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キイロヤマトンボの採卵

いまだに採卵が成功しないトンボが2種います。キイロヤマトンボとミヤマサナエ。
ということで、キイロヤマトンボにちょうどいい季節になったので、昨年久しぶりに成虫を見た場所に出動。仕事後の15:30くらいに現場に着きました。
早速パトロールする♂を発見。

キイロヤマトンボ
パトロールするキイロヤマトンボ♂

その後いたりいなくなったりでしたが、16:30頃になると3-4頭の♂が常時いるようになってきました。
17:00過ぎになり産卵♀が出現。撮影と採卵を兼ねて捕獲しました。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボ♀

2015年8月14日のコヤマトンボの記事にもありますが、やはり採卵は困難で産卵する気配は全くありません。こうなると産卵場所付近の砂を採取して地道に卵をさがすしかありません。産卵で♀がポチャっとやった付近の砂を適当に持ってかえりました。

採取した砂の量が少なく、かつ、卵が砂に付着する性質をもってなければ卵の発見はわりと簡単なのですが、キイロヤマトンボの間欠打水産卵ではこの辺だろうくらいの見当しかつかず砂の量も多くなってしまいます。
そこから0.5mm前後の卵を探すのは気が遠くなるような作業です。そこで、トンボ博物学ー行動と生態の多様性 by フィリップ S. コーベットに書いてある孵化直後のヤゴを探すやり方を試すことにしました。糖を溶かした高濃度の水に採取した砂をいれて、ヤゴをプカプカ浮かそうという方法。
で、家に帰ってまず実験、実験。手元にあるモノサシトンボの卵を使ってみました。1%程度の糖液から段々濃くしていくと5%くらいから少し卵が浮いてきました。そして15%くらいになると常時浮いてくるように。下はちょっと分かりにくいですが、縦に浮いているモノサシトンボ卵。

卵
高濃度糖液に浮くモノサシトンボ卵

結局、採取してきた砂からキイロヤマトンボ卵は見つけられませんでしたが、極小のユスリカ類の幼虫は浮いてきて簡単に見つかりました。うまくいきそうな感じです。
今シーズンは空梅雨気味で、もうしばらくは川で産卵に出会えるチャンスがありそうです。再チャレンジしてみよう

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
コバネアオイトトンボ卵~3齢、ホソミイトトンボ卵~3齢、ヨツボシトンボ卵~2齢を高倍率撮影画像で差し替えました。

左が従来掲載分で、右が今回の差し替え分です。

コバネアオイトトンボ
コバネアオイトトンボ1齢
ホソミイトトンボ
ホソミイトトンボ1齢
ヨツボシトンボ
ヨツボシトンボ1齢ヤゴ

メガネサナエヤゴ

2017年9月24日に採卵したメガメサナエがようやく終齢になりました。

メガネサナエ
メガネサナエの終齢ヤゴ

泳ぎ続けるヤゴですが、いったん泥に接地すると一瞬で潜り込んでしまい姿を消してしまいます。という訳で撮影は色々と大変です。

泳ぎ続けるメガネサナエ終齢ヤゴ

撮影には冷却が一番効果的で、氷で冷やした水に入れると一時的に動きがにぶくなるので、その隙にすかさず撮影するといった感じです。

ムカシヤンマ

やっとフィールド活動を開始出来たと思ったら、今度は3回目の痛風発作を発症してしまいました。今回が最悪の発作で、さすがに尿酸下降薬を開始しなきゃーと決心。
さて、禁酒&野菜生活でしばらくおとなしくしてましたが、ようやく痛みがひいてきました。ということで、さっそくフィールド活動を再開。

とくにあてもなく、市街地から車で20分ほどの近場にあるムカシトンボの渓流に行ってきました。渓流入り口のアパートなどが立ち並ぶ場所になにやら大型のトンボが。よくよく見るとムカシヤンマ♂でした。
ここで見るのは始めてですが、山裾なのでどこかに幼虫がいる水がしたたる斜面があるのかもしれません。
場所が場所だけに縄張りではなく、お休みと摂食中の個体。
警戒心がうすい個体でいつも通り寄りまくり撮影し深度合成してみました。ご覧のようにほぼ町中といってもいい場所です。
福岡は市街地からの近場といっても、なかなかあなどれないですね。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ♂

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
アオイトトンボ卵~3齢、キトンボ卵~5齢、マユタテアカネ卵~5齢ヤゴを高倍率撮影画像で差し替えました 。

アオイトトンボ
アオイトトンボ1齢ヤゴ

左が従来掲載分で、右が差し替え画像です。

キトンボ
キトンボ1齢ヤゴ
マユタテアカネ
マユタテアカネ1齢ヤゴ

広島遠征 コサナエ

2~3月は手間のかかる案件にかかりっきり、4月になるとすぐに白内障手術、その後仕事用に開発したプログラムを自力で”令和”に対応させる作業と色々大変で・・・。全て終わって、ようやく暇になりました。

さてGWの連休ということで、ヒロシマサナエを探しに広島まで。
現地に近づくにつれどんどん高度があがっていきスキー場も現れます。うーん嫌な予感、寒すぎてまだ発生してないかも。
前夜は近くの無料のキャンプ場に宿泊。いずれバイクで出かけてソロキャンプもしたいので、今回は軽量のキャンプ用具を揃えてその予行演習も兼ねてます。中央下の炭火台なんて横幅わずか20cmで全てがチマチマとしたキャンプですが、それはそれで楽しいもの。

ソロキャンプ
ソロキャンプの道具

翌日は朝から快晴で、向かったのはこういう所。

コサナエ
コサナエのいる湿原の池

一見何の変哲もない池のように見えますが、周りには湿地がありチョロチョロとした細流がたくさん流れ込むすばらしい環境でした。
ヒロシマサナエは見つけられませんでしたが、発生しているトンボは何とかいました。下は羽化したばかりのコサナエ♀で、福岡にはいないトンボです。

コサナエ
羽化直後のコサナエ♀

他にいたのは、ホソミオツネントンボとやはり羽化したばかりのヨツボシトンボくらいでした。

長居していても何も起こりそうにないので、午後は山口に移動して海浜公園に。
種の保存法により保護されている、ベッコウトンボ。

ベッコウトンボ
ベッコウトンボ♂

下のような広い芦原に少し空が開けた場所が必要と環境の選択性が狭いため、全国でも何カ所にしか生息していない激減したトンボです。

ベッコウトンボ
ベッコウトンボの生息環境

午後遅い時間だったため、縄張りしている♂が十頭程度と♀が少しいた程度で、産卵などの活動は特に見られませんでした。
他には羽の模様が少し似ているヨツボシトンボが少し。

ヨツボシトンボ
ヨツボシトンボ♂

水路をパトロールしているトラフトンボ♂が1頭。

トラフトンボ
トラフトンボ♂

ムスジイトトンボはたくさんいました。

ムスジイトトンボ
ムスジイトトンボ♀

オツネントンボもいるようなのですが、見つけることは出来ませんでした。
ということで大遠征の割には収穫の少ない1日でした。

アオイトトンボ、アオハダトンボ、オオイトトンボ、キトンボヤゴの生態動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
アオイトトンボアオハダトンボオオイトトンボキトンボヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

アオイトトンボ
アオイトトンボヤゴの生態
アオハダトンボ
アオハダトンボヤゴの生態

アオハダトンボとハグロトンボヤゴはそっくりですが、唯一♀の終齢ヤゴは区別がつきます。アオハダトンボヤゴ♀は、偽縁紋部の気管が下図のように屈曲しています。

アオハダトンボ
アオハダトンボヤゴ♀の偽縁紋部
オオイトトンボ
オオイトトンボヤゴの生態
キトンボ
キトンボヤゴの生態