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再びハネビロエゾトンボ

ハネビロエゾトンボの採卵もしたいということで、昨日から大分県の9月29日と同じ場所に再び遠征してます。

今回はエゾトンボ系で同時に見られたのは3頭が最高でした。
10:30頃からエゾトンボ系が出現して占有場所を探してウロウロと飛んでいましたが、11:00頃から9月29日と同じ草地の流れ上でパトロール開始。最初のパトロール♂はエゾトンボでした。

草地の流れ
エゾトンボ系がパトロールする草地の流れ
エゾトンボ
エゾトンボ♂

11:30頃になり違った印象のトンボが出現し入れ替わりました。撮影すると今度はハネビロエゾトンボ♂。

ハネビロエゾトンボ
ハネビロエゾトンボ♂

ハネビロエゾトンボの方が、腹部第7節以降が太めで少し湾曲しています。これが個体差ではなく種の特徴であれば、飛んでいるのを見ただけで鑑別出来そうです。

13:00頃までしつこく流れ周囲の狭い範囲をパトロールしていました。♀がいれば確実に来そうな状況でしたが、残念ながら今日は♀は現れず採卵ならずでした。

ところで、パトロールしながら♂は突然上空に向かって突進していくのですが、複眼の上空視性能は恐るべきものがあります。最終的に飛んでたどりついているのは、時にははるか上の点のようにしか見えないトンボの影なのです。かといって、サイズ感を識別する能力はないようで、明らかに違うでしょっ!という鳥に向かっても突進していきます。

さて、上記の流れの7-8m横には木で影になった浅い流れがあり、ヒトの目で見る限りはこっちの方が産卵に適している感じがします。

草地の流れ
木陰になった草地の浅い流れ

しかし、ハネビロエゾトンボ♂はあまり興味を示さずごくたまに覗きに飛んでいく程度でした。途中で怪しいトンボがこちらの木陰の流れ入っていき、ついに来たか!と思いましたが、オオシオカラトンボ♀ではずれでした。

オオシオカラトンボ
オオシオカラトンボ♀

今日は、何回かこのトンボに惑わさました。

ハネビロエゾトンボ

昨日ハネビロエゾトンボだったかも?というトンボの正体を確かめに同じ場所へ。

10:20頃になり、草地の中の細い流れの上をしつこくパトロールする♂が出現しました。
下図のような流れの上をパトロールしてました。

流れ
明るい草地の中の流れ

近くに寄っても逃げずにグルグル飛んでるので、比較的大きめのショットをゲット。

ハネビロエゾトンボ
ハネビロエゾトンボ♂

ハネビロエゾトンボは上付属器の下面が張り出して太くなる、腹部第2節の耳状突起が大きく黒色である、などが鑑別点なのでこのトンボはハネビロエゾトンボでいいのでは?

これで♂はエゾトンボ、ハネビロエゾトンボとも確認できました。
さて、今度は♀の産卵をということで、昨日の暗めの浅い流れと、今日の草地の流れを行ったり来たり見張りましたが残念ながらタイムアップ。
12:40頃に荷物をまとめて、さて帰ろうと暗い流れの横を歩いていると、ラストのタイミングでエゾ系のトンボが現れました。長年トンボ観察をやっているとこういうラッキーもたまにはあります。昨日は写真を撮る間すらなくいなくなったので、とにかくまず捕獲。エゾトンボの♀でした。

エゾトンボ
エゾトンボ♀

1枚の羽の1/2くらいが欠け、脚も2本の一部が欠けたボロボロの老熟♀でしたが、カップに腹端を浸すと産卵もしてくれました。
羽は欠けているもののリリースすると、それなりにしっかりと飛んで行き一安心です。

とりあえず両種とも確認出来ましたが、数は明らかに減っており、さらに開発が進んでこの湿地までなくなってしまわないことを祈るばかりです。