ヒロシマサナエ(モイワサナエ)を求めて6月4日と同じ広島の池へ。
とりあえずヒロシマサナエ♂3頭が見つかりました。
午前中早めでまだ活動がにぶい♂を、olympus TG-5で寄りまくり撮影。
ヒロシマサナエ♂
これでヒロシマサナエはなんとか♂♀とも写真は撮れました。しかし、何が何でも採卵してしまうのがこのブログの特徴です。
ということで♂2がいたこの場所で、♀が来るのをひたすら待ちます。ヒロシマサナエは、湿地のチョロチョロした流れで縄張ってました。
ヒロシマサナエ♂が縄張りしてたポイント
しかし、待てども待てども♀は現れず撃沈。採卵は来年ですね。
下はTG-5で寄りまくり撮影したコサナエ♂。
コサナエ♂
昨日と同じ池に。
今日は、9:30頃にヒロシマサエ♂をなんとか1頭のみ確認出来ました。ただ、写真はなんと誤って削除。トンボ待ちの暇な時に、撮った写真をいいかげんに取捨選択していたら削除されてました。残念。
続いてヒロシマサナエの♀もすぐ登場したかと思ったら、こちらはヒメクロサナエでした。
ヒメクロサナエ♀
腹端を湿地の細い流れにつけて産卵してました。福岡ではおそらくヒメクロサナエはもう季節的に終了していると思います。
ヒロシマサナエは時期が少し違えばもう少しは見られるのか、それとも見られただけでラッキーなのか?
コサナエの産卵動画も撮れましたが、すぐに画面からはみ出してしまうので短いカットの組み合わせです。
最後の3秒ほどのカットは見にくいですが、♂に連れ去られる所が写ってます。
こんなシーンも。一見普通にコサナエが交尾しているようですが、♂も♀も枯れ葉に捕まっていません。連結後枯れ葉の上に移動して横たわり、葉っぱにも捕まらず、寝っころがったままで交尾を続けています。3連結も今日も見ましたし、けっこう交尾行動がいいかげんというか・・・。
葉上で寝っ転がって交尾するコサナエ
昨年のGWに広島まで遠征したのですが、時期が早すぎてコサナエの羽化が始まったばかりだったのでリベンジに。
まず、少し脱線です。
昨夜は広島県立無料キャンプ場である聖湖キャンプ場に宿泊したのですが、なかなかお勧めだと思います。無料キャンプ場というと放置されて荒廃している所が多い中、トイレや水場もきれいに管理されているし、湖の周囲のさわやかな林間に何カ所かのスペースがきっちり確保されています。シャワー設備がないのがたまにキズでした。
さて本題に戻ります。訪れたのは昨年と同じこういう池。
コサナエのいる池
今年はコサナエも成熟していて産卵も11:00頃を中心に7回見ることが出来ました。
池の周囲全体が産卵ポイントのため、特に♂が集中している場所はないのですが、主に見ていたここでは♂が7-8頭いました。
コサナエ♂の縄張り場所
ずっと産卵ビデオを狙っていたためなかなかピントが合わず、今日は失敗作を量産。明日も再トライの予定です。
とりあえず採卵は成功しました。コサナエは打空産卵で、着地休憩を交えながら、空中から1卵ずつ地面に産卵していきます。この手のコサナエ属は、産卵中の♀を採集してカップの水に尾端をつけても採卵出来ない場合が多いです。今回は産卵♀の下にキャッチ用の網を差し入れて、落下してくる卵を採集しました。
♂♀♂の三連結も見られました。
コサナエ♂♀♂の三連結
標高が高いため福岡よりトンボは遅れ気味で、シオヤトンボやアサヒナカワトンボ、ホソミオツネントンボの活動が目立ちました。
周囲に湿地も多いため、サラサヤンマの♂も最低4はいました。
ホバリングするサラサヤンマ♂
また、福岡にはいないオオイトトンボも多く見られました。
オオイトトンボの産卵
実は本命はヒロシマサナエだったのですが、今日は1頭も見られず。明日もチャレンジです。
2~3月は手間のかかる案件にかかりっきり、4月になるとすぐに白内障手術、その後仕事用に開発したプログラムを自力で”令和”に対応させる作業と色々大変で・・・。全て終わって、ようやく暇になりました。
さてGWの連休ということで、ヒロシマサナエを探しに広島まで。
現地に近づくにつれどんどん高度があがっていきスキー場も現れます。うーん嫌な予感、寒すぎてまだ発生してないかも。
前夜は近くの無料のキャンプ場に宿泊。いずれバイクで出かけてソロキャンプもしたいので、今回は軽量のキャンプ用具を揃えてその予行演習も兼ねてます。中央下の炭火台なんて横幅わずか20cmで全てがチマチマとしたキャンプですが、それはそれで楽しいもの。
ソロキャンプの道具
翌日は朝から快晴で、向かったのはこういう所。
コサナエのいる湿原の池
一見何の変哲もない池のように見えますが、周りには湿地がありチョロチョロとした細流がたくさん流れ込むすばらしい環境でした。
ヒロシマサナエは見つけられませんでしたが、発生しているトンボは何とかいました。下は羽化したばかりのコサナエ♀で、福岡にはいないトンボです。
羽化直後のコサナエ♀
他にいたのは、ホソミオツネントンボとやはり羽化したばかりのヨツボシトンボくらいでした。
長居していても何も起こりそうにないので、午後は山口に移動して海浜公園に。
種の保存法により保護されている、ベッコウトンボ。
ベッコウトンボ♂
下のような広い芦原に少し空が開けた場所が必要と環境の選択性が狭いため、全国でも何カ所にしか生息していない激減したトンボです。
ベッコウトンボの生息環境
午後遅い時間だったため、縄張りしている♂が十頭程度と♀が少しいた程度で、産卵などの活動は特に見られませんでした。
他には羽の模様が少し似ているヨツボシトンボが少し。
ヨツボシトンボ♂
水路をパトロールしているトラフトンボ♂が1頭。
トラフトンボ♂
ムスジイトトンボはたくさんいました。
ムスジイトトンボ♀
オツネントンボもいるようなのですが、見つけることは出来ませんでした。
ということで大遠征の割には収穫の少ない1日でした。
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