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ヒメギンヤンマ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、ヒメギンヤンマを追加しました。

現在、日本のトンボ分類の基準となっているフィールドガイド「日本のトンボ」には203種のトンボが記録されています。
その中には海外からの飛来種も含まれており、中には1例のみの記録もあります。ヒメギンヤンマも散発的に見つかっている稀な飛来種で、1996年以降の記録は10例以下でしたが、昨年の晩秋に富山、静岡、屋久島などで採集・報告されました。

特に埼玉在住のK氏は、これまで1例のみの記録だったヒメギンヤンマ♀を静岡で採集され、採卵にも成功しました。
この卵に関して、「日本のトンボ」の共著者でもある研究者二橋亮氏から、飼育リスク分散のため私の方でも孵化、ヤゴの飼育をしないかとのお誘いをいただきました。もちろん二つ返事でOKしました。
私が卵をいただいたのは、2019年11月16日で137卵、うち7卵は無発生と思われました。最初の孵化が11月19日。
個体差はあると思いますが、卵、1齢ヤゴともギンヤンマよりやや小さめでした。左がヒメギンヤンマで、右がギンヤンマになります。

ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマとギンヤンマの卵比較
ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマとギンヤンマの1齢ヤゴ比較

以後、脱皮を重ね12月23日に最初の個体が終齢(個体により差がありますが、このヤゴは11齢相当でした)になりました。
他のヤゴも亜終齢、終齢までは比較的順調に育ったのですが、冬期飼育の難しさかそこで次々に死んでしまい、最終的に羽化成功♀3,羽化不全♀1・♂2という結果でした。
終齢ヤゴもギンヤンマより小型でした。左がヒメギンヤンマで、右がギンヤンマになります。

ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマとギンヤンマの終齢ヤゴ比較

下は羽化したヒメギンヤンマ♀で、エサなしでも10日程度、その後もしばらく生き続け飢餓に対して強いようです。

ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマ♀

最後になりますが、当ブログへの掲載を許可していただいたK氏、飼育の機会を与えていただいた二橋氏に深謝いたします