6月24日に掲載したミヤマサナエ卵は、ヤマサナエ卵の誤りとわかり訂正しました。
ミヤマサナエと思っていた卵を孵化させた所、全てヤマサナエヤゴが育ちました。実は採卵したカップで、当日先にヤマサナエの採卵も試みて失敗したかと思っていましたが、しっかりと産卵してたみたいです(産卵直後は卵が透明で見にくいことが良くあります)。引き続き同じカップでミヤマサナエの採卵を試みたのですが、ミヤマサナエは実際には産卵しておらず、その時になり初めて先に産卵されていたヤマサナエ卵に気づき、ミヤマサナエの採卵成功したと勘違いしたみたいです(ヤマサナエ、ミヤマサナエとスペルが似てるのでなんだかややこしいですね)。
最近暑過ぎて全くフィールドに出る気がしませんが、上述の件もあり、ここなら行く気がするだろうということで、ミヤマサナエ探しに標高1000mの背振山山頂へ。
ミヤマサナエは未熟なうちは山頂で過ごすトンボです。7月の方が見つかりやすいのですが、8月でも見られるので出かけてみました。
平地より6℃くらいは気温が低くなりますから日なたは暑いものの、日陰に入り風が吹くと何とか涼しいレベル。
結論からいうとミヤマサナエは見つかりませんでしたが、高地ならではの出会いがいくつかありました。
まず下の木立沿いのエピソード(トンボ写真なし)。
オニヤンマは標高1000mのここでも道路沿いにパトロールする姿を頻繁に見るのですが、同じ様な動きをしているヤマトンボ(おそらくコヤマトンボ)も混ざってました。この木立沿いにも往復する♀体型のヤマトンボがいて摂食中?と思われ、運良くいけば木立に止まった写真が撮れるかも見てました。ところが突然♂がどこからともなく現れ一瞬で♀をキャッチして、いずかへか。この出来事に、ただただポカーン。山頂のこんな場所でも♀をものにする♂には脱帽するのみです。
次は6×3m程度の池というか、水たまり。ここでも何種類かのトンボが活動してますが、池のサイズが小さいので写真を撮りやすいのが最大のメリットです。
ここではクロスジギンヤンマの♀が産卵していて、時に♂がパトロールに現れてました。
平地ではクロスジギンヤンマはもう終わってると思われるので、さすが標高1000mです(ただし、クロスジギンヤンマは年2化の可能性もあります)。
あとタカネトンボの♂が最低2頭いたのですが、途中で割と低い枝に止まり近寄っても逃げません。普通止まっても高めの場所が多く、写真は下から見上げる角度になりがちですが、下はなかなか撮れない斜め上からの♂静止ショット。
あとネキトンボもポチポチといました。下は未熟♂。成熟すると真っ赤になります。
こちらはネキトンボ♀です。
未熟な内は、♂♀似ているトンボも多いですね。