YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
クロイトトンボ卵~2齢、シオヤトンボ卵~4齢、ダビドサナエ卵~2齢、ニホンカワトンボ卵~2齢、ムスジイトトンボ卵~2齢を高倍率撮影画像で差し替えました。





行く先々ハズレばかりで、タイトルは上記のようになってしまいました。
まず、2015年6月7日にサラサヤンマの産卵動画を記録した場所。
10:00頃に摂食飛翔する♂のサラサヤンマがかろうじて1頭いました。しかし、午後にもう1度行ってみましたが縄張り♂も産卵♀もなし。
ここには、隣接する場所にマルタンヤンマ、ヤブヤンマ、ネアカヨシヤンマの産卵が見られる池がありましたが、2018年の夏に大雨で大量の砂が流れ込んで、池はほぼ消失してしまいました。
次に、2018年5月24日にクロサナエの産卵動画を記録した場所。
ここも昨年行った時に、大雨の土砂が流れ込んで周囲の地形が変わっていてクロサナエはいませんでした。今日もクロサナエは見つからず、近辺も探してみましたがやはり見つかりません。どうもクロサナエは消失してしまったみたいです。
トンボの減少には農薬が関係してますが、最近頻繁にある”50年に一度の大雨”の影響も確実にあると思います。
最後に、2017年5月28日にムカシヤンマの産卵を記録した場所。
ここに来るのは、5月になってから3回目ですが一度もムカシヤンマは見られていません。ここのムカシヤンマも消えたかも?
トンボの写真がないのも何なので、ここで5月14日に撮影したダビドサナエの産卵。
5月1日のと違って落下する卵が止まってます。隣接するこういうポイントで産卵してました。
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
ダビドサナエの産卵動画を差し替えました。
ダビドサナエの掲載済み産卵動画は、暗い動画をムリヤリ明るく露光補正した無理があるものだったので、撮り直しに。川のやや上流部といった場所です。
ダビドサナエの産卵は打空産卵で、空中から卵を1卵ずつ葉上やコケなどに落下させていきます。
最初は♂1頭が縄張りしていたここで待機。
ここの葉上に♀が卵をばらまくはずです。しかし、しばらく粘っても♀の姿は現れませんでした。
途中、少し離れた場所で大型の羽化直後のトンボが葉上に舞上がるのが見え、確認に行くと羽化直後のミヤマカワトンボでした。もう羽化が始まったんですね。
場所を移動。ここで♂3頭が縄張りしてました。もう産卵に来る予感しかしないような場所です。
♂がいると産卵に来た♀がすぐに連れ去られてしまうので追い払います。本当は、この場所で縄張りしたいのに仕方なく対岸で縄張りしている♂の図。
最終的に12:40~13:40の間に計6回の産卵が見られ、途中2♀同時産卵もありました(全て上図の赤矢印あたりで産卵してました。川に半分つかった岩のコケ上を予想してたので、予想は見事にハズレ)。
一応落下する卵も写ってますが、動画からの切り出しなので縦に伸びた白い線になってます。
採卵もしてきました。縦にヒダがあるのがダビドサナエ卵の特徴です。
4月23日と同じ近場の渓流に。
ここで、昨年は4月21日という早い時期にヒメクロサナエの産卵を見たので、今年もいないかな~と。
こんな感じの場所で、昨年は明度を明るく調節してあるチョロチョロした流れに腹端をつけて産卵していました。ここを見ていたら、たまたま♀がスッと現れて産卵を始めました。
ヒメクロサナエは、岩や砂場に止まって腹端だけを水につけて卵塊を産み落としていきます。
ヒメクロサナエの産卵場所を見つけるのはなかなか難しいのですが、上に避難場所になる透けた枝葉があり、その下にチョロチョロした流れ、真っ暗ではなく日がさす時はちゃんとさす場所、といった印象です(ただ、上流の結構急な流れの岩にペタッと張り付いて産卵する♀もいます)。そして、そういう所に縄張り♂がいればビンゴです。
残念ながら産卵には出会えませんでしたが近くの草場に♂は見つけました。
ホソミイトトンボ♀もいました。♀と分かったのは帰宅後写真を確認してからです。♀単独写真のストックはなかったのでもっと撮っておけば・・・と思っても後の祭り。
この場所は渓流が少し緩やかになる場所ですが、どこかに近くに繁殖出来る止水域があるのでしょうか?
他の同じ様な環境の葉上に♂のトンボを見つけたので、そこも見張ってみました。しかし、後で写真を拡大してみると尾部付属器にポッチがありそうで、どうもダビドサナエ♂のようです。
以前だったら渓流沿いにムカシトンボ♂のパトロールが見られたのですが、今日は全く見ませんでした。産卵痕はそこそこありますが、本当に細々と生き延びているようです。
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オニヤンマ、ダビドサナエヤゴの動きを記録した動画を追加しました。
ヤゴの生態動画を撮るために、9月22日と同じ場所に行ってきました。
ヤゴを探しているとこの寒い中、背後から現れ通過していくヤンマがいました。ミルンヤンマに見えましたがすぐに離れていったので断言できませんでした。
さらにヤゴの撮影をしていると、ミルンヤンマでまちがいないトンボが活動しています。計4回見ましたが、羽がきれいなのとボロボロのがいるので最低2頭はいるようです。狭い範囲では動いてくれなかったので残念ながら写真もビデオも撮れませんでした。
「日本のトンボ」ではトンボの活動時期を赤、稀に見られる時期をピンクで図示しています。ミルンヤンマの場合、11月中旬までが赤、12月中旬以後までがピンクになっています(ただし、奄美大島個体群を含む)。
「日本産トンボ幼虫成虫検索図説」では、東海地方で11月中旬、高知では12月初旬となっています。
なかなかこの時期に渓流でトンボ探しをする事もなかったのですが、意外に遅くまで活動するトンボだったんですねー。
明日の午後は、ここの上にある展望台まで登山して紅葉見物+ランチイベントの予定なので、ミルンヤンマの写真撮影を再トライしようと思います。
ムカシヤンマヤゴの生態動画も撮りましたがピントがずれまくっていました。こちらも明日再トライです。
アオハダトンボのトンボ画像を更新しました。また、交尾行動と産卵動画を追加しました。
コヤマトンボのトンボ画像を追加しました。
アオハダトンボとキイロヤマトンボ狙いで隣県の佐賀まで行ってきました。
数年前までは福岡市でも近郊の川で見ることが出来た両種ですが、今はほぼノーチャンスです。佐賀までは1時間少々かかります。
こういう場所です。
アオハダトンボは一杯いて、産卵もしています。♂のメタリックグリーンの体がとてもきれいなトンボです。
♂の交尾行動の動画も撮れましたのでホームページにアップしました。♂は♀の偽斑紋(上の♀写真の白い部分)を目印にして♀をキャッチするようです。成書には白い偽斑紋を塗りつぶすと、♂はうまく♀を捕まえられなくなると書いてあるものもあります。まず♀の翅端に止まり、前縁に沿って降りていって尾部付属器で♀をつかみます。その後、移精(腹端性器の精子を腹部基部の副性器に移動させる行動)、交尾と行います。動画には、その行動をうまく記録できました。
さて、残念ながらキイロヤマトンボは見つかりませんでした。砂底が透けて見える川面をグルグル回っているヤマトンボを2回見かけたので、パターンとしてはキイロヤマトンボと思いますが確認は出来ませんでした。最終的な狙いは採卵ですので、これはきびしい状況です。
川に隣接する林道を行ったり来たりしているヤマトンボがいました。
いつものことながら高速で飛ぶトンボを撮し取る技術はないので、捕獲して確認。コヤマトンボ♂でした。ホームページに画像がないのでとりあえず追加です。
他に、この林道で捕食活動していたのはヤナサナエ♀。
活動終盤に近づいているダビドサナエ♀も最近良く見かけます。
夏に向かいコオニヤンマも出始めていて、ざっと10頭程度見かけました。まだ、川には現れず林縁や草地でせっせと栄養補給中のようです。大食漢で有名なトンボで、他のトンボを襲っている姿を良く見ます。
ムカシヤンマのトンボ画像を追加しました。
土日の天気が悪そうなので、午後出かけてきました。
目的はムカシヤンマの産卵ビデオ撮影です。今日は、昨年6月14日と同じ場所に行ってきました。
まずヤゴを見た事があるA地点。草に覆われ7~8m程度の範囲で水がしたたり落ちていていい感じです。
♂の縄張りがないので、さらに先のB地点に移動。水はかなりしたたり落ちていますが、草はなくむき出しになっています。こちらは♂1頭が縄張りしていました。画像は茶色い羽の何かを捕食中の♂。
AB両地点は離れているので、どちらで待つか悩みどころです。今までの経験では、危険を避けるため草の中にもぐりこんで産卵する♀を見かけることが多く、A地点の方が有力ですが、ここは縄張り♂の本能を信じてB地点で待つことにします。産卵ビデオ撮影もB地点の方が簡単そうです。
・・・と、いろいろ考えたわりに結局不発で、いくら待っても♀の産卵は来ませんでした。
途中、めったに人も通らない場所なのでリュックを枕に寝て待っていると、耳元で何かゴソゴソ動きます。でっかいムカデでした。顔でも刺された日には、しばらく仕事出来なくなります。危ねーっ!
他にいたトンボは、そばの川から来たヤマサナエ、ダビドサナエ、アサヒナカワトンボなど。
収穫がゼロは残念すぎるので、ムカシヤンマ♂のトンボ画像をホームページに加えました。従来の♂画像は少し未熟な個体で、今日追加したのは成熟♂です。
YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ダビドサナエと、
ネキトンボ
を追加しました。
さて、このブログを訪れるような人であれば、タイトルを見てピーンと感じるものがあるのではないかと思います。その通りです。飛来種の採卵が目的です。
スナアカネについては、2013年、2014年と福岡にも多数飛来して産卵活動も見られたので、採卵することが出来ました。ホームページにもすでにアップしてあります。
問題は、タイリクアキアカネとオナガアカネの2種です。
毎年少しは福岡にも飛来するのですが、採卵となると極めて困難です。
ということで、この2種が定着している可能性がある対馬に出かける事にしました。といっても壱岐対馬は初めての訪問ですし、見られる可能性が高いエリア情報もなく、無理矢理家族旅行を企画してそのついでといった形です。
まず、10月10日は壱岐に一泊し、この旅館で海の幸を堪能します。
10月11日は単身で対馬に渡ります。ジェットフォイルの時間まで暇があるので、午前中壱岐にも何かいないか探してみました。こういう場所です。
トンボは極めて少なく、どこにでも飛んでるウスバキトンボが10頭程度、マユタテアカネ数頭、ナツアカネ♂1頭のみでした。
対馬には午後1時頃着きましたが、探索出来るのは実質3時間強くらいのものでしょう。広い対馬の遠方まで出かける時間はないので、google earthであらかじめあたりをつけておきました。港から30分以内くらいで行けそうなダムと、その下流域にある田んぼ or 畑です。こういう場所。
特に、ギクッとさせられるような紛らわしいトンボはいませんでした。
いたのは、おなじみ多数のウスバキトンボと、マユタテアカネ♂♀各10頭程度、ボロボロになったシオカラトンボ♀1、典型的なアキアカネ♀1のみでした。
下は、最初♂かと思ったけれども何か変なので捕まえてみたマユタテアカネ♀。かなり赤化した♂型♀でした。
ほとんど成果がなく、来年再トライとなりました。
ところで、壱岐対馬でも幅をきかしているのはやはりマユタテアカネのようです。あと、福岡では翅の先端に褐色部があるノシメ型♀が多いのですが、今回見た♀は全て透明翅型でした。
相変わらず今日もターゲットはクロサナエの採卵です。福岡市のいつもの場所です。そろそろ、クロサナエの産卵も始まっているはずです。
10:00頃になると、今日もダビドサナエ、クロサナエの♂が現れます。確認したのは最低3頭で、もう少しいるかもしれませんがやはり少ないです。
アナヒナカワトンボの動きや、一度はシオヤトンボ♀のホバリングにかなりギクッとさせられましたが、他には何も起こらずどんどん時間が過ぎていきます。12:00近くになりました。いつも陣取っている場所は日差しも強く産卵は期待できそうにないので、日陰がある30mほど上流に移動します。ここは通常ダビドサナエが縄張りし、クロサナエは時々いるという程度です。12:10頃になりついにダビド系の♀が産卵に現れました。中央より少し右下の葉上です。
しかし、捕獲をミスってしまい、大ショック!でも、この辺に産卵に来るのははっきりしたのでさらに粘る事にしました。そのうち、近くの葉上にサナエが止まります。ヒメサナエの未熟♂です。おそらくいるだろうなとは思っていましたが、やはりいました。
大型のサナエも現れます。ヤマサナエ♂です。ヤマサナエも渓流から中流までテリトリーが広いですが、このあたりの渓流にいるのは未熟なうちだけかもしれません。
14:00少し前になり、岩のコケの上にようやく産卵に現れます。
今回は捕獲出来ました。しかし、ダビドサナエです。残念・・・。
ところが2-3分後に同じ岩の上にすぐに現れます。今度も、ダビドサナエ・・。やはりね・・、ここはダビドサナエのテリトリーなんだと思いつつ離した途端に、同じ岩にまたまた出現。いい加減しろダビドサナエと、今回は産卵ビデオ撮影に切り替えようかと考えます。しかし、気を取り直してゲット。何と、ついにクロサナエです!それにしても、この岩のコケは人気スポットで10分以内に3回も産卵に現れました。
採卵しようと腹端をカップの水につけますが、ダビドサナエの時の経験と同じで全く産卵しません。プランBに変更です。プランB(というほどのものでもないです)は、しばらく時間をあけてから、なるべく産卵環境をトンボの目に入れながら、腹端を水につけるという方法です。割と成功します。待っている間は、このスポットでダビド系の葉上産卵ビデオ撮影にすることにしました。しかし、今度はなかなか現れません。30分後くらいにようやく撮影に成功しました。まわりが暗く、4K動画(フォト切り出しモード)で取ったのでかなり見にくいビデオですが、前胸部の黄斑がはっきり確認できるシーンがあり、ダビドサナエです。
この後プランBを実行してみましたが、クロサナエではやっぱり成功しません。今度はプランCです。プランCは基本的にトンボが死んでしまいます。なるべく避けたい方法ですが・・・。
右下が最初に産卵に現れたスポット、中央のコケのある岩が3回産卵に来たスポット、左の木の葉の下あたりがビデオを撮影した場所です。産卵場所を丁寧に探して葉上やコケ上の卵を持ってかえる方法もありますが、ここはダビドサナエも産卵するので使えないオプションです。
今日は、ダビドサナエ+クロサナエで♂最低3、ダビドサナエ産卵4回、クロサナエ産卵1回、アサヒナカワトンボ7-8頭、クロスジギンヤンマ1、ヒメサナエ♂1,ヤマサナエ♂1、シオヤトンボ♀1でした。
家に帰り、プランCを実行です。産卵環境っぽいボックスにトンボを入れて放置しておきます。中に草と水が入れてあります。この方法はかなり成功しますが、たいてい死にかけた頃になってようやく産卵してくれます。比較的早めに産卵した場合でも、採取した場所に戻ってトンボを逃がしてやるのは日程的に無理で、そのまま飼い殺しになってしまいます。出来るだけ現場で採卵したいのですが、しょうがないです。
昨日の夕方から左足首が痛かったのですが、今日の朝になると赤く腫れてきました。久しぶりの痛風の発作です。そういえば3日前にごちそうを食べて、オマールエビをミソまでおいしくいただいてしまったな~・・・。しかし、狙っているトンボの活動は時期が限られています。がんばって、薬を飲んで出かけることにしました。
今回もターゲットはクロサナエの産卵です。場所は、5月10日と同じです。9:30頃に到着しましたが、すぐに葉上のサナエ♀が目に飛び込んできました。ヒメクロサナエの♀でした(写真は誤って消してしまいました)。羽はまだ新しく、まだまだ未熟な感じです。ここは標高が高いので、平地より羽化が遅れ気味なのでしょう。ここには、5月10日の場所2のようなポイントや、川が分かれてチョロチョロと湿地状に流れている場所もあり、運がよければヒメクロサナエの産卵も記録できそうです。
5月10日と同じ場所で待っていると、10:00過ぎになりクロサナエの♂が現れました。
さらに20mほど上流にいくと、今日はダビドサナエ♂も縄張りしていました。昨年も、両サナエ♂は同じような場所で棲み分けしていました。世代を越えても、全く同じような行動をとるのが人間にとっては本当に不思議です。しかし、単純な行動パターンの組み合わせが積み重なって、こういう現象になっていくんでしょうね~。
小型サナエの交尾態が横切っていきましたが、すごいスピードで飛び去り残念ながら着地点も確認できませんでした。そうこうする内に、すぐ目の前に♀体型のトンボがゆっくり現れました。今日見た中では少し大きめです。フキの茂みの中に入っていきましたがやっぱりあのトンボでした。ムカシトンボのフキに対するの産卵は良く知られていますが、私は見るのは初めてです。相変わらず人がいるのに気にもせず産卵していました。
まだ羽が綺麗な未熟なサナエ♀がいました。クロサナエです。川岸の草地で過ごしているようで、成熟して産卵するまではもう少し時間がかかりそうです。
昼になり太陽も高くなり産卵は期待出来ないので、いったん移動して山頂に近い湿地状の場所を探索しました。サラサヤンマを少し期待したのですが、何もいませんでした。
2:30頃に元の場所に戻ってくるとすぐにサナエ♀が横切って葉上に止まりました。とりあえず捕獲すると、ダビドサナエ♀でした。すでに成熟しています。これまで産卵行動をしているダビドサナエを捕まえて、産卵させようとしても一筋縄ではうまくいきませんでした。しかし、この♀はすぐに卵塊を作り出しました。少なくとも、ダビドサナエの産卵は、ここでももう始まっていると確認出来ました。
その後さらに粘りましたが、今日も結局クロサナエの産卵には出会えませんでした。少しずつターゲットに迫りつつはあるのですが、もう1~2週後になりそうな感じです。また来ないといけません。
今日見たのは、クロサナエ・ダビドサナエ♂♀各1,小型サナエ交尾態1、アナヒナカワトンボ10程度(ここにはアサヒナカワトンボしかいません)、ムカシトンボ♀1,シオヤトンボ♀1、でした。