ミヤマサナエ♂縄張り

キイロヤマトンボの採卵を目指し、6月10日と同じ場所へ。
♂の短いパトロールは2回ありましたが、産卵は現れず今日も撃沈しました。明日から1週間は梅雨空なので今年も採卵はギブアップになりそうです。

成果としてはミヤマサナエの♂縄張りが見られたこと。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ♂の縄張り

今まで中々見つけられなかったのは、探す時期が悪いのもあったようです。7月中旬頃に高山の山頂で見かけるので7月下旬から川での探索をスタートしてましたが、この川で探す場合は6月下旬からがいいようです。

あと、お猿さんが現れました。最低3頭。

お猿さん
お猿さん

昔、東京の端っこの方に住んでた時にタヌキは見てましたが、さすがにお猿さんはいなかったな~

ヒメギンヤンマ

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、ヒメギンヤンマを追加しました。

現在、日本のトンボ分類の基準となっているフィールドガイド「日本のトンボ」には203種のトンボが記録されています。
その中には海外からの飛来種も含まれており、中には1例のみの記録もあります。ヒメギンヤンマも散発的に見つかっている稀な飛来種で、1996年以降の記録は10例以下でしたが、昨年の晩秋に富山、静岡、屋久島などで採集・報告されました。

特に埼玉在住のK氏は、これまで1例のみの記録だったヒメギンヤンマ♀を静岡で採集され、採卵にも成功しました。
この卵に関して、「日本のトンボ」の共著者でもある研究者二橋亮氏から、飼育リスク分散のため私の方でも孵化、ヤゴの飼育をしないかとのお誘いをいただきました。もちろん二つ返事でOKしました。
私が卵をいただいたのは、2019年11月16日で137卵、うち7卵は無発生と思われました。最初の孵化が11月19日。
個体差はあると思いますが、卵、1齢ヤゴともギンヤンマよりやや小さめでした。左がヒメギンヤンマで、右がギンヤンマになります。

ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマとギンヤンマの卵比較
ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマとギンヤンマの1齢ヤゴ比較

以後、脱皮を重ね12月23日に最初の個体が終齢(個体により差がありますが、このヤゴは11齢相当でした)になりました。
他のヤゴも亜終齢、終齢までは比較的順調に育ったのですが、冬期飼育の難しさかそこで次々に死んでしまい、最終的に羽化成功♀3,羽化不全♀1・♂2という結果でした。
終齢ヤゴもギンヤンマより小型でした。左がヒメギンヤンマで、右がギンヤンマになります。

ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマとギンヤンマの終齢ヤゴ比較

下は羽化したヒメギンヤンマ♀で、エサなしでも10日程度、その後もしばらく生き続け飢餓に対して強いようです。

ヒメギンヤンマ
ヒメギンヤンマ♀

最後になりますが、当ブログへの掲載を許可していただいたK氏、飼育の機会を与えていただいた二橋氏に深謝いたします

ミヤマサナエの産卵動画と採卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
ミヤマサナエの産卵動画を追加しました。

何度も言ってるような気もしますが、何が何でも採卵する当ブログで未採卵の種が二つあります。
ひとつがキイロヤマトンボで、もうひとつがミヤマサナエ。
キイロヤマトンボは産卵に出会うチャンスが少なかったのと、採卵が難しい種であるのが原因でしたが、採卵方法は見いだしたのであと一息になってきました。
ミヤマサナエは単純にトンボ自体を中々見つけられないのが理由でした。
しかし、先日川で出会ったトンボ愛好家の方から、あるポイントで昨年ミヤマサナエの産卵を観察し、しかもそこではキイロヤマトンボもパトロールするとの情報を得ました。
ということで今日は両方の採卵を狙って、このポイントへ。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエがいた場所

10時頃に着いたのですが、到着するなりいきなり岸から葉上に舞い上がるトンボが。さらに遠くに飛んでいってしまって見失ないましたが、一瞬見えた尾端黄斑と体型とサイズ感から、ほぼミヤマサナエ♀で間違いないでしょう。こんなに簡単に会えるとは思っていなかったので、心の中で一言。”マジすか?”。
少し離れた場所で待っていると、水際に再度現れました。まず、写真を撮ろうと接近したところ、岸辺でポシャッと打水産卵していずこへか。ちょっと落胆したものの、また産卵に来るだろうということで、その後は待ち体勢に。しばらく待ちましたが、今度は11:20に出現。採卵を優先してまず捕獲し、無事採卵も成功しました。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエ卵

午後に、同じ場所に来た時に産卵動画も撮れたのでホームページにアップロードしました。最後の方のアップ画面では、ミヤマサナエが尾端に卵塊を作っているのが確認できます。

ミヤマサナエ
ミヤマサナエの産卵

ミヤマサナエに関して有益な情報を教えていただいたU(T?)さん、どうもありがとうございました。

さて、ミヤマサナエは未熟なうちは遠く離れた高山に移動し、成熟したら水場に戻って活動をするトンボとして知られています。当ブログでは、標高1000mの背振山山頂で7~8月にミヤマサナエを見つけています
しかし、この時期に産卵となると、羽化水域を離れずそのまま成熟していくというパターンもあるのかもしれないですね。
残念ながらもうひとつのターゲット、キイロヤマトンボは15:30から10分程度♂のパトロールはありましたが、今日も産卵♀は現れませんでした。明日からは梅雨空が戻ってくるので、こちらは今年中に採卵できるか微妙になってきました。

コヤマトンボの採卵

ヤマトンボ科のコヤマトンボとキイロヤマトンボは採卵困難種で、これまではコヤマトンボ卵を川砂の中から見つけた経験があるのみでした。
キイロヤマトンボに関しては昨年色々と試しましたが全て撃沈。
しかし、今年は極めてシンプルな力業で、しかもうまくいきそうな方法を思いつきました。
そこでキイロヤマトンボの採卵を目指して6月10日と同じ場所へ。
まずコヤマトンボの産卵がきたので試したところ、あっさり採卵をクリアー。
卵の比重を考えるとすぐには沈下するとは思えず、しばらくは打水産卵した波紋近くに浮いて流れているはずです。そこで下のように波紋の下から熱帯魚ネットですくいあげるという作戦。ただ、卵の径は0.6mm程度なのですり抜けないような目の細かいネットが必要です。

コヤマトンボ
コヤマトンボ卵採集方法

コヤマトンボは産卵を始めると少々近づいても逃げないので、簡単に目的が達成できました。予想外だったのはコヤマトンボ卵の粘着性が意外に強く、卵がネットから剥がれずはりついたままだった事。

コヤマトンボ
ネットに貼りついたコヤマトンボ卵

ネットから剥がす時にかなりの卵が壊れてしまいましたが、とりあえずこれまでの採卵困難種から11卵を採集出来ました。こんな単純な方法、もっと早く思いつけよ!俺!ですね。

コヤマトンボ
コヤマトンボ卵

さあ、あとはキイロヤマトンボの産卵さえ来てくれれば採卵はほぼ確実です。キイロヤマトンボは結構な距離間を往復打水産卵するので、今度は柄の着いた捕虫網を使います(目の細かい本絹ネット)。
しかし、残念ながら肝心な産卵自体が現れず駄目でした。♂のパトロールも15:40から20分程度の1回のみ。

キイロヤマトンボ
パトロールするキイロヤマトンボ♂

はたして、今年はキイロヤマトンボの採卵はうまくいくのでしょうか?

ムカシヤンマの1齢ヤゴ

5月27日にムカシヤンマ産卵撮影時に採卵もしておいたのですが、孵化が始まりました。下はホームページに掲載している1齢ヤゴです。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ1齢ホームページ掲載分

高倍率で撮影してもモアッとしたディテールがはっきりしない淡黄色のヤゴで、実際に肉眼的にもこの通りで白いちっちゃいのがモゾモゾ動いているという感じです。しかし、あまりにも解像感が悪いのでヤゴの背後から明かりを入れる方法で撮影してみました。

ムカシヤンマ
ムカシヤンマ1齢、今回撮影分

細部が分かると、頭部から胸部に背側でつながる板状のジョイント部があり、この構造は他の1齢ヤゴでは見たことがないものでした。
動画も撮影してみました。

ヒロシマサナエ

ヒロシマサナエ(モイワサナエ)を求めて6月4日と同じ広島の池へ。
とりあえずヒロシマサナエ♂3頭が見つかりました。
午前中早めでまだ活動がにぶい♂を、olympus TG-5で寄りまくり撮影。

ヒロシマサナエ
ヒロシマサナエ♂

これでヒロシマサナエはなんとか♂♀とも写真は撮れました。しかし、何が何でも採卵してしまうのがこのブログの特徴です。
ということで♂2がいたこの場所で、♀が来るのをひたすら待ちます。ヒロシマサナエは、湿地のチョロチョロした流れで縄張ってました。

ヒロシマサナエ
ヒロシマサナエ♂が縄張りしてたポイント

しかし、待てども待てども♀は現れず撃沈。採卵は来年ですね。
下はTG-5で寄りまくり撮影したコサナエ♂。

コサナエ
コサナエ♂

若齢ヤゴ高倍率撮影

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑の、
クロイトトンボ卵~2齢、シオヤトンボ卵~4齢、ダビドサナエ卵~2齢、ニホンカワトンボ卵~2齢、ムスジイトトンボ卵~2齢を高倍率撮影画像で差し替えました。

クロイトトンボ
クロイトトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率
シオヤトンボ
シオヤトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率
ダビドサナエ
ダビドサナエ1齢、左が従来画像、右が高倍率
ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率
ムスジイトトンボ
ムスジイトトンボ1齢、左が従来画像、右が高倍率

オオキトンボ、ホソミイトトンボ、ホソミオツネントンボ、マイコアカネヤゴの生態動画

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
オオキトンボホソミイトトンボホソミオツネントンボマイコアカネヤゴの動きを記録した動画を追加しました。

オオキトンボ
オオキトンボヤゴの生態
ホソミイトトンボ
ホソミイトトンボヤゴの生態
ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボヤゴの生態
マイコアカネ
マイコアカネヤゴの生態

今年もキイロヤマトンボ

そろそろキイロヤマトンボのシーズンですが、明日から梅雨の雨に突入するので、会えるなら今日が梅雨前のラストチャンスです。
昨年何回か産卵を確認した場所は、護岸工事が行われて見るからにアウトな環境に変わってしまったので、今日はこういう場所へ。

キイロヤマトンボ
キイロヤマトンボのいる場所

まず着いてすぐに川岸に沿って往復するヤマトンボ系が目に入り、コヤマトンボでしょっ?と撮ってみると、やはりコヤマトンボ。

コヤマトンボ
縄張り飛翔するコヤマトンボ

10:00頃になりコヤマトンボよりやや小型で、川面をグルグルと飛ぶヤマトンボ系が現れて、これはキイロヤマトンボでしょっ?と撮ってみると、やはりキイロヤマトンボ。

キイロヤマトンボ
縄張り飛翔するキイロヤマトンボ♂

今年も無事に会えました。しかし、数分でいなくなってしまいました。
そこから少し待ちに入りますが、その間はヤマサナエ2頭、アオハダトンボが2頭と目に入ります。

ヤマサナエ
縄張りするヤマサナエ♂
アオハダトンボ
アオハダトンボ♀

2009年のゲリラ豪雨ですっかりこの川のトンボは減ってしまいましたが、わずかながですが以前の姿に戻ってきた感じです。
11:00頃になり再びキイロヤマトンボ♂が出現し、今度は15分くらいグルグル飛んでました。そして♂がいなくなったのを見計らったように♀の産卵が登場。少し目を離した間の出来事だったのですが、川の中央部で間欠的に打水産卵してたので、キイロヤマトンボで間違いないでしょう。
キイロヤマトンボは採卵してないトンボのひとつで、昨年は色々とトライしてことごく失敗。今年は何とか別の手でと思いますが、明日からは大雨の予想でしばらくは増水のため川に入ることもできないでしょう。今年こそ何とかしたいものです。

夕方16:00頃にもう一度ここに来てみましたが、キイロヤマトンボ♂の縄張り飛翔はあるものの産卵はなし。
しかし、コヤマトンボの産卵は2回ありました。

コヤマトンボ
コヤマトンボ♀の産卵

♂が縄張りで何度も往復している岸の反対側で、ちゃっかりと産卵してました。

コヤマトンボの産卵

YAGOPEDIAホームページのヤゴ図鑑に、
コヤマトンボの産卵動画を追加しました。

ヤマサナエの採卵目的で、5月27日と同じ場所へ。
今日もムカシヤンマの♂と♀がちゃんといました。木や電柱にセミのようにペタッと貼りつく止まり方は、ムカシヤンマではありがちな光景です。
あと、歩いている人にも良くペタッと止まってきます。虫嫌いの人には恐怖体験ですね。

ムカシヤンマ
木の止まるムカシヤンマ♂
ムカシヤンマ
木に止まるムカシヤンマ♀

こういう人工的な流れですがヤマサナエがいます。

ヤマサナエ
ヤマサナエがいる護岸された流れ

♂をまず探しますが、わずか2頭しか見つからず同じ所で縄張りしてました。

ヤマサナエ
ヤマサナエ♂

ヤマサナエも減少しつつあるトンボの例外ではなく、やはり昔よりだいぶ減ってます。ただし、産卵場所を探すには縄張り♂が少ない方が好都合で、ここで待ってればほぼ間違いなく♀が産卵に現れます。予想通り13:00頃に♀が現れ捕獲。しかし、カップに尾端をつける方法では産卵してくれずお持ち帰りして産卵させることにしました。

コヤマトンボも2頭の♂が縄張り飛翔で近くを何回も往復してました。カメラの焦点距離を固定しておいて、両眼視でトンボを捕らえつつ適度な距離で連射しまくると、こういうショットが何枚かに1枚は撮れるのですが、最近少しうまくなってきました。

コヤマトンボ
縄張り飛翔するコヤマトンボ♂

コヤマトンボもきっと産卵が来るだろうと待ってると、やはり13:10頃に産卵に現れ、ビデオで記録しホームページにアップロードしました。流れの上を高速で往復しながら打水産卵します。

コヤマトンボ
コヤマトンボの産卵

途中でダビドサナエも2回産卵に現れましたが、シーズンも終わりで♀も最後の力を振り絞ってる感じです。短く産卵してはすぐに止まるのを繰り返してました。

yagopedia blog版(ヤゴペディアブログ)