「孵化」カテゴリーアーカイブ

ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボの孵化

5月6日の、ヒメイトトンボ、コフキヒメイトトンボの卵が孵化しました。
約2週間で孵化しましたが、孵化までの期間は温度によっても違ってきます。
温度が高いと早めに孵化します。

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ孵化直前卵

 

ヒメイトトンボ
ヒメイトトンボ1齢幼虫

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ孵化直前卵

 

コフキヒメイトトンボ
コフキヒメイトトンボ1齢幼虫

メガネサナエヤゴの孵化

9月24日に採取したメガネサナエ卵が孵化しました。
産卵後18日で孵化です。

olympus tg-5で4倍深度合成撮影してみました。

メガネサナエ
メガネサナエヤゴの1齢

 

終齢は極端に細長い紡錘形の体型を特徴とするヤゴですが、孵化直後はサナエ系の1齢にありがちなヤゴです。
背中に感覚器官と思われる、三角形状の背棘が並んでいます。

コシブトトンボの1齢ヤゴ

5月3日に採卵したコシブトトンボの卵が孵化しました。

従来1齢程度の若齢ヤゴをとる時は、ZUIKO DIGITAL 35mm Macro + 2×TELECONVERTER EC-20 + FOUR THIRDS ADAPTER EC-20の組み合わせを使っていました。
しかし、対象は1mm程度で透明に近い連中なので、画質的には到底満足出来るものではありませんでした。

最近、中国のメーカー中一光学(ZHONG YI OPITCS)から4×~4.5×のマクロ撮影が出来るマクロレンズ、FREEWALKER 20mm F2 SUPER MACRO 4-4.5:1が発売されました。
価格も手頃なので、購入してみました。

こんな感じでレンズの先端がまるで顕微鏡の様。

freewalker
中一光学freewalkerマクロレンズ

上が従来のレンズ組み合わせで、下がfreewalkerでとったコシブトトンボの1齢ヤゴです。
画質的にはかなり改善されました。使えるレンズですが、手ぶれの影響が出るので撮影時の照明をもう少し明るくする工夫が必要そうです。

コシブトトンボ
olympusレンズで撮影したコシブトトンボ1齢ヤゴ

 

コシブトトンボ
freewalkerレンズで撮影したコシブトトンボ1齢ヤゴ

ヒメトンボの孵化

5月3日に沖縄で採卵した、ヒメトンボが孵化しています。

他のトンボ科の1齢幼虫と較べて、とりたてて目立った特徴はないですねー。

サナエトンボのヤゴは形態差が大きいので、属レベルである程度わかり、ものによっては種レベルで推定できるものもあります。
トンボ科を1齢のヤゴで鑑別するのは、遺伝子レベルでないと不可能です。

ヒメトンボ
ヒメトンボ孵化直前卵

 

ヒメトンボ
ヒメトンボ1齢幼虫

 

ヒメトンボ
ヒメトンボ2齢幼虫

ミルンヤンマ孵化

9月22日のミルンヤンマが孵化しました。

ミルンヤンマ
ミルンヤンマ孵化直前卵

 

ミルンヤンマ
ミルンヤンマ1齢

 

ミルンヤンマヤゴはムカシトンボと同様で、渓流の岩の裏にはりついて見つかることがよくあります。ムカシトンボは、若齢のうちはクリーム色と茶褐色のツートンカラーで、途中から茶褐色~黒色になりますが、ミルンヤンマも同様です。これも収斂(同じような環境にいる別の種が似たような形態をもつ)のひとつなんでしょうね。

ムカシトンボ
ムカシトンボ6齢幼虫

 

卵で年越しする種は、卵内で幼虫の形態がほぼ出来上がってから越冬する種と、越冬してから幼虫の形態が出来る種があります。ミルンヤンマは後者で、下図は1月4日の卵の状態ですが、ようやく眼球らしい組織が出来はじめた所です。

ミルンヤンマ
ミルンヤンマ卵

 

オニヤンマ孵化、ムカシトンボ5齢幼虫探し

7月25日のオニヤンマ卵が9月4日に孵化しました。産卵後41日目です。オニヤンマは孵化までにかなり時間がかかります。

オニヤンマ
オニヤンマ孵化直前卵

 

オニヤンマ
オニヤンマ1齢幼虫

 

秋雨前線の影響で河川は増水気味なので、影響が少ない源流域に行ってきました。
7月26日のムカシトンボのヤゴが結局4齢までしか育たなかったので、ホームページ素材用にフィールドで5齢幼虫を探そうという魂胆です。飼育していたヤゴが7月下旬に4齢になったので、フィールドではそろそろ5齢が見つかるのではないでしょうか?5齢が見つかれば、ムカシトンボのヤゴ記録もコンプリートです。目安としては体長3mm弱くらい。
場所は、産卵がよく見られる4月23日のポイントの100mほど下流。水が流れ落ちるている地点の下、2m×3m程度の範囲内を調べてみました。

ムカシトンボ
ムカシトンボヤゴの場所

 

石をゆっくり動かし、熱帯魚用ネットで流れてくるものをキャッチします。20分ほどで8頭が見つかりました。

ムカシトンボ
ムカシトンボ色々な齢期

 

ムカシトンボはトンボの中で幼虫期間が最も長く、5-6年かかります。そのため同時に色々な齢期のヤゴが見つかります。一番小さいのは目的の約3mmほどのヤゴ(赤丸内)。大きいのはF-2(終齢の2つ手前)です。この場所でムカシトンボは細々と生きのびている印象ですが、簡単にこれくらい見つかるので、まだ当面は大丈夫でしょう。一番小さいの以外はリリースします。

帰って写真をとってみると、残念ながら6齢ヤゴ(推定)でした。上が4齢で、下が本日フィールドで見つけたヤゴ。飼育下で確実な1~4齢ヤゴの頭幅変化から推定していくと、この間にもうひとつ入るはずなのです。う~ん。もう一度探しに行かねば。

ムカシトンボ
ムカシトンボ4齢幼虫

 

ムカシトンボ
ムカシトンボ推定6齢幼虫

コヤマトンボ採卵

予定していたお盆の旅行が急にキャンセルになりました。今年旅行がつぶれるのは、もう2回目です。

という訳で世間様はお盆休みだというのに、本日もヤゴ活動です。場所は、6月28日に転倒して小指を骨折した川です。両手に棒を持って川を歩き、めちゃくちゃ慎重に移動です。

目的は今日もミヤマサナエで、7年前にはヤゴを確認しています。着いてまず目についたのはコシボソヤンマです。川に木が倒れた所があり、最低2♂がしつこく倒木の回りをパトロールしています。

コシボソヤンマ
コシボソヤンマ産卵木

 

途中で休止中の♂。

コシボソヤンマ
コシボソヤンマ♂

 

♀も1回産卵に来ましたがすぐに行ってしまいました。

ターゲットのミヤマサナエがいないか注意をはらいますが、サナエでいるのはコオニヤンマのみです。

6月28日と全く同じポイントにコヤマトンボが産卵に来たのでゲットしました。

コヤマトンボ
コヤマトンボ♀

 

腹端をカップの水につけてみますが、もちろん産卵はしてくれず。持って帰って産卵箱に入れて採卵を試してみようと思いますが、失敗の可能性が高いです。コヤマトンボの採卵は難しいです。そういう訳で、頻繁に産卵があるあたりの砂も持って返って調べてみる事にします。
こちらは1卵だけですが見つかりました。おそらくコヤマトンボの卵だと思います。他に可能性があるのはコオニヤンマ卵くらいですが明らかにそれとは違います。

コヤマトンボ
コヤマトンボ卵?

 

コオニヤンマ
コオニヤンマ卵(本日撮った写真ではありません)

 

同時に砂の中にいた、コヤマトンボ1齢ヤゴ。中腸の卵黄は緑色です。

コヤマトンボ
コヤマトンボ1齢幼虫

 

8月3日のオナガサナエも今日孵化しました。

オナガサナエ
オナガサナエ孵化直前卵

 

オナガサナエ
オナガサナエ1齢幼虫

 

1番の目的のミヤマサナエは今日も見つからず、採卵どころか成虫も1回も見ていません。

オニヤンマ採卵

7月18日と同じ池に同じ目的でまず出かけました。やはりネアカヨシヤンマはいません。これで3年連続目撃なしです。ヤブヤンマも以前は頻繁に産卵があり、昨年も何とか産卵があったのですが、今年はまだ見ていません。
下の写真は、池から流れ出る細い流れで、オニヤンマが最低3頭パトロールで行き来しています。流れのさらに先は草地の湿地になっており、昔はエゾトンボでもいたんじゃないかという雰囲気たっぷりの場所です。木陰に、すでに腹部が赤くなり始めたマユタテアカネの♂がいて、次のシーズンの出番を待っています。

オニヤンマ
オニヤンマがパトロールする細流
オニヤンマ
細流の先の湿地
マユタテアカネ
マユタテアカネ♂

 

オニヤンマの産卵は時間の問題だろうと待っているとやはり来ました。写真の部分にしつこく産卵しています。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵

 

オニヤンマは、縦方向に上下しながら長い産卵管を砂や泥にブスッブスッと突き刺しながら産卵します。

 

採卵は、産卵部を泥や砂ごとすくってきて、卵を見つける方法で行います。すくった泥から9卵採卵出来ました。顕微鏡モードでの撮影が終われば、オニヤンマもホームページ用画像撮影全終了となります。実は、福岡県で記録のあるトンボのうち3-4種類以外は、ほぼヤゴの撮影は済んでいるのですが、画像処理に手こずっており、ヤゴ図鑑がなかなか進みません。まあ、少しずつがんばります。

オニヤンマ
オニヤンマ産卵直後卵

 

次に福岡市近郊の川に、オナガサナエの採卵目的で出かけます。オナガサナエでやっかいなのは、通常夜7時頃にならないと産卵が始まらない事で、少し暗くなるまで川で粘る必要があります。こういう流れの速い部分の岩の上で縄張りをはります。ヤゴも流れの速い岩のそばの砂によくひそんでいます。

オナガサナエ
オナガサナエ環境

 

ここは、たまにミヤマサナエの縄張りもありますが、4頭いた中(小)型サナエはすべてオナガサナエでした。コオニヤンマも1頭いました。

オナガサナエ
オナガサナエ♂縄張り
コオニヤンマ
コオニヤンマ♂縄張り

 

6時頃と7時少し前に、人間の目では全く発見不可能な♀をゲットした♂が、交尾態となって川から上空に飛び去っていきました。7時を過ぎると♂に落ち着きがなくなってきました。頻繁に川面低くをパトロールしたり、少しホバリングして♀の産卵とまぎらわしい行動もします。7時20分頃に交尾態がすぐそばを通過し、♂♀両方キャッチ出来ました。腹端を水につける方法では産卵してくれませんでしたが、水を入れた産卵ボックスに入れておけばきっと産卵してくれるでしょう。持ち帰る事にします。

7月19日のベニトンボが孵化しました。産卵後6日です。孵化には気温が関係してかなり違って来ますが、6日は全種の中でも割と早いほうです。終齢までの成長も含めて、最も早いのはウスバキトンボで3~4日であっという間に孵化します。意外に早かったのはオオヤマトンボで3日で孵化しました(今採卵を試みているのは顕微鏡モード用で、すでに1回採卵は終わっているのです)。

 

ベニトンボ
ベニトンボ孵化直前卵
ベニトンボ
ベニトンボ1齢幼虫