「若齢幼虫」カテゴリーアーカイブ

沖縄産ヤゴの脱皮

沖縄産のヤゴが順調に脱皮を重ねています。

アオビタイトンボが、7月11日に孵化し現在6齢で体長約4.3mm。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ6齢ヤゴ

チビサナエは、7月22日(産卵後15日)に孵化し現在2齢で体長約1mm。

チビサナエ
チビサナエ2齢ヤゴ

リュウキュウハグロトンボは、7月23日(産卵後16日)孵化で現在3齢で体長約2.3mm。

リュウキュウハグロトンボ
リュウキュウハグロトンボ3齢ヤゴ

リュウキュウルリモントンボが、7月25日(産卵後16日)孵化で現在4齢で体長約2.4mm。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ4齢ヤゴ

リュウキュウカトリヤンマが、7月27日(産卵後20日)孵化で現在4齢で体長約6.5mm。

リュウキュウカトリヤンマ
リュウキュウカトリヤンマ4齢ヤゴ

ウミアカトンボは現在4齢で、体長約2.1mm。

ウミアカトンボ
ウミアカトンボ4齢ヤゴ

オオキイロトンボは現在5齢で、体長約3.6mm。オオキイロトンボは終齢になると複眼が後側方に突き出しますが少しその片鱗が出てきました。

オオキイロトンボ
オオキイロトンボ5齢ヤゴ

オオハラビロトンボは現在6齢で、体長約4mm。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ6齢ヤゴ

カラスヤンマは現在2齢で、体長約1.4mm。

カラスヤンマ
カラスヤンマ2齢ヤゴ

ヒメハネビロトンボは現在7齢で、体長約5.2mm。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ7齢ヤゴ

ベッコウチョウトンボは現在5齢で、体長約2.8mm。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ5齢ヤゴ

沖縄採卵ヤゴ

沖縄で採集したトンボ卵が、次々に孵化しています。

まず、7月 15日にヒメハネビロトンボ。産卵後7日で孵化。
他のトンボ科と比べて頭部が5角形ベース状で特徴があり、サイズも今回の他のトンボ1齢と比べて大きめです(以下画像の縮尺は同じにしてあります)。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ1齢ヤゴ

7月19日には早くも2齢に脱皮。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ2齢ヤゴ

次にオオハラビロトンボで7月17日孵化で産卵後9日。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ1齢ヤゴ

7月18日には、オオキイロトンボ(産卵後9日)、ベッコウチョウトンボ(産卵後9日)。
オオキイロトンボヤゴは、終齢になるとハネビロトンボヤゴに似てますし、成虫もハデな色彩で似かよってますが、1齢の時点ではトンボ科ヤゴとしてありがちな割と平凡なヤゴでした。

オオキイロトンボ
オオキイロトンボ1齢ヤゴ
ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ1齢ヤゴ

カラスヤンマも7月18日に孵化し採卵後12日ですが、砂礫から採卵した時にすでに卵が褐色で先行産卵されてたと思われる分が混ざっていたので、そっちが先に孵化したと思われます。カラスヤンマは成虫になると大型のトンボになりますが、1齢の時点では今回のヤゴの中で最も小型な方でした。

カラスヤンマ
カラスヤンマ1齢ヤゴ

さらに、7月19日にはウミアカトンボ(産卵後9日)、アカナガイトトンボ(産卵後13日)も孵化しました。

ウミアカトンボ
ウミアカトンボ1齢ヤゴ
アカナガイトトンボ
アカナガイトトンボ1齢ヤゴ

ムカシヤンマの1齢ヤゴ

5月27日にムカシヤンマ産卵撮影時に採卵もしておいたのですが、孵化が始まりました。下はホームページに掲載している1齢ヤゴです。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ1齢ホームページ掲載分

高倍率で撮影してもモアッとしたディテールがはっきりしない淡黄色のヤゴで、実際に肉眼的にもこの通りで白いちっちゃいのがモゾモゾ動いているという感じです。しかし、あまりにも解像感が悪いのでヤゴの背後から明かりを入れる方法で撮影してみました。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ1齢、今回撮影分

細部が分かると、頭部から胸部に背側でつながる板状のジョイント部があり、この構造は他の1齢ヤゴでは見たことがないものでした。
動画も撮影してみました。

ヒメイトトンボとメガネサナエヤゴ

5月19日に孵化したヒメイトトンボヤゴが終齢になりました。
6回脱皮して終齢になったので7齢=終齢となり、トンボの中ではかなり早いペースです。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ終齢ヤゴ

 

ちなみに、コフキヒメイトトンボとヒメイトトンボのヤゴは似ており、尾鰓の基部がヒメイトトンボの方が細い点が鑑別点とされています。図の下の方がコフキヒメイトトンボの尾鰓。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボとコフキヒメイトトンボヤゴの鑑別点

 

3齢で越冬体勢になったため、ほとんど死滅してしまったメガネサナエヤゴは残りわずか3頭です。

しかし、4月12日に4齢に脱皮した後は、2週間に1回程度のペースで順調に脱皮を繰り返しており、現在8齢になっています。翅芽もはっきりしてきて、体色もだいぶしっかりしてきました。このまま、無事終齢までいけるでしょうか?

メガネサナエ
メガネサナエ8齢ヤゴ

ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボ卵

沖縄で4月30日にヒメイトトンボとコフキヒメイトトンボの交尾・産卵は見られなかったのですが、持ち帰った♀が産卵してくれました。

普通イトトンボは、湿らしたキッチンペーパーを敷いた百均の小容器に入れておくだけで簡単に産卵してくれます。
しかし、モートンイトトンボや本種などの超小型種は失敗することが多く、擬似的な産卵環境を作りました。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ産卵容器

 

玉ジャリと水を入れた小容器に、植物に見立てたキッチンペーパーの棒を立てています。芯には加工しやすいアルミ製の1mm程度の針金が入っています。
植物を植えてもいいのですが、卵を撮影するケースでは植物から卵の分離は至難の業なのです。
これをさらに百均の容器に格納して、内壁にも一部少し湿らせたキッチンペーパーをくっつけて出来上がり。約15分の作業行程です。

内壁と疑似植物キッチンペーパーの両者に産卵してくれました。

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ卵

 

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ卵

 

コフキヒメイトトンボの方が3-4日産卵後日がたっています。

ちなみに撮影セットは下のようになります。

撮影装置
Fee Waker用撮影装置

 

照明にはAmazonで購入した5000ルーメンの超高輝度LEDライトを4灯使用しています。

撮影容器
撮影容器

 

撮影卵を入れる容器は、楽天で購入したグラスアートベベル直径38mm。厚いガラスなので被写体の下に影が出来ない利点があります。その上に水を張らないといけないので、まわりに百均で買ったプラスチックボトルから高さ2~3mmを切り出して貼り付けています。接着はガラスにもくっつくウルトラ多用途ボンドで乾くと透明になるタイプ。

撮影装置
撮影装置

 

撮影カメラとレンズが入るとこんな感じになります。4.5倍率撮影ともなるわずかの動きが影響するので、左右に手を固定する台も置いています。

レンズ
Free Walkerレンズ

 

中一光学の4~4.5倍レンズFree Walkerは、先端が顕微鏡のようになっています。

olympus tg-5の顕微鏡モードで撮影する場合は、レンズから被写体までのワーキングスペースが数mmしかありませんので、さらにもうひと工夫必要です。
横のわずかの隙間からLEDライトで光を入れると同時に、背景を明るくするため下からも照明を入れる必要があります。

撮影装置
背景発光用撮影台

 

下に置く照明台は発泡塩ビ板を加工して作ってあり、中に光反射用のアルミ版を45℃の角度で固定しています。台の上は、透明のプラスチックシートに乳白色のビニールをかぶせたもので光が散乱します。

撮影装置
背景発光用撮影台

 

撮影台の横からライトをあてると、台の上が明るくなります。

撮影装置
撮影装置

 

カメラの隙間の横からライト2灯、下からライト1灯くらいでちょうどいい明暗差が生じ、透明の若齢ヤゴも背景からよく分離されます。

メガネサナエ
メガネサナエ5齢ヤゴ

 

上はこのシステムで顕微鏡モード3.0倍で撮影した、5齢になったメガネサナエヤゴ。

メガネサナエ4齢ヤゴ

昨年11月18日に3齢まで育ったメガネサナエヤゴですが、その後は越冬態勢に入ってしまいました。
冬期が近づくとヤゴはほとんど摂食しなくなり、脱皮して齢期を進めることもなくなります。飼育ヤゴの経験では、九州北部だと11月になると越冬態勢に入ってしまうヤゴが多いようです。

ある程度齢期が進むと冬を生き残る可能性が高くなるのですが、若齢ヤゴは越冬能力が低く、はたして3齢メガネサナエヤゴは冬を乗り切れるのか?という状況でした。

予想はされましたが、100頭以上いた若齢ヤゴはほぼ死に絶えてしまいました。
しかし、数頭はなんとか生き残り一部4齢になりました。

メガネサナエ
メガネサナエ若齢ヤゴ。左が4齢、右が3齢

 

さて、暖かくなっては来ましたが生き残ったわずかのヤゴは終齢まで育つでしょうか?

アオサナエヤゴの生態動画 フィールド活動は空振り

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アオサナエヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

今年の秋は秋雨や台風の影響で3週連続週末が雨で活動停止していました。
11月3日の祝日は久々に晴れたので、2015年10月25日と同じ島に行ってきました。オナガアカネやタイリクアキアカネなどの飛来種が目的。

気持ちのいいフェリー旅で20分ほどで島に着きますが、少し時期的に遅いこともあり完全に空振りでした。

いたのはナツアカネが10頭程度。

ナツアカネ
ナツアカネ♂

 

ナツアカネ
ナツアカネ♀

 

他は、マユタテアカネ、タイリクアカネ、ノシメトンボ、カトリヤンマが少々。

何の収穫もないので、福岡市に戻ってから毎秋恒例の飛来種が来る池にも寄ってきました。今年はスナアカネが日本に数多く飛来しているみたいなので。

こちらも空振りでした。スナアカネは例年通り、数頭を見るのみでした。

スナアカネ
スナアカネ♂

 

トリミングして拡大したスナアカネ♂ですが、複眼下半分のライトブルーと胸部のワンポイントがなかなか綺麗です。

5月20日に採取したアオサナエヤゴが終齢になったので、セット内での撮影ですが生態動画を撮ってみました。

アオサナエ
アオサナエヤゴ

 

9月24日に採卵したメガネサナエは、2齢になりました。

メガネサナエ
メガネサナエヤゴ2齢

 

1齢の時にあった背棘横に2列にならぶ突起は脱落しています。まだヤマサナエと同じような紡錘形の体型ですが、どの齢期から特徴的な細長い体型になるんでしょうか?

ちなみに同様の体型のナゴヤサナエヤゴは3齢から細長くなりました。

ネアカヨシヤンマの若齢ヤゴ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ネアカヨシヤンマ若齢ヤゴの黒バック画像が欠落していましたので補充しました。

7月16日のネアカヨシヤンマ卵が孵化し2齢になったので、欠落していたホームページの黒バック画像を補充しました。1齢はチョコチョコ動いて無理だったのですが、2齢はolympus tg-5で深度合成して撮影してみました。
下が1齢と2齢です。思ったほどの変化ではありませんでしたが、2齢は脚の先端までピントがあっています。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマ1齢ヤゴ

 

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマ2齢ヤゴ

 

中一光学の4.5倍マクロレンズfree walkerで1齢のグレーバック画像も撮ってみました。しかし、ヤンマのヤゴくらい大きくなると脚にピントがあわずかえってぼやけた印象の画像になってしまいました。微細なサナエの1齢ヤゴでは4.5倍マクロレンズは威力を発揮しましたが、なかなか難しいものです。

ネアカヨシヤンマ
ネアカヨシヤンマ1齢ヤゴグレーバック画像

アオサナエの産卵動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アオサナエの産卵動画を追加しました。
ヒヌマイトトンボチビサナエのトンボ画像を追加しました。

6月17日と18日の活動で、まず17日。

今年の梅雨は今の所晴れ続きです。
ということで、出かけられてしまうのでアオサナエの産卵動画を狙って今年3回目の山口出張です。
6月10日に地元の川にもアオサナエがいるのを確認したのですが、産卵まで狙うとなると個体数も少なく地元では難しそうです。

5月20日と同じ川ですが、もっと足場がいい別のポイントに張り込むことにしました。

アオサナエ
アオサナエの産卵場所

 

中央左側の岩の上でアオサナエ♂が縄張りを張っていたのですが、産卵♀が現れると確実に連れ去られてしまうので、まず追い払います。
待つことしばし、5:15分頃になり、まさに♂が睨んでいたポイントに産卵♀が現れました。

アオサナエ
アオサナエの産卵

 

産卵時の、動画撮影イメージトレーニングが不十分で、動画の出来が全く駄目でした。
アオサナエは卵塊を腹端に作り落下させるのですが、その様子は確認不可能。打水産卵もしますが、最後に1回打水する所がピンボケで何とか写っています。

もうしばらく待ったところ、5:50分くらいにすぐ近くの浅瀬に打水産卵に現れました。トンボの日の当たりも良く絶好の撮影チャンスだったのですが、別の作業をやっていてカメラのセットにジタバタしているうちに、トンボは行ってしまいアウト。以後は現れずじまいでした。
また来年の課題ということにして、とりあえずいまいちの産卵動画をホームページにアップしました。

18日はヒヌマイトトンボの産卵があるかもということで、まずヒヌマイトトンボの場所へ。5月21日に羽化を確認しており、羽化後2週間くらいで生殖活動を始めるトンボが多いので、そろそろかなということです。
しかし、ヒヌマイトトンボはもう少し遅いようです。♀は確認した範囲でオレンジ色の未熟なものしか見つからず、交尾態も見つかりませんでした。
とりあえず、♂に外観が似ている♂型の♀がいたので、その撮影を。

ヒヌマイトトンボ
♂型♀のヒヌマイトトンボ

 

最後は筑後川に足を伸ばしました。ナゴヤサナエヤゴの生態動画を撮ろうかな~と。
2015年8月23日の場所で、その時はあっさりゲット出来たのですが、今回はかなり探しましたが駄目でした。そう甘いもんではないですね。
いたのはコヤマトンボヤゴが数頭と、あとはオオヤマトンボ2頭。
川なのですが、ここでは毎年オオヤマトンボがパトロールしています。

オーヤマトンボ
オオヤマトンボヤゴ→キイロヤマトンボのヤゴ

オーヤマトンボ
オオヤマトンボヤゴの下顎→キイロヤマトンボヤゴの下顎

 

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2017年6月22日追記

上記ヤゴの下顎の特徴は、キイロヤマトンボのヤゴですね。オオヤマトンボの下顎は平坦でギザギザです。どこかの時点で、特徴に関する記憶がすり替わってました。キイロヤマトンボヤゴに訂正します。最低2頭はいたので、支流から流れ込んできた以外に、実際に大河のこの部分で産卵があった可能性もあると思います。

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5月20日のアオサナエの産卵を見張っていた場所の砂を少し持ち帰っていたのですが、帰宅するとその砂にアオサナエとホンサナエの1齢ヤゴ(アオサナエは2齢も)が孵化しているのが確認出来ました。
4.5倍撮影が出来る中一光学のfree walkerレンズで撮影してみました。今、少しずつですが孵化後ヤゴの4.5倍レンズでの撮影を進めています。

アオサナエ
アオサナエ1齢ヤゴ 4.5倍レンズで撮影

アオサナエ
アオサナエ1齢ヤゴ 従来レンズでの撮影

 

上がfree walkerレンズで撮った画像で、下が従来の画像です。
アオサナエは孵化後すぐの時期は5日くらいの間隔で脱皮を繰り返しますが、腹腔内の卵黄も目立たたなくなっており、腹部も伸びているので、2齢になる直前くらいの状態のヤゴだと思います。

なおホームページにアップしたチビサナエ♀は、飼育ヤゴから羽化したトンボを、セット上に置いて撮影したやらせ画像です。