YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オオハラビロトンボを追加しました。
オオハラビロトンボは南西諸島に分布するトンボですが、鹿児島県、宮崎県にも生息します。ハラビロトンボヤゴとオオハラビロトンボヤゴは非常に似ており、南西諸島では分布は重なりませんが、鹿児島県、宮崎県では両種の分布が重なります。
背棘の形はやや異なるようです。
ハラビロトンボの背棘の方が尖り方が目立ち、腹部第4節でも長く尖っています。
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オオハラビロトンボを追加しました。
オオハラビロトンボは南西諸島に分布するトンボですが、鹿児島県、宮崎県にも生息します。ハラビロトンボヤゴとオオハラビロトンボヤゴは非常に似ており、南西諸島では分布は重なりませんが、鹿児島県、宮崎県では両種の分布が重なります。
背棘の形はやや異なるようです。
ハラビロトンボの背棘の方が尖り方が目立ち、腹部第4節でも長く尖っています。
沖縄産のヤゴが順調に脱皮を重ねています。
アオビタイトンボが、7月11日に孵化し現在6齢で体長約4.3mm。
チビサナエは、7月22日(産卵後15日)に孵化し現在2齢で体長約1mm。
リュウキュウハグロトンボは、7月23日(産卵後16日)孵化で現在3齢で体長約2.3mm。
リュウキュウルリモントンボが、7月25日(産卵後16日)孵化で現在4齢で体長約2.4mm。
リュウキュウカトリヤンマが、7月27日(産卵後20日)孵化で現在4齢で体長約6.5mm。
ウミアカトンボは現在4齢で、体長約2.1mm。
オオキイロトンボは現在5齢で、体長約3.6mm。オオキイロトンボは終齢になると複眼が後側方に突き出しますが少しその片鱗が出てきました。
オオハラビロトンボは現在6齢で、体長約4mm。
カラスヤンマは現在2齢で、体長約1.4mm。
ヒメハネビロトンボは現在7齢で、体長約5.2mm。
ベッコウチョウトンボは現在5齢で、体長約2.8mm。
沖縄で採集したトンボ卵が、次々に孵化しています。
まず、7月 15日にヒメハネビロトンボ。産卵後7日で孵化。
他のトンボ科と比べて頭部が5角形ベース状で特徴があり、サイズも今回の他のトンボ1齢と比べて大きめです(以下画像の縮尺は同じにしてあります)。
7月19日には早くも2齢に脱皮。
次にオオハラビロトンボで7月17日孵化で産卵後9日。
7月18日には、オオキイロトンボ(産卵後9日)、ベッコウチョウトンボ(産卵後9日)。
オオキイロトンボヤゴは、終齢になるとハネビロトンボヤゴに似てますし、成虫もハデな色彩で似かよってますが、1齢の時点ではトンボ科ヤゴとしてありがちな割と平凡なヤゴでした。
カラスヤンマも7月18日に孵化し採卵後12日ですが、砂礫から採卵した時にすでに卵が褐色で先行産卵されてたと思われる分が混ざっていたので、そっちが先に孵化したと思われます。カラスヤンマは成虫になると大型のトンボになりますが、1齢の時点では今回のヤゴの中で最も小型な方でした。
さらに、7月19日にはウミアカトンボ(産卵後9日)、アカナガイトトンボ(産卵後13日)も孵化しました。
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リュウキュウハグロトンボの産卵動画を追加しました。
沖縄2日目です。
午前中は昨日と別の渓流へ。
こちらでもカラスヤンマのヤゴ自体は見つかるのですが、渓流にいた時間内はカラスヤンマは出てきませんでした。
リュウキュウハグロトンボがいますが数は少なめ。産卵♀は見つかったので動画を撮りHPにアップロードしました。動画の後半は潜水産卵です。
産卵した葉も持ち帰って採卵しました。
他には、チビサナエの♂が渓流にちらほら。10:30頃になり交尾した♂♀が頭の高さくらいの葉上に乗っかりました。
捕獲し♀の尾端をカップにつけたら簡単に産卵してくれました。
リュウキュウルリモントンボもいることにはいますが♂2のみ。
この場所を去る時に少し開けた場所の森を見上げると、オオキイロトンボ8頭が葉上をフワフワ、グルグルと飛んでいました。
2番目の場所は、ダム湖に隣接している植生の豊かな池で昼過ぎに到着しました。
まず目に飛び込んできたのがベッコウチョウトンボ。
先ほどのオオキイロトンボもそうですが、亜熱帯の日差しが似合う色彩のトンボです。
これがヒラヒラ飛んでいるのを見ていると、沖縄だな~と。
本土のチョウトンボより少し大型。
産卵もあったので動画にしました。
もちろん採卵も。
他には、ベニトンボ、アオビタイトンボが多かったのですが、産卵は行った時間帯には見られませんでした。アオビタイトンボは、水面上の葉に産卵して卵を貼り付けるのですがいくつか見つかったので採卵してきました。もう、かなり発生が進んでいて今にも孵化が始まりそうです。
オオキイロトンボもここにいるはずなのですが見当たらずで、また午前中に再訪する予定です。
最後の場所は、昨日の3番目の場所と同じ。
オオハラビロトンボの採卵が出来なかったので何とかしようと再訪しました。産卵は現れませんでしたが、池の周りをグルッとしてみると奥の方に♂といっしょに枝先に止まっている♀を発見。
♂はこの♀に軽くちょっかいを出すものの、すぐに2頭とも同じ枝先に戻ってしまいます。♀をキャッチして採卵。
これで沖縄2日目は終わりです。沖縄は天気がいいのですが、九州は相変わらず大雨のようです。
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カラスヤンマ♂のパトロール飛翔と♀の産卵動画を追加しました。
沖縄も遂に梅雨が開けただろう(沖縄は今年、記録的に早く梅雨明け宣言がありましたが外れたみたいです・・・)ということで、今日から家族を残し単独で沖縄入り。
ところが、地元福岡は記録的豪雨になってしまいました。幸い我が家には問題ないみたいですが、最近の梅雨にはシトシト降る季節という印象は全くなくなってしまいました。
さて、時間的余裕はたいしてないので南にも北にも移動しやすい中央部の名護市に宿泊し、知ってるところを回り出来れば採卵もしようという日程です。
朝1番はダム湖の直下でこんな所。
ベニトンボがうじゃうじゃいます。朝8:00頃に着きましたが、その後交尾・産卵も頻繁にあります。ベニトンボは温暖化に伴い北上中のトンボですが、繁殖力が強いみたいで九州北部でもいる場所では多産してます。
あとはアカナガイトトンボ。こちらは目についた範囲で♂が10頭程度、♀が数頭。こちらは採卵もしました。
オオキイロオンボの交尾態も何度か横切り、1回は産卵もしたのですが警戒心が強く近寄らせてくれませんでした。
2番目の場所は山の頂上付近の渓流。
カラスヤンマ♂のパトロール飛翔がすぐに見つかりました。オニヤンマとは異なり2~3mの狭い範囲を行ったり来たりせわしなくパトロールしています。動画にしてHPにアップロードしました。
14:00頃になり♀の産卵が現れこちらも動画に。産卵は流れのほとんどない湿った砂礫上に尾端を垂直に打ち付ける方法で行ってました(HP動画の最後の方にその様子が映ってます)。
尾端を打ち付けたあたりの砂礫を採集し卵もゲット。大型のトンボですが卵はあまり大きくありませんでした。なお卵は全て4.5倍で撮影してますので、他の卵と大きさを比較できます。
他には、チビサナエが♂3♀1いて1回は交尾もありましたが産卵は見られませんでした。
3番目の場所は公園内の小さな池。
目につくのはオオハラビロトンボで♂5頭がバトルしながら縄張ってます。
16:00頃に♀が1回産卵に来て、迫り来る♂たちをかわしながら何回か打水産卵して去っていきました。
あと、この池はリュウキュウギンヤンマの産卵場所でもあるようで、♂が近くを頻繁に横切ります。飛翔写真を撮る時間的余裕はないので、捕まえてモデルになってもらいました。沖縄滞在中のトンボ写真はキャッチ写真が増えると思います。
通常のギンヤンマよりかなり大きめのヤンマです。♂で全長83~99mm(日本のトンボより引用)。
17:00頃になり大型の黒い影が池面を横切りました。2018年にこの池でオオメトンボのヤゴを採集してたのですが、オオメトンボにしては大きすぎる気がします。まもなく、正体が分かりました。
池の奥の部分は水がほとんどなく湿った地面になっており、その部分でリュウキュウカトリヤンマ♀3頭が産卵を始めました。
通常のカトリヤンマに比べかなり褐色味が強く、暗い場所でみると黒っぽいトンボに見えます。
産卵を動画にしてみました。
産卵用の容器を持ち合わせていなかったので、1頭はキャッチして持ち帰ったところ、翌日キッチンペーパーに産卵してくれました。
1日を目一杯使って沖縄のフィールドを駆け巡り、これでようやく初日終了です。
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リュウキュウベニイトトンボとハネビロトンボの産卵動画を追加しました。
3年連続で今年もGWは沖縄です。
今年は、家族を伴わない単独行動ですし、だいぶ沖縄の勝手もわかってきたので成果が期待されます。
まずオオハラビロトンボがいる公園。ごく小規模な水場があります。
朝着いてすぐに林道で摂食している♀2頭を発見。
楽勝かなと思いましたが以後は見つけられず、どうも♀2-3頭しかいないようです。途中で水場に1回飛んできましたが、産卵はせずにすぐに高い梢に止まり消えてしまいました。目的の採卵は達成出来ず。
明日もう1回来てみよう。
水場にはリュウキュウベニイトトンボが数頭いて産卵もしていました。
♂の移精(交尾の前に腹端にある性器から腹部の副性器に精子を移動させる)行動が撮れました。
ホームページには産卵動画もアップしました。
他にはリュウキュウギンヤンマ♂と思われる2頭が、公園広場の上空を飛んで摂食活動をしていたり、タイリクショウジョウトンボとベニトンボ♀が少しいました。
次に行ったのはリュウキュウギンヤンマの産卵が期待出来る池。
いたのはベニトンボ多数、タイリクショウジョウトンボ10頭程度、ヒメトンボ♂7-8頭で、リュウキュウギンヤンマは♂1頭が上空で摂食飛翔していたのみでした。リュウキュウギンヤンマの採卵も達成出来ず。
ハネビロトンボも2-3頭いて産卵が1回ありました。産卵様式は独特で、♂は連結飛翔の途中で♀をドロップ、♀が打水産卵すると同時に再キャッチ。連結したまま移動してドロップ&キャッチを繰り返すという形です。うまく動画が撮れたのでホームページにアップしました。タイムラプス編集して1/5倍速にしています。トンボの♂は腹端の付属器で、♀の頭部ないし前胸部をつかみますが、こうしてスロー動画にしてみると一瞬でつかむ凄技が見られました。
その後は大きめのビオトープ池や渓流部などに移動しましたが、午後の遅めの時間になったこともありとりたてて収穫はありませんでした。おまけに最後にアカナガイトトンボ狙いで向かった場所は崖崩れで車両侵入禁止になっていました。
沖縄の地理には慣れてきましたが、色々なトンボの色々な形態を1日でゲット出来るほど甘くはないですね~。もっともっと沖縄での活動時間とトンボ情報が欲しい。