「ベッコウチョウトンボ」カテゴリーアーカイブ

ヤンバルトゲオトンボ、オオメトンボのヤゴ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
アマミサナエトンボ画像を差し替えました。

沖縄滞在2日目です。
まず昨日オオハラビロトンボがいた公園に。このトンボの1日の行動ルーチンは決まっているようで、同じ時間に同じ林道に現れました。今回はすかさず捕獲。
でも採卵はダメそうです。腹部もペチャンコで見るからに未熟です。一応腹端を水の入ったカップにつけてみましたが、もちろん産卵はなし。モデルになってもらい写真撮影後にリリース。♂は1頭も見ていませんし、採卵を狙うならもう少し先の季節でないと駄目そうです。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ未熟♀

 

少し水場を網ですくってみました。リュウキュウベニイトトンボのヤゴは結構いました。他にトンボ系のヤゴが2頭入り、1頭は明らかにベッコウチョウトンボ(亜種のオキナワチョウトンボ)で、お持ち帰りし羽化させてみようと思います。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボの亜終齢ヤゴ

 

問題はもう1頭で、一見コシアキトンボヤゴなのですが何となく全体的に平たく違和感があります。それに沖縄ではコシアキトンボの定着はないと思います(先島諸島ではあり)。

オオメトンボ
オオメトンボと思われるヤゴ

 

きっとオオメトンボのヤゴでしょう。ここの水場は長径7m程の小規模なものですが、隣接部の立ち入り禁止になっている部分にはgoogle earthでみると池があり、そっちの池で繁殖しているのがこっちにやってきて産卵した可能性があります。
ということで、やはりお持ち帰り&羽化させるコースです。

次に向かったのは昨日遅めの時間で何もイベントがなかった渓流。午前で晴れているので、何かしら見つかるはずです。

渓流
渓流

 

いたのはリュウキュウハグロトンボがそこそこ。リュウキュウルリモントンボ♂も離ればなれの場所で縄張りを張るのが数頭ほどいました。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ♂

 

あとアマミサナエ。昨年は見かけたヤツは敏感で、いると気づいた時はすでに逃げられているパターンでしたが、今年のは鈍感な個体なのか写真撮影させてくれました。

アマミサナエ
アマミサナエ♂

 

1回などは足元すぐ近くの石の上に来て、流れの川面をじっとにらみ始めました。

アマミサナエ
渓流をにらむアマミサナエ♂

 

にらみつける場所はこういう感じ。ちなみに奥の方の水面の木の根っこは、リュウキュウハグロトンボ♂3頭もじっと見張っていて、時々そこにパトロール飛行もしています。

アマミサナエ
アマミサナエの縄張り場所

 

トンボの♂の産卵場所を見極める本能はすごいものがあるので、両種の産卵が期待できます。
しかし、1時間ほどは粘ってみましたが空振りでした。もっと時間がないことにはなかなか難しいです。

背後のヤブから水がしたたっているので何気にのぞいてみるとトンボがいます。オキナワトゲオトンボでした。いたのはこの1頭のみ。

オキナワトゲオトンボ
オキナワトゲオトンボ♂

 

さて、三番目に向かったのはヤンバルの林道。この地区は国定公園になっており、特に特別保護区では生き物や植物を下手に扱うと犯罪になるので、事前にネットで調査。行く場所は林道など特別保護区に指定されていますが、今日のポイントは特別保護区外でした。目的はもう一種のトゲオトンボである、ヤンバルトゲオトンボで♂4頭がいました。さっきのオキナワトゲオトンボと違って、翅端の濃色斑がありません。

ヤンバルトゲオトンボ
ヤンバルトゲオトンボ♂

 

それにしてもトゲオトンボは警戒心がなさ過ぎです。すぐそばを歩いても飛び出しませんし、普通のトンボと逆で探す場合はそこらじゅうをガサガサやらないと見つかりません。よっぽど自分たちが見つかりにくい自信があるのでしょうし、じっとしてる方が安全なんでしょうね。写真は両者ともolympus tg-5の顕微鏡モードで寄りまくって撮ったものです。

ヤゴも探してみましたが2頭いました。1頭は体色も白っぽくなっており羽化直前といった感じ。動画も撮ってみましたが残念ながら動きは入っていません。少しチョロチョロッと動いてすぐに止まるのが移動パターンですが、カメラを固定するために不自然な体勢を保たねばならず、動き出すまで自分の姿勢を維持出来ませんでした。

 

最後に向かったのは湿地帯です。目的はトビイロヤンマやアメイロトンボなど夕方薄暗くなってから活動が見られる種。夕方まで時間があるのでまず近くにある滝の場所に。

滝
湿地そばの滝の場所

 

ここにもトゲトトンボ♂が1頭いました。翅の先端が黒くないのでヤンバルトゲオトンボでいいと思います。薄暗くて撮影に手間取っている間に植生の上の方に飛んでいって見失ってしまい、証拠写真は撮れませんでした。

ヤゴがいそうなのは滝の脇のこういう部分と思われますが、大雨の時はヤゴが流されてしまうリスクが高過ぎでは?

ヤンバルトゲオトンボ
ヤンバルトゲオトンボヤゴの生息場所?

 

肝心の湿地部はかなり薄暗くなるまで待ちましたが何もありませんでした。

湿地
湿地

 

黄昏飛翔もなし、暗くなって現れるトンボの影もなし。う~ん、時期が悪いのか、場所が悪いのか?

ということで、2日目の沖縄も、”もっと情報と時間が欲しいですっ!”で終わりとなりました。