「ベッコウチョウトンボ」カテゴリーアーカイブ

ベッコウチョウトンボ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ベッコウチョウトンボを追加しました。

ベッコウチョウトンボは、本土のチョウトンボと体型自体は同じですが、それよりやや大型のトンボです。ただし、翅は橙黄色と濃褐色のまだら模様で、それがひらひらと陽光の中できらめき、ずっとハデないでたちです。本土から訪れてベッコウチョウトンボを見ると、南国に来たな~、と思わずバケーション気分になってしまいます。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ♂

ヤゴもチョウトンボとそっくりで細部を観察しないことには区別がつきませんが、ベッコウチョウトンボが生息する奄美諸島以南にはチョウトンボはいないので、分布域は重なりません。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ終齢ヤゴ

沖縄産ヤゴその後

7月6日~10日に採卵した沖縄産ヤゴは順調に脱皮を繰り返しています。
アオビタイトンボ、アカナガイトトンボ、オオハラビロトンボ、ヒメハネビロトンボ、ベッコウチョウトンボは既に終齢。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ終齢
アカナガイトトンボ
アカナガイトトンボ終齢
オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ終齢
ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ終齢
ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ終齢

リュウキュウカトリヤンマは亜終齢。

リュウキュウカトリヤンマ
リュウキュウカトリヤンマ亜終齢

ウミアカトンボとオオキイロトンボは、おそらくF-2(終齢から2つ手前)まで進んでいます。

ウミアカトンボ
ウミアカトンボF-2
オオキイロトンボ
オオキイロトンボF-2

沖縄産ヤゴの脱皮

沖縄産のヤゴが順調に脱皮を重ねています。

アオビタイトンボが、7月11日に孵化し現在6齢で体長約4.3mm。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ6齢ヤゴ

チビサナエは、7月22日(産卵後15日)に孵化し現在2齢で体長約1mm。

チビサナエ
チビサナエ2齢ヤゴ

リュウキュウハグロトンボは、7月23日(産卵後16日)孵化で現在3齢で体長約2.3mm。

リュウキュウハグロトンボ
リュウキュウハグロトンボ3齢ヤゴ

リュウキュウルリモントンボが、7月25日(産卵後16日)孵化で現在4齢で体長約2.4mm。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ4齢ヤゴ

リュウキュウカトリヤンマが、7月27日(産卵後20日)孵化で現在4齢で体長約6.5mm。

リュウキュウカトリヤンマ
リュウキュウカトリヤンマ4齢ヤゴ

ウミアカトンボは現在4齢で、体長約2.1mm。

ウミアカトンボ
ウミアカトンボ4齢ヤゴ

オオキイロトンボは現在5齢で、体長約3.6mm。オオキイロトンボは終齢になると複眼が後側方に突き出しますが少しその片鱗が出てきました。

オオキイロトンボ
オオキイロトンボ5齢ヤゴ

オオハラビロトンボは現在6齢で、体長約4mm。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ6齢ヤゴ

カラスヤンマは現在2齢で、体長約1.4mm。

カラスヤンマ
カラスヤンマ2齢ヤゴ

ヒメハネビロトンボは現在7齢で、体長約5.2mm。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ7齢ヤゴ

ベッコウチョウトンボは現在5齢で、体長約2.8mm。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ5齢ヤゴ

沖縄採卵ヤゴ

沖縄で採集したトンボ卵が、次々に孵化しています。

まず、7月 15日にヒメハネビロトンボ。産卵後7日で孵化。
他のトンボ科と比べて頭部が5角形ベース状で特徴があり、サイズも今回の他のトンボ1齢と比べて大きめです(以下画像の縮尺は同じにしてあります)。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ1齢ヤゴ

7月19日には早くも2齢に脱皮。

ヒメハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ2齢ヤゴ

次にオオハラビロトンボで7月17日孵化で産卵後9日。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ1齢ヤゴ

7月18日には、オオキイロトンボ(産卵後9日)、ベッコウチョウトンボ(産卵後9日)。
オオキイロトンボヤゴは、終齢になるとハネビロトンボヤゴに似てますし、成虫もハデな色彩で似かよってますが、1齢の時点ではトンボ科ヤゴとしてありがちな割と平凡なヤゴでした。

オオキイロトンボ
オオキイロトンボ1齢ヤゴ
ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ1齢ヤゴ

カラスヤンマも7月18日に孵化し採卵後12日ですが、砂礫から採卵した時にすでに卵が褐色で先行産卵されてたと思われる分が混ざっていたので、そっちが先に孵化したと思われます。カラスヤンマは成虫になると大型のトンボになりますが、1齢の時点では今回のヤゴの中で最も小型な方でした。

カラスヤンマ
カラスヤンマ1齢ヤゴ

さらに、7月19日にはウミアカトンボ(産卵後9日)、アカナガイトトンボ(産卵後13日)も孵化しました。

ウミアカトンボ
ウミアカトンボ1齢ヤゴ
アカナガイトトンボ
アカナガイトトンボ1齢ヤゴ

ベッコウチョウトンボなどの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
リュウキュウハグロトンボの産卵動画を追加しました。

沖縄2日目です。
午前中は昨日と別の渓流へ。

チビサナエ
2日目に行った渓流

こちらでもカラスヤンマのヤゴ自体は見つかるのですが、渓流にいた時間内はカラスヤンマは出てきませんでした。
リュウキュウハグロトンボがいますが数は少なめ。産卵♀は見つかったので動画を撮りHPにアップロードしました。動画の後半は潜水産卵です。

リュウキュウハグロトンボ
リュウキュウハグロトンボの産卵

産卵した葉も持ち帰って採卵しました。

リュウキュウハグロトンボ
リュウキュウハグロトンボ卵

他には、チビサナエの♂が渓流にちらほら。10:30頃になり交尾した♂♀が頭の高さくらいの葉上に乗っかりました。

チビサナエ
チビサナエの交尾態

捕獲し♀の尾端をカップにつけたら簡単に産卵してくれました。

チビサナエ
チビサナエ卵

リュウキュウルリモントンボもいることにはいますが♂2のみ。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ♂

この場所を去る時に少し開けた場所の森を見上げると、オオキイロトンボ8頭が葉上をフワフワ、グルグルと飛んでいました。

2番目の場所は、ダム湖に隣接している植生の豊かな池で昼過ぎに到着しました。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボがいる池

まず目に飛び込んできたのがベッコウチョウトンボ。
先ほどのオオキイロトンボもそうですが、亜熱帯の日差しが似合う色彩のトンボです。
これがヒラヒラ飛んでいるのを見ていると、沖縄だな~と。
本土のチョウトンボより少し大型。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ♂

産卵もあったので動画にしました。

もちろん採卵も。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボ卵

他には、ベニトンボ、アオビタイトンボが多かったのですが、産卵は行った時間帯には見られませんでした。アオビタイトンボは、水面上の葉に産卵して卵を貼り付けるのですがいくつか見つかったので採卵してきました。もう、かなり発生が進んでいて今にも孵化が始まりそうです。

アオビタイトンボ
アオビタイトンボ♂
アオビタイトンボ
葉上のアオビタイトンボ卵集合
アオビタイトンボ
アオビタイトンボ卵、孵化直前

オオキイロトンボもここにいるはずなのですが見当たらずで、また午前中に再訪する予定です。

最後の場所は、昨日の3番目の場所と同じ。
オオハラビロトンボの採卵が出来なかったので何とかしようと再訪しました。産卵は現れませんでしたが、池の周りをグルッとしてみると奥の方に♂といっしょに枝先に止まっている♀を発見。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ♀(背後にいるのは♂)

♂はこの♀に軽くちょっかいを出すものの、すぐに2頭とも同じ枝先に戻ってしまいます。♀をキャッチして採卵。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ卵

これで沖縄2日目は終わりです。沖縄は天気がいいのですが、九州は相変わらず大雨のようです。

ヤンバルトゲオトンボ、オオメトンボのヤゴ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
アマミサナエトンボ画像を差し替えました。

沖縄滞在2日目です。
まず昨日オオハラビロトンボがいた公園に。このトンボの1日の行動ルーチンは決まっているようで、同じ時間に同じ林道に現れました。今回はすかさず捕獲。
でも採卵はダメそうです。腹部もペチャンコで見るからに未熟です。一応腹端を水の入ったカップにつけてみましたが、もちろん産卵はなし。モデルになってもらい写真撮影後にリリース。♂は1頭も見ていませんし、採卵を狙うならもう少し先の季節でないと駄目そうです。

オオハラビロトンボ
オオハラビロトンボ未熟♀

 

少し水場を網ですくってみました。リュウキュウベニイトトンボのヤゴは結構いました。他にトンボ系のヤゴが2頭入り、1頭は明らかにベッコウチョウトンボ(亜種のオキナワチョウトンボ)で、お持ち帰りし羽化させてみようと思います。

ベッコウチョウトンボ
ベッコウチョウトンボの亜終齢ヤゴ

 

問題はもう1頭で、一見コシアキトンボヤゴなのですが何となく全体的に平たく違和感があります。それに沖縄ではコシアキトンボの定着はないと思います(先島諸島ではあり)。

オオメトンボ
オオメトンボと思われるヤゴ

 

きっとオオメトンボのヤゴでしょう。ここの水場は長径7m程の小規模なものですが、隣接部の立ち入り禁止になっている部分にはgoogle earthでみると池があり、そっちの池で繁殖しているのがこっちにやってきて産卵した可能性があります。
ということで、やはりお持ち帰り&羽化させるコースです。

次に向かったのは昨日遅めの時間で何もイベントがなかった渓流。午前で晴れているので、何かしら見つかるはずです。

渓流
渓流

 

いたのはリュウキュウハグロトンボがそこそこ。リュウキュウルリモントンボ♂も離ればなれの場所で縄張りを張るのが数頭ほどいました。

リュウキュウルリモントンボ
リュウキュウルリモントンボ♂

 

あとアマミサナエ。昨年は見かけたヤツは敏感で、いると気づいた時はすでに逃げられているパターンでしたが、今年のは鈍感な個体なのか写真撮影させてくれました。

アマミサナエ
アマミサナエ♂

 

1回などは足元すぐ近くの石の上に来て、流れの川面をじっとにらみ始めました。

アマミサナエ
渓流をにらむアマミサナエ♂

 

にらみつける場所はこういう感じ。ちなみに奥の方の水面の木の根っこは、リュウキュウハグロトンボ♂3頭もじっと見張っていて、時々そこにパトロール飛行もしています。

アマミサナエ
アマミサナエの縄張り場所

 

トンボの♂の産卵場所を見極める本能はすごいものがあるので、両種の産卵が期待できます。
しかし、1時間ほどは粘ってみましたが空振りでした。もっと時間がないことにはなかなか難しいです。

背後のヤブから水がしたたっているので何気にのぞいてみるとトンボがいます。オキナワトゲオトンボでした。いたのはこの1頭のみ。

オキナワトゲオトンボ
オキナワトゲオトンボ♂

 

さて、三番目に向かったのはヤンバルの林道。この地区は国定公園になっており、特に特別保護区では生き物や植物を下手に扱うと犯罪になるので、事前にネットで調査。行く場所は林道など特別保護区に指定されていますが、今日のポイントは特別保護区外でした。目的はもう一種のトゲオトンボである、ヤンバルトゲオトンボで♂4頭がいました。さっきのオキナワトゲオトンボと違って、翅端の濃色斑がありません。

ヤンバルトゲオトンボ
ヤンバルトゲオトンボ♂

 

それにしてもトゲオトンボは警戒心がなさ過ぎです。すぐそばを歩いても飛び出しませんし、普通のトンボと逆で探す場合はそこらじゅうをガサガサやらないと見つかりません。よっぽど自分たちが見つかりにくい自信があるのでしょうし、じっとしてる方が安全なんでしょうね。写真は両者ともolympus tg-5の顕微鏡モードで寄りまくって撮ったものです。

ヤゴも探してみましたが2頭いました。1頭は体色も白っぽくなっており羽化直前といった感じ。動画も撮ってみましたが残念ながら動きは入っていません。少しチョロチョロッと動いてすぐに止まるのが移動パターンですが、カメラを固定するために不自然な体勢を保たねばならず、動き出すまで自分の姿勢を維持出来ませんでした。

 

最後に向かったのは湿地帯です。目的はトビイロヤンマやアメイロトンボなど夕方薄暗くなってから活動が見られる種。夕方まで時間があるのでまず近くにある滝の場所に。

滝
湿地そばの滝の場所

 

ここにもトゲトトンボ♂が1頭いました。翅の先端が黒くないのでヤンバルトゲオトンボでいいと思います。薄暗くて撮影に手間取っている間に植生の上の方に飛んでいって見失ってしまい、証拠写真は撮れませんでした。

ヤゴがいそうなのは滝の脇のこういう部分と思われますが、大雨の時はヤゴが流されてしまうリスクが高過ぎでは?

ヤンバルトゲオトンボ
ヤンバルトゲオトンボヤゴの生息場所?

 

肝心の湿地部はかなり薄暗くなるまで待ちましたが何もありませんでした。

湿地
湿地

 

黄昏飛翔もなし、暗くなって現れるトンボの影もなし。う~ん、時期が悪いのか、場所が悪いのか?

ということで、2日目の沖縄も、”もっと情報と時間が欲しいですっ!”で終わりとなりました。