸上活動です。場所は福岡市遠方の市です。こんな感じで水が岩壁面をしたたり落ちるような所です。
ムカシヤンマと同様、陸上でヤゴ時代を過ごす変わり者ヤクシマトゲオトンボが狙いです。ホームページ用に一部未記録の画像があるので採卵をしようと思います。
ヤゴは水のしたたり落ちる壁面にはりついて生きています。
ヤクシマトゲオトンボは枯れた植物や、ゼニゴケなどに産卵しますが、ここでは地面に落ちた杉の枯れ葉に良く産卵します。♂は10頭以上、♀は2頭いました。
しばらく粘りましたが、産卵活動はまだ始まっていないようで、交尾も全く見ませんでした。あと1~2週したら産卵も始まるでしょうが、梅雨の大雨が降ると、交通規制でちょくちょく来られなくなるんですよね。今日なんとかしたかったのですが、しょうがなくギブアップです。
オオヤマトンボの採卵目的で、帰りに池に寄ってみました。
7-8年前までは、この池に来るとウチワヤンマが多数縄張り、オオヤマトンボは頻繁に産卵という状態でした。一般的に採集がむずかしいオオヤマトンボやウチワヤンマのヤゴも割と簡単に取れていました。しかし、ある年から水中に水草が大量に生えるようになり、段々トンボが減ってきました。そして、遂に今年は両種とも全く見られませんでした。う~ん・・・・。
でも今年は、池を覆い尽くしていた水中の水草の大群が全く消えていました。ここは巨大なため池なので何か対策をしたのでしょうか?
数年したら、またトンボが戻ってくるかもしれません。今日は、コシアキトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ数頭~10頭程度、ギンヤンマ1頭のみという寂しさでした。
5月28日に採卵したサラサヤンマが孵化しました。産卵後37日目です。卵は6月18日にはいつ孵化してもおかしくないくらいの感じになっていたのですが、サラサヤンマの場合はそこから孵化まで長くかかります。
再度サラサヤンマ
本日は、5月28日にサラサヤンマの産卵ビデオが撮れなかったので再トライです。
その前に、9:00頃アオサナエの産卵が撮れないか川に行ってみました。天候も曇りっぽく結局何もいませんでした。以前ここは、河川中流域のサナエは全て、アオサナエ、ホンサナエも少しはいる、という感じでしたが、豪雨で川の様子が一変してしまい、すっかりトンボが減ってしまいました。
寄り道した他の川にはミヤマカワトンボがうじゃうじゃいました。ニホンカワトンボ、アサヒナカワトンボはすっかり減っていました。10:30頃に目的のサラサヤンマの池に着きました。今日は♂が3頭縄張りしています。かなり粘って、何とか途中で♀が1頭現れましたが、ヒトがいるのが気にくわなかったみたいで、しばらく飛んだ後林に消えてしまいました。その後は♀は訪れず、結局ギブアップでした。
ここには、サラサヤンマ♂3、♀1,ヨツボシトンボ10頭くらい、シオヤトンボ数頭、ハネビロトンボ2頭、モノサシトンボ3頭、クロスジギンヤンマ♂3-4頭、キイトトンボ1頭、がいました。
昨年採卵してから育てているヤクシマトゲオトンボです。特殊な環境に住むヤゴで、飼育困難かと思いましたが、特別な工夫なく終齢の2つ手前(F-2)まで来ました。色々なヤゴの飼育法については、HPが完成したら解説します。
サラサヤンマ採卵
前回のクロサナエは、結局100卵ほど産卵してくれました。
無事終わったので、今回のターゲットはサラサヤンマの採卵です。
場所は福岡市で、サラサヤンマの報告も既にあり、湿地の面積も広く、どう考えてもいるとしか思えない所です。まずサヤサヤンマの♂を探します。下の写真は、最もいそうと感じた場所。
しばらく探しますが見あたりません。♂が見つからないことには、♀の産卵場所も特定出来ません。どうにもなりません。ここにいたのはアオイトトンボ系(アオイトトンボ、オオアオイトトンボ両方います)多数で、羽化直後のテネラル、林間にいる未熟な個体、少し色があせてきた個体といっぱいいます。他に採餌しているコシアキトンボ2,オオシオカラトンボ数頭、ハラビロトンボ数頭、クロスジギンヤンマ1でした。
別の場所に向かいます。これまで最高♂1のみで、複数頭を同時に見た事がないのですが、毎年必ずいます。ここは池も小さく、産卵できそうなポイントは2カ所しかないので、まず特に怪しい方に行きます。すぐに縄張りしている♂1が見つかりました。少し水がある場所で、写真のほぼ中央(少し左上)に飛んでいるサラサヤンマも写っています。
しばらく写真を撮っていましたが♀が現れないので、3m程隣の完全な乾燥部分に目をやると、♀が♂にも気付かれずにちゃんと産卵していました。こんな場所です。梅雨になると水が出てくると思いますが現時点ではカラカラです。
産卵ビデオを撮ってから、産卵部分から卵を採取しようとしましたが、♀は少しずつ場所を変え、そのまま逃げてしまいました。♂のいる場所から、聞き慣れた大きな羽音がします。案の定♂♀が連結し、グルグルと飛んでいます。今度は捕獲を試みますが、やっぱり逃げられ着地場所も見つけられませんでした。落胆していると、さっきの場所にすぐに♀が現れました。慎重に捕獲し、いつもの通り、湿らせたキッチンペーパー入りの容器に移します。採卵成功です。産卵ビデオも撮りたいので、その後もしばらく粘りましたが今日は駄目でした。
ここでは、サラサヤンマ♂1,♀2、ヨツボシトンボ20頭程度、シオヤトンボ数頭、ハラビロトンボ数頭、クロスジギンヤンマ1、カワトンボ数頭、モノサシトンボ1でした。